イソジンとインプラントの関係
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野からインプラントとイソジンの関係についてです。
一般的に広く用いられるイソジンは、殺菌作用の高いうがい薬です。
純チタンは割と高い耐食性を示しますが、
イソジンは禁忌(きんき:使ってはいけない)とされています。
イソジンに含まれるヨウ素がチタンとの相性が悪いためです。
イソジンより高濃度のフッ素の方が腐食する傾向にあるとする報告もあります。
インプラントを行った後もメンテナンスには注意しないといけません。
なぜインプラントなのか
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は治療法の選択について考えます。
歯を失った時の第一選択はインプラントです。
なぜインプラントなのかです。
歯が無くなった場合の選択肢は3つです。
①インプラント
②ブリッジ
③入れ歯(義歯)
です。
インプラントが第一選択になります。
歯が無くなってインプラントを選択しない場合、
多くの症例で以下のような経過をたどります。
①まずはブリッジにします。
無くなった歯の隣が咬む力を負担しますので、
ブリッジの支えになっている歯がいずれ割れてしまいます。
②ブリッジは無理になると、今度は入れ歯(義歯)を入れます。
③入れ歯はバネをかけて維持しますので、バネをかけられた歯はグラグラになって抜けてしまいます。
④これを繰り返して総入れ歯に向かいます。
インプラントを選択すると、ブリッジを回避できます。
すなわち、①から④に向かう流れをストップできるのです。
インプラントはなくなった歯を取り戻すようなものです。
そして、残っている歯を守るという意味でも有効という訳です。
インプラント治療が一定の成果を上げていますし、
他の歯を守るということからも、考えるべき治療法と言う訳です。
チタンインプラントの腐食
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野からインプラントの腐食についてです。
腐食とは、イオン化して金属が溶け出してしまう現象です。
予防処置に使うフッ素が問題となることがあります。
歯科医院でフッ素塗布に使う濃度は9000ppmとかなり高いものを使用します。
高濃度のフッ素を作用するとチタンが腐食するとの報告がありますので、
インプラント部へのフッ素塗布は避けた方がよいでしょう。
市販の歯磨き粉やクリーニングに使うペーストはフッ素の濃度が低いので
チタン腐食の心配がありません。500から1000ppm程度です。
安心して良いと思います。
はっきりしない部分も多いのですが、インプラント部へは高濃度のフッ素塗布は避け、
インプラントの腐食の問題も念頭に置いてメンテナンスする必要があります。
インプラント、ヒーリングアバットメント
こんにちは。武蔵野市 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野からヒーリングアバットメントについてです。
インプラントの埋入手術が終わって、
歯肉の治りを待つ時期に使うのがヒーリングアバットメントです。
症例を見てみましょう。
右下の第一大臼歯にインプラントを行った症例です。
左の写真はヒーリングアバットメントを装着した状態です。
飛び出ていますが、このように歯肉の状態を整えます。
右の写真はヒーリングアバットメントを外した状態です。
インプラントのプラットフォームが見えています。
ヒーリングアバットメントにより歯肉の状態が整ったので、
最終的なかぶせ物の型どりにはいります。
タイトルとは話がそれますが、
第一大臼歯は6歳臼歯と言われ、この歯が無くなると五月雨式に歯を失う原因になります。
第一大臼歯に1本インプラントを行うだけで他の歯を守る事ができる訳です。
審美領域のインプラント抜歯即時埋入
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野から抜歯即時埋入に関してです。
抜歯即時埋入(ばっしそくじまいにゅう)とは抜歯を行い、
すぐにインプラントの埋入を行う術式です。
抜歯とインプラントの埋入が同時ですから、麻酔が1回で済みます。
この術式は歯肉を大きく切ったり、開いたりしないので、侵襲も低いのが特徴です。(MIインプラント)
さらに、チタンのインプラント表面にハイドロキシアパタイトをコーティングしてあるので、治療期間の短縮につながります。
症例です。
左上の中切歯が歯根破折(歯が割れて)をおこしています。
まず、抜歯を行います。
インプラントを埋入します。
唇側に大きなギャップができるのでここに人工骨を入れます。
このように抜歯即時埋入(ばっしそくじまいにゅう)は、
抜歯とインプラント埋入を同時に行える低侵襲な治療なのです。
