親知らずは抜歯すべきか?残すべきか? | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

親知らずは抜歯すべきか?残すべきか?

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。

口腔外科の分野から親知らずについてです。

日本人のアゴの骨は小さいので、親知らず(第3大臼歯)が上手く生えることができずに

斜めに生えてきたり、アゴの骨の中に埋まっていたりします。

8dm.jpg

赤い矢印が親知らずです。

横になっているのがわかります。

親知らずは、抜歯するべきか抜歯しないで残しておくべきか考えてみましょう。

親知らずを残すメリット

手前の歯や形態がにている奥歯が虫歯になって抜歯することになったら、

歯の移植に使える可能性があります。

残しておくと磨きにくいので腫れやすいとも言えます。

親知らずを抜歯する場合

虫歯になっていて、治療できない状態

何度も腫れを繰り返す場合

手前の歯が虫歯になっていて、虫歯の治療の邪魔になる場合

妊娠を予定している場合

矯正治療の一環で抜歯が必要とされる場合。

偶発症(ぐうはつしょう)も抜歯するかどうかの判断材料になります。

偶発症とは、抜歯により起こるトラブルのことです。

下の親知らずは、近くを神経が走っています。

抜歯した場合、神経麻痺が出る可能性があります。

下のレントゲン写真の青い矢印です。

神経が親知らずにかかっています。

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また、上の親知らずは上顎洞という空洞に近接しています。

親知らずの根が上顎洞に突き出していることも多く、

場合によっては上顎洞と口がつながってしまう事があります。

上のレントゲンの黄色い矢印です。

抜歯のメリット・デメリットはホームページの本編にも書いていますので、

参考にしてみてください。

次回は親知らずの移植についてです。

投稿日:2009年11月16日  カテゴリー:口腔外科