インプラントの表面性状 | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

インプラントの表面性状

こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。

昨日に続いてインプラントの分野から、現在使われているインプラントの種類についてです。

形態と表面性状について見てみます。

分類してみましょう。

形態について

①シリンダー型

②スクリュー型

現在は②のスクリュー型がほとんどです。

①のシリンダー型はほとんど使われないと思います。

IMG_6986.JPG

シリンダー型のインプラント


形態の主流は次に述べるスクリュータイプです。

メーカーによってスクリュータイプの表面の性質が異なります。

表面性状について分けてみると次の2つです。

①チタン系

②ハイドロキシアパタイト

大きく分けると①のチタン系と②のハイドロキシアパタイトです。

①のチタン系のインプラントはメーカーによりますが、

表面にいろいろな処理がされており、

骨との結合しやすくする工夫がされています。

②のハイドロキシアパタイトはチタンの表面にアパタイトがコーティングされており、

骨を誘導する能力がチタン系インプラントより高く骨との接合に必要な時間が短縮できたり、

骨の吸収が大きな症例にも有利です。

IMG_7121.JPG

アパタイトコーティングされたスクリュー型インプラント

現在は、インプラントといっても、数多くのメーカーがあります。

表面の性状もそれぞれのメーカーで違いがあります。

ただ、骨と接合しやすい構造にしようという意図は同じです。

スクリューのサイズや、形状、価格が安いものから高いものまで、メーカーによって特徴は様々です。

私は、チタン系のインプラントもハイドロキシアパタイトのインプラントも両方サーチフィケイトをもって

いますが、利点が多いのでハイドロキシアパタイト系のインプラントを使っています。

ハイドロキシアパタイト系のインプラントはチタン系に比べて

骨を誘導する能力に優れているので、

①条件が悪くても骨と接合する能力が高い

②抜歯と同時にインプラントを埋入するケースでも使用できる

③抜歯と同時にインプラントを埋入することで、治療期間の短縮が図れる


チタン系と比べて利点が多いと思います。


投稿日:2009年10月20日  カテゴリー:インプラント