メタルフリーを選択する
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はメタルフリー修復(金属を使わないで治す)についてです。
安全性や審美性を考えるならメタルフリー修復(金属を使わない)を選択すべきです。
従来の金属修復との大きな違いは接着にあります。
メタルフリー修復は接着修復と言われ、金属修復は合着(ごうちゃく)と言われます。
接着と合着の違いについて見てみましょう。
接着:レジンセメントを使って隙間がないように歯質とセラミックを強固にくっつけます。
合着:詰め物との間を埋めているだけなので、詰め物や歯質とはくっついていません。
合着に使うセメントは経年的に劣化します。
かぶせ物や詰め物には種類があります。
左がハイブリットセラミックスで、右はパラジウム合金のものです。
虫歯を治す目的で金属を口の中に入れるということは、
金属アレルギーを作っているとも言える訳です。
安全性の観点からもメタルフリー修復(金属を使わない)を選択すべきです。
アマルガムは除去すべきか?
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はメタルフリー修復(金属を使わないで治す)から、
アマルガムを除去すべきかについて考えます。
アマルガムが口の中にあると、常に水銀が溶け出していると考えていいと思います。
口の中の環境は苛酷です。
アマルガムの症例を見てみましょう。
アマルガムが腐食し表面がザラザラしています。
金属色が周囲の歯質にまで及んでいます。
詰めたアマルガムが欠けて周囲から虫歯になっています。
治すのであれば金属の使用は避けるべきです。
積極的に除去して、コンポジットレジンやセラミックインレーで修復すべきです。
模型上のハイブリッドセラミックインレー
コンポジットレジン充填による修復
安全性を考えると金属は積極的に除去して、
メタルフリー修復(金属を使わないで治す)すべきだと思います。
金銀パラジウム合金について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は保存修復学の分野からパラジウム修復についてです。
金銀パラジウム合金は保険治療に使われている金属です。
金の含有量が12%と低く銀を多く含むため、18Kゴールド、20Kゴールド、白金加金に比べ腐食のリスクが高くなります。
症例を見てみましょう。
腐食したパラジウムアンレー
真っ黒です。
口腔内にセットする前の金銀パラジウムインレーです。
セット前は銀色ですが、腐食が進むと上の写真のようになります。
金属で修復するなら金の含有量が多い材質を選ぶべきです。
また、金銀パラジウム合金や18Kゴールド、20Kゴールド、白金加金などたくさんの種類の金属をセットするとガルバニー電流の原因になります。いろいろな種類で治すのは避けるべきです。
金属を使わずに治すのも選択肢の1つです。(メタルフリー修復)
パラジウムの長所としては、保険が適応となるため経済的負担が少なくて済むという点だけだと思います。
口の中に入るものですから、ゴールドやハイブリットセラミック、オールセラミックといった材質も検討すべきです。
セラミックの物性や、接着技術の向上でいい材質が出ているのに保険制度が追いついていないという現状があります。安全性の高い治療を受けるには自費治療ということになってしまうのが日本の歯科医療の現状です。
金合金、ゴールド修復について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は保存修復学の分野からゴールド修復についてです。
金属の修復はセラミック修復とは概念が違います。
従来どうりの治療法です。金の含有量が多い材質を選ぶことで、安全性の高さを得ることができます。
接着に関しては、
セラミック修復は、レジン系のセメントを使って、かぶせ物や詰め物を接着します。
歯質とセラミックをくっつける訳です。接着性の高いセメントを使って詰め物自体の強度を高めようと考えています。また、詰め物の隙間から細菌などを侵入を防ぎます。
一方、金属での修復は歯を箱型に削って詰め物を維持します。セメントの接着力はあまり期待していません。セメントも従来どうりのものを使います。
金合金でも、金の含有量が多い18K,20Kのゴールド修復はパラジウム修復(保険適応)と違って優れた治療法です。ゴールドは延びがあるので、歯にセットしたあとも、歯になじんできます。歯と詰め物の隙間をゴールドの詰め物自体が埋める訳です。セメントスペースを小さくしますので微少漏洩のリスクが低くなります。
ゴールドインレーとゴールドクラウン
適合性、安全性は高いのですが、派手な金色なので審美性には劣ります。
セラミックに比べ強度があり、破折しにくい材質です。
近年、メタルフリー修復(金属を使わない)が安全性、審美性、適合性を高めていますが、ゴールド修復も捨てがたい選択肢です。
アマルガム修復と水銀
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は保存修復学の分野からアマルガムについてです。
アマルガムは現在の臨床で使われることはほとんどありません。
水銀を含んだ金属です。
口腔内で常に揮発し、体内に取り込まれ蓄積します。
非常に恐ろしいものです。
症例をみてみましょう。
アマルガム充填された歯です。
口の中にあるだけで日々、水銀が蒸発し体内に取り込まれ蓄積します。