インプラント抜歯即時埋入(ばっしそくじまいにゅう)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野から抜歯即時埋入(ばっしそくじまいにゅう)についてです。
抜歯即時埋入とは、抜歯を行い、直ちにインプラントを埋入することです。
通常は抜歯を行い、数か月の間、抜歯した部分の治りを待ってインプラントの埋入を行います。
抜歯即時埋入の利点は、
①抜歯と同時にインプラント手術ができ、手術回数を減らすことができる。
②歯肉を切って開く必要がない。
③治療期間が短縮できる。
④抜歯した傷が治る過程を利用してインプラントが骨と接合するのを助ける。
抜歯即時埋入の症例です。
右下の臼歯部が歯根破折を起こし保存できません。
抜歯した歯は根がおれていて、歯石もびっちりついています。
抜歯直後、インプラントを埋入し、周囲を骨移植材で満たします。
このような方法を取ることで上記のような利点をもたらします。
インプラントのCT検査
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野からインプラントのCT検査についてです。
インプラントでは、通常のレントゲン検査に加えCT検査が必ず必要です。
症例です。
下顎にインプラントを計画した症例です。
このように3次元の構造を輪切りにして骨の中を走る下歯槽神経、骨の状態、どのくらいのインプラントを埋入するのかなど治療計画を立てます。
ケースによってはインプラントが行えない場合や、リスクの高い症例もあります。
診査の結果を踏まえて治療法を決定しないといけません。
MIインプラント
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、インプラントの分野からMIインプラントについてです。
MIインプラントとは、治療期間や侵襲を最小限に抑えて行うインプラント治療です。
インプラント治療の問題点は
①手術が必要(侵襲が大きい)
②治療期間が長期にわたる
③骨が少ない場合、治療が困難な場合がある。
④高額治療であること
⑤失敗すると回復が困難
⑥天然歯列との調和が難しいこと
⑦軟組織との結合に問題があること
だとされています。
そこで、低侵襲でのインプラント治療(MIインプラント)のために様々な術式が登場しています。
特に抜歯即時埋入は抜歯と同時にインプラントを埋入するので、手術回数を減らす事ができますし、抜歯した傷が治る力を利用して骨とインプラントを接合させることできるため治療期間が短縮できるのです。さらに大きく歯肉を切る必要もないので手術の侵襲が軽減できます。抜歯即時埋入では、下顎で約3カ月、上顎で約5ヵ月で最終的なかぶせ物ができ治療期間が短縮でき精神的にも負担が軽減されます。
インプラントの講習会に参加しました
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
4月11日に行われたインプラントの講習会に参加しました。
講師は、林揚春先生と武田孝之先生でした。
講義の内容はかなり興味深いものでした。
インプラントに関するテクニック的な事も良かったのですが、なぜインプラント治療をするのかという治療に関するコンセプトの部分が特に新鮮でした。
「現在の歯科界は歯を白くするとか、歯肉をきれいに揃えて形のよい歯を入れるといった審美歯科に大きく傾倒しています。歯科医師は治療となると口の中ばかり診ていてもっと大きなことを忘れている」と講演されていました。
確かに歯科の専門雑誌には、こんなにきれいに治しましたという症例がページをにぎわしています。
一般に歯科医院は行くと虫歯を治したり、歯石を取ったり、歯の無くなった所に義歯やブリッジ、インプラントで歯をつくる事が行われますが、講演では「噛む事の重要性をもっと説明し、治療を行った後は、生活の質の向上を図るために生活習慣の改善を行い慢性疾患を予防する」
という話がありました。生活習慣(食生活)を改善し生活習慣病を予防するためのインプラント治療ということです。
講演内容でキーワードになったのは、第一大臼歯の保存、歯ごたえのあるものを食べる、超高齢社会に突入している日本、生活習慣病、平均寿命、食事、認知症、欠損ドミノ、ビスホスホネート製剤などです。今後、機会を改めて、これらのキーワードがインプラント治療や歯科治療とどのように関連するか書きたいと思います。
インプラントと上顎洞
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野からインプラントと上顎洞についてです。
上顎にインプラントを行う場合、以下の点が問題になります。
①上顎洞炎
②インプラントの上顎洞迷入
③移植骨の上顎洞散乱
それぞれ見てみましょう。
①上顎洞とは、下に示すレントゲンの赤色で囲まれた部分です。
