金属アレルギーについて | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

金属アレルギーについて

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。

今回は金属アレルギーについてです。

口の中に入った金属はイオン化すると金属の表面から崩れ落ちます。(腐食:ふしょく)

金属がたんぱく質と結合するとアレルギー物質となります。

金属アレルギーの治療は、まず原因となる金属の特定です。

そして、原因金属の完全な除去です。

歯科の分野では、口の中の金属が原因になります。

歯科金属は合金でいろいろな金属が含まれています。

この合金の中にアレルギーの原因となる種類の金属が含まれている場合に起こります。

まず、詰めてある金属を除去するわけですが、この時に削りかすが体内に取り込まれてしまうと、気管支ぜんそくや、腎炎を起こす可能性があるので、ラバーダム防湿が必要になります。

また、掌蹠膿胞症(しょうせきのうほうしょう)扁平苔癬(へんぺいたいせん)の原因にもなります。

(掌蹠膿胞症(しょうせきのうほうしょう)に関しては歯科金属は無関係とする意見もあります。)

DSC_0171.JPGのサムネール画像

扁平苔癬(へんぺいたいせん)の口腔内です。

歯肉全体に白斑が広がり、炎症の強い所は赤くなっています。



金属の中では、金、白金、チタンは安全性が高いとされています。

IMG_7653.JPG

オールセラミックスクラウン


安全性を考慮して金属を使わないメタルフリー修復がベストです。

投稿日:2010年5月12日  カテゴリー:口腔外科