アマルガム充填の辺縁も欠けて段差になっているのがわかります。
ここから虫歯が進行します。
安全性を考慮すべきです。
積極的に除去してメタルフリー修復(金属を使わない)すべきです。
メタルフリー修復(金属を使わないで治す)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はメタルフリー修復について書こうと思います。
メタルフリー修復とは、金属を使わないで治すことです。
近年、コンポジットレジンや接着技術の進歩、セラミックの物性の向上から、金属を使わずに
詰めたり、かぶせたりする事が可能になってきました。
金属は様々な弊害を起こすことが分かっていますので、安全性を重視するならメタルフリー修復がベストだと思います。
陶材と歯が接着できればこんなに安全できれいなことはありません。
セラミック素材の接着が現在の世界ではスタンダードになりつつあります。
日本では、安全性というよりは、白いか白くないかといった判断基準の方が多いように感じます。
メタルフリーの良さあまり浸透していないように思います。
日本に比べ欧米では、メタルフリー修復が先行しています。
以前の欧米では、金属のかぶせ物や詰め物でいかにきれいに治すかに力が注がれていましたが、金属を使わないで白く審美的に治すことがスタンダードです。
オールセラミッククラウンとセラミックインレー
もし、金属を使うなら金の含有量が多い材質を使うべきです。金の含有量が多いと腐食しにくく安全性が高いと思いますし、延びがありますので、セット後もフィットします。また、咬み合わせの調整も行いやすいという特徴もあります。
シリコン印象材
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回も型どりについてです。
この型どりをすることを印象採得(いんしょうさいとく)といいます。
前回紹介したアルジネート印象と違う方法にシリコン印象があります。
最近のシリコン印象材は物性が改善されかなり扱いやすくなりました。
シリコン印象材は高価なため自費治療で登場することが多いと思います。
症例を見てみましょう。
写真のような鉄砲のような装置から印象材がでてきます。
これをトレーに盛りつけ型をとります。
インプラントの印象採得です。写真の左側にポストが見えます。
このようにピックアップしてインプラントの位置を模型に再現します。
このようなインプラントの印象採得をオープントレー法といいます。
アルジネート印象の他にもこのような型どりの方法があるのですね。
知覚過敏について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間 琢です。
今回は知覚過敏です。
何らかの原因で象牙質が露出すると、刺激が象牙細管と呼ばれる管を伝わり痛みを感じます。
象牙質と神経(歯髄:しずい)は、象牙細管を介してつながっています。
知覚過敏の症状としては、
つめたいものがしみる
空気がしみる
歯ブラシをしていると痛い
といったものです。
知覚過敏も含めて神経の症状が出る状況をみていきましょう。
①歯肉退縮
歯肉がやせてくると象牙質が露出して症状がでます
②象牙質露出
過度なブラッシングや、歯ぎしり、咬み合わせが強かったりすると象牙質が露出してしまいます。
③虫歯
虫歯が進行すると、表面のエナメル質が虫歯菌の出す酸で溶かされて象牙質に達します。
象牙細管を伝わって神経に刺激が伝わり痛みを起こすわけです。
④治療後
詰め物が神経に近かったりするとしみたり神経に症状を出すことがあります。また、詰め物をするために虫歯を削ることが刺激となり、削った後に痛みを出すことがあります。
⑤咬合力
咬む力が強いことが原因となります。力のコントロールが必要です。
症例です。
奥歯の歯肉の境目がくさび状に欠損しています。
コンポジットレジンを詰めると同時に咬み合わせも調整します。
このようなくさび状欠損の原因は咬む力(咬合力)が強いことが原因し、夜間の歯ぎしりが大きく関連していることが多く、かみ合わせの調整を行い咬む力をコントロールすることと、歯を守るためにナイトガードを装着する事が有効です。
しみるというとすぐにしみ止めを塗って様子をみるという話よくを聞きますが、原因から考えてかみ合わせの調整とナイトガードがベストだと思います。
技工物はどこで作られるか
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
最近、技工物が海外で作られているという報道や、ある入れ歯安定剤に亜鉛が使用され自主回収しているといった報道があります。
今回はこのような報道から技工物について考えてみます。
初めに触れておきますが、
さくま歯科の技工物はすべて国家資格をもった歯科技工士が日本で作っています。
さて、本題です。
①海外で技工物を作るようになった背景
最近では、詰め物やかぶせ物の材料費(金属)が高騰し、アシスタントの人件費や技工費を合わせるとほとんど利益がないという現状があります。そこで、技工費用の安い所で作るということになるようです。
②資格の問題
日本では国家資格を持った歯科技工士が、作るわけですが、海外では日本の資格は関係ないので、無資格者が作っている点が問題です。
③材質の問題
日本で使用する金属は、認可をうけないといけませんから、含有される金属の割合や種類が決まっていますが、海外で使っているものは必ずしも基準を満たしているものばかりではありません。