インプラントを上顎に行う場合は常に上顎洞が問題になります。
上顎洞に感染を起こすと上顎洞炎になってしまうことがあります。
また、術前CTで上顎洞に異常がないかもチェックしないといけません。
上顎洞に異常があると、状況を悪化させてしまう事があります。
②インプラントの固定が悪く上顎洞にインプラント体が迷入してしまうことがあります。
模式図にすると上の図のようになります。
③下の写真のように骨が少ないと骨を移植してインプラントを行う必要が出てきます。
レントゲンではわかりませんが、上顎洞は薄い粘膜で覆われています。
この粘膜を破ってしまうと、移植した骨が上顎洞に散ってしまいます。
上顎洞の状態や骨の厚みを知るためにもCTでの診査は必須という訳です。
上顎にインプラントを行う場合は上顎洞が問題になりますし、
下顎に行う場合は下顎管が問題になります。CTでよく診査する必要があります。
インプラントと下歯槽神経
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、インプラントの分野からインプラントと下歯槽神経についてです。
下歯槽神経は親知らずの抜歯でも問題になりますが、下顎にインプラントを行う場合も問題になります。
下歯槽神経は避けてインプラントを行わないといけません。
症例です。
右下にインプラントを1本埋入したケースです。
下歯槽神経までの距離が問題になりますので、術前にCT検査を行ってインプラントの長さを決定しておきます。どのようなケースでもCT検査は必須です。
CTを見てみましょう
黄色の丸が下顎管(かがくかん)です。
この中に下歯槽神経(かしそうしんけい)が走っています。
このように骨の量、下歯槽神経までの距離が十分な場合、問題なくインプラントが行えます。
インプラントと骨粗しょう症
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、インプラントの分野からインプラントと骨粗しょう症についてです。
骨粗しょう症の薬はビスホスホネート製剤と言われています。以下はBP製剤とします。
BP製剤を内服していると問題になるのはインプラントが骨と接合しない可能性があることと、顎骨壊死(がっこつえし)といって骨がダメになってしまう可能性があることです。
顎骨壊死(がっこつえし)になってしまうと、悪くなった部分(腐骨:ふこつ)を除去しないといけないので、下顎骨の半分を切除しないといけないケースも出てきます。厄介です。
アメリカでは、米国口腔外科学会により任命された委員で作成された治療指針が2007年に
Junal Oral Maxillofaicial Surgery という雑誌に掲載されています。
インプラントに関しての指針を抜粋・要約します。
①BP製剤の投与期間が3年未満で危険因子がない場合
抜歯などは投薬の中止は必要ないが、インプラントの埋入に関しては、将来的にインプラント失敗の可能性と顎骨壊死の可能性がある。
②BP製剤投与期間が3年未満でコルチコステロイド併用の場合
3カ月間の休薬を行い、傷が治るまで投薬は見合わせる。
③BP製剤の投与期間が3年以上で、ステロイドを併用あるいは併用していない場合
3ヵ月間の休薬を行い、傷が治るまで投薬は見合わせる。
BP製剤を内服していたり、過去に使っていた場合、インプラント失敗の可能性、顎骨壊死(がっこつえし)の可能性を考慮しないといけません。
内服している薬や、期間についてはしっかり申告しないといけません。
思わぬ所で処置ができなかったり、危険性が増す事があります。
インプラントの上部構造とセットの方法
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は前回に引き続きインプラントの分野からです。
前回は上部構造の種類について書きました。
今回はその上部構造をどのようにセットするかについてです。
インプラントでは術者可撤式(じゅつしゃかてつしき)といって、患者さんは除去できないけれども、歯科医院で歯科医師が除去できるようなセットの方法をとるのが一般的です。
2通りになります。
①セメントでセットする(セメント固定)
インプラントの場合は仮づけのセメントでセットします。
これは何かトラブルが起こった時に対応するためのです。
②スクリューでセットする(スクリュー固定)
アクセスホールというネジの穴が存在します。
コンポジットレジンでこの穴はふさぎますが、審美性に問題があります。
セメントの除去が難しい場合や、対合歯(反対側の歯)との距離がない場合にこの方法をとります。
症例です。
このケースではちょうど2種類のセットの仕方を見る事が出来ます。
写真の左がセメント固定、真ん中がスクリュー固定です。
セメント固定では普通のクラウン(かぶせもの)と同じです。
ちょうど穴のあいている部位がスクリュー固定に使うアクセスホールと言われる穴です。
アクセスホールはコンポジットレジンでふさぎますので、こんなに目立たないのですが、
セメント固定に比べると審美性に劣ります。
セットの方法についても周囲の状況を考えて選択しないといけません。
インプラントの上部構造のラインナップ
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野からです。
インプラント体を骨の中に埋め込み、その上にかぶせ物をします。
このかぶせ物を上部構造(じょうぶこうぞう)と言います。
上部構造には
①ゴールドクラウン
②PGAクラウン
③ハイブリッドセラミックス
④メタルセラミックス
⑤オールセラミックス
があります。普通の歯を治す場合とラインナップは変わりません。
症例を見てみましょう。
①と②は金属のかぶせ物になります。
写真はゴールドクラウンです。
ゴールドクラウンは、セラッミクと違い破折の危険もなく扱いやすい材質です。
かみ合わせの調整もしやすいです。
派手な金色ですので審美性には欠けます。
症例の写真は天然歯ですが、インプラントでも可能です。
白いかぶせ物は③④⑤の3種類です。
現在は審美性の問題からこの3つが多く使われています。
写真はハイブリッドセラミックスクラウンです。
内側に金属の出っ張りがありますが、これはリムーバブルノブといい器具を引っかけてクラウンを外す時に使います。
インプラントの場合、仮り着けするのが一般的です。
これは、何かトラブルが起こった時に対処するため仮付けのセメントを使う訳です。
どのようなかぶせ物(上部構造)をセットするかは、対合歯(反対側の歯)の状態によっても異なります。状況に合わせてセレクトしないといけません。
インプラント治療と従来の治療の違い
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、インプラント治療と従来の治療法がどのように違うかについて書いてみたいと思います。
従来の治療法とは、ブリッジや義歯の事です。
今までは、無くなった歯の両隣を削ってブリッジをかぶせる。しばらくすると歯が割れてブリッジを除去する。割れた歯を抜歯する。歯がなくなってくるとブリッジは無理なので義歯を入れることになる。入れ歯を入れてバネをかけた歯がまたダメになる。義歯は違和感が強いから使わなくなる。残っている歯は咬む力を支えきれずに抜けてしまう、、、というような経過をたどっていきます。
インプラントは無くなった歯を取り戻すようなものです。
このような連鎖を断ち切ることができます。しかし、どのような場合にも適応できるわけではなく、骨が残っていることが大変重要となります。また、全身疾患によってはかなりの制限を受けます。
私はインプラント治療は従来の治療法と全く違うと感じています。
インプラントが従来の治療と決定的に違うのは、インプラントが骨と接合するかしないか、すなわち、成功するか失敗するかのどちらか一つしかないという事です。
歯科医師の本分は如何にして悪い条件の歯を改善し残す事ができるかだと思います。しかし、インプラント治療の出現により、この概念は大きく変わってきていると思います。インプラント治療がある程度の成功を収めていますので、予後の悪い歯は抜いてしまい、予後のよいインプラントを選択するということがあっていいのかもしれません。しかし、安易にインプラントに決めるのもいけない事だと思います。ブリッジや義歯も検討すべきです。
以前、アメリカはボストンで開催された学会(PRD)に参加した事がありますが、残せるのではないかと思われる歯も抜歯してインプラントとなっているケースがほとんどで驚いたのを覚えています。欧米ではすでにこのような考え方が定着していると強く感じました。
患者さんが、ブリッジ、義歯、インプラントのどの治療法を選んでも、私は、患者さんが選んだ治療法でベストを尽くすという思いで診療しています。
いろいろな治療法がありますが、自分の歯で咬めることが何よりだと思います。
予防意識の向上、定期検診の重要性も理解しないといけません。
インプラントとブリッジ
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
治療法の比較についての2回目です。
インプラントとブリッジについて考えます。
前回の書きましたが、歯をなくした場合、第一選択はインプラントです。
インプラントは無くなった歯を取り戻すようなものです。
インプラントとブリッジ、2つの治療法の比較です。
インプラントでは健全な歯を削る必要はありませんが、ブリッジでは無くなった前後の歯を削る必要が出てきます。しかし、ブリッジでは外科処置はいりませんし、治療期間もインプラントに比べ短くて済みます。
ブリッジは失った歯の負担を他の歯が負担するわけで、他の歯の寿命を短くする結果となります。たとえて言うなら、10人で運んでいた荷物を5人で運ぶような感じです。1人で運ぶ量が増えるので疲れてしまいます。そのように考えるとインプラントで治す事は無くなった歯を取り戻すだけではなく、前後の歯を守る意味合いもあると思います。
歯周病の進行と歯根破折のため抜歯となったブリッジ
歯根が割れ、歯石がびっしりついています。
しかし、インプラントが万能という訳ではありません。骨がなかったり、全身疾患などインプラントが行えない要因もあります。よく相談して決めないといけません。
インプラントについてはホームページ本編で詳しく書いていますので参考にしてみてください。
インプラントと義歯
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
歯をなくした時の治療法について3回に分けて考えます。
1回目の今回は、義歯とインプラントの違いについて考えてみます。
現在、歯が無くなった場合に第一選択となるのはインプラントです。
インプラントは無くなった歯を取り戻すようなものですから、ベストだと思います。
しかし、骨の量が少なかったり、骨粗しょう症の薬を内服していたり、歯周病が高度な場合は、インプラントが難しい場合もあり、必ずしも万能という訳ではありません。
現在はMIインプラントと言って、いかに低侵襲でインプラントを行うのかがトピックスです。
症例は抜歯即時埋入(ばっしそくじまいにゅう:抜歯してすぐにインプラントを入れる)のケースです。
抜歯即時埋入は、手術が1回で済み、歯肉を切開することもなく侵襲を最小限にできます。
一方、義歯は、どのようなケースにも対応できます。また、保険の適応もありますので経済的負担が少なくて済む場合もあります。インプラントのように外科処置が必要ないのも長所です。
義歯の短所についても書いておきます。
粘膜にも咬む力の負担を求めるため骨が1年で0.5mmもやせてしまうというデータもあります。後にインプラントを考えているのであれば骨が無くなってしまうので不利になります。また、装着時の違和感や見た目の悪さは義歯の短所だと思います。
義歯で機能性や安定性を求めるならコーヌスの義歯だと思います。
インプラント:上顎洞底挙上術(サイナスリフト)について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野から上顎洞底挙上術(サイナスリフト)についてです。
上顎洞底挙上術(サイナスリフト)は2つに分けられます
①開窓法
②非開窓法(ソケットリフト)
現在は侵襲が低く②の非開窓法(ソケットリフト)が多く行われます。
上顎洞底挙上術(サイナスリフト)の種類の次に上顎洞について見てみましょう。
上顎臼歯部(上の奥歯)でインプラントを手掛ける際に問題となるのが上顎洞(じょうがくどう)です。
上顎洞は副鼻腔(ふくびくう)の1つで、歯科の分野では様々なトラブルを起こします。
パノラマレントゲン写真です。
赤い線で囲んだ領域が上顎洞(じょうがくどう)です。
鼻の横に存在し、自然孔(しぜんこう)という穴で鼻と通じています。
左右に1つずつあります。
上顎の臼歯部(上の奥歯)にインプラントを手掛ける際には、
上顎洞(じょうがくどう)が存在するため、骨が薄いとインプラントを埋入できません。
模式的に書くと下のレントゲンのようになります。
赤の線が上顎洞の底線です。
インプラントを埋入すると赤い線を突き抜けてしまいます。
そこで、上顎洞底挙上術(サイナスリフト)を行い、
インプラントが上顎洞に露出するのを防ぎます。
インプラントの骨補てん材について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野から骨補てん材についてです。
インプラントの手術では、骨とインプラント体との間に隙間が生じる事があります。
この場合、スペースをうめるために骨補てん材を使います。
症例の前に種類を見てみましょう。
①自家骨
②他家骨
③異種骨
④人工骨
大きく分けてこの4つになると思います。
ではそれぞれについて簡単に解説します。
①自家骨
移植骨の種類では一番と言われていました。
オトガイ部(下の前歯のあたり)や下顎枝(かがくし)の部分から骨を採取して移植します。
自分の骨なので安全性が高いのですが、
現在では手術の侵襲が大きくあまり推奨されません。
②他家骨
他人の骨を移植します。欧米では安全性が高いとされもっとも用いられている移植骨です。
脱灰凍結乾燥骨(DFDBA)と凍結乾燥骨(FDBA)に分けられます。
③異種骨
ウシ由来の骨などを移植します。
狂牛病の問題などから敬遠されています。
④人工骨
ハイドロキシアパタイト(HA)とβ-TCPが代表的です。高価な骨です。
他人の骨や他の動物由来の骨を使わないので良いと思います。
いろいろありますがどれを使うべきかと思いますよね?
