保険のインレーとセラミックインレーの比較 | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

保険のインレーとセラミックインレーの比較

こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です

今回は、保険で使用されるCAD/CAMインレーと自費で使用されるセラミックインレーの比較です。

どちらも白いので一見すると分かりませんが、中身は大きく違います。

⑴素材

・保険ではレジンとセラミックの混ぜ物で、容積比率にするとほとんどがレジンです。飲み物に例えると、コップの中にある飲み物に少しセラミックの粒が入っているような感じで、ほとんどがレジンでできています。吸水性があり、変色します。

・一方、自費で使用するセラミックは種類がありますが、100%セラミックの素材であり、強度、色など問題がありません。

⑵硬さ

・自費のセラミックスは、保険で使う素材の3倍以上の硬さがあります。

私がよく使うe-maxは3倍以上、ジルコニアでは6倍以上になります。

硬さは断然自費のセラミックです。

・保険の素材は破折のリスクが圧倒的に高くなります。

強度だけでなく、接着に何点もあるので、破折に注意が必要です。

一方、オールセラミックの接着は強度が高いです。

⑶セメント

・両方とも接着性のレジンセメントを使用しますが、自費で使用するセメントは、表面処理をして使用するタイプが多く、接着強度が高いです。

・同じセメントを使用しても、保険で使うCAD/CAM冠の素材は接着が難しい材質です。セラミック修復では接着が被せ物の強度を補償する側面もあるので、接着に難点があるのは破折や脱離のリスクが高くなります。

・保険診療では1日で修復が難しく、歯面が汚染されます。セラミックであれば1日治療なので、歯面の汚染がなく、接着には圧倒的に有利です。また、保険診療では模型を作るので、医療廃材の問題もあります。

投稿日:2024年4月13日  カテゴリー:むし歯修復