いろいろな意見がありますが、私の考えは④の人工骨です。
他人の骨や他の動物の骨はいくら安全といわれてもあまり気持ちのよいものではありません。
また、①の自家骨は安全ではありますが、
手術の傷も複数箇所できるし患者さん側の負担が大きすぎると思います。
治療はインプラントに限らずシンプルに行うべきです。
シンプルであるほど体に対する負担は少ないと思います。
症例を見てみましょう。
移植骨はこのような瓶に入っています。
顆粒の大きさに種類があります。
ハイドロキシアパタイト(HA)は非吸収性でβ-TCPは吸収性の材料です。
インプラント手術において、移植骨を使う場面はろいろありますが、
この2つを混ぜたりあるいはどちらか一方を使うようにして非吸収性と吸収性を使い分けるのですね。
このケースは抜歯即時埋入(歯を抜歯して、すぐにインプラントを埋入する方法)です。
左の写真のようにインプラントと骨の間に人工骨を入れます。
右の写真のように膜を設置して縫合します。
私が使用するインプラントは表面にハイドロキシアパタイトがコーティングしてあり、
このような症例では6週間後には仮の歯が入ります。
このような感じで骨補てん材を使用するというわけです。
次回はインプラントに関連して上顎洞底挙上術(サイナスリフト)について書こうと思います。
インプラントの表面性状
こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
昨日に続いてインプラントの分野から、現在使われているインプラントの種類についてです。
形態と表面性状について見てみます。
分類してみましょう。
形態について
①シリンダー型
②スクリュー型
現在は②のスクリュー型がほとんどです。
①のシリンダー型はほとんど使われないと思います。
シリンダー型のインプラント
形態の主流は次に述べるスクリュータイプです。
メーカーによってスクリュータイプの表面の性質が異なります。
表面性状について分けてみると次の2つです。
①チタン系
②ハイドロキシアパタイト
大きく分けると①のチタン系と②のハイドロキシアパタイトです。
①のチタン系のインプラントはメーカーによりますが、
表面にいろいろな処理がされており、
骨との結合しやすくする工夫がされています。
②のハイドロキシアパタイトはチタンの表面にアパタイトがコーティングされており、
骨を誘導する能力がチタン系インプラントより高く骨との接合に必要な時間が短縮できたり、
骨の吸収が大きな症例にも有利です。
アパタイトコーティングされたスクリュー型インプラント
現在は、インプラントといっても、数多くのメーカーがあります。
表面の性状もそれぞれのメーカーで違いがあります。
ただ、骨と接合しやすい構造にしようという意図は同じです。
スクリューのサイズや、形状、価格が安いものから高いものまで、メーカーによって特徴は様々です。
私は、チタン系のインプラントもハイドロキシアパタイトのインプラントも両方サーチフィケイトをもって
いますが、利点が多いのでハイドロキシアパタイト系のインプラントを使っています。
ハイドロキシアパタイト系のインプラントはチタン系に比べて
骨を誘導する能力に優れているので、
①条件が悪くても骨と接合する能力が高い
②抜歯と同時にインプラントを埋入するケースでも使用できる
③抜歯と同時にインプラントを埋入することで、治療期間の短縮が図れる
チタン系と比べて利点が多いと思います。
インプラントの形態
こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野からインプラントの形態がどのように変化していきたか
について書きたいと思います。
現在はスクリュータイプのインプラントが主流ですが、
以前は様々な形のインプラントが存在していました。
①ブレードタイプ
左下(向かって右下)にブレードタイプのインプラントが認められます。
当時は天然歯(自分の歯)とインプラントをつなぐことが許されていました。
現在では、天然歯とインプラントをつなぐことは絶対しません。
天然歯は歯根膜という膜を返して骨とくっついているのですが、
インプラントは骨とダイレクトに接合しますので、被圧変位が違うからです。
除去されたブレードタイプインプラント。
②サファイアインプラント
サファイアインプラントのレントゲン写真
デジタルレントゲンではないので、
ちょっとレントゲンがわかりずらいのですが、
一番左側の歯に薄く棒状のインプラントが確認できます。
③シリンダー型インプラント
シリンダー型のインプラント
現在は、ほとんどがスクリュータイプとなっています。
④スクリュータイプインプラント
現在の主流。
スクリュータイプ。
いろいろな形状のインプラントがあるのがわかりましたでしょうか?
インプラント治療は,進歩していると思います。
10年前はインプラントが単に骨と接合すれば良かったのですが、
現在は、高いレベルでの審美性が要求され、歯肉の形態までが言われるようになっています。
さらに治療に数カ月を要するので、
治療時間をいかに短縮して咬むことができるようにするかが焦点となってきています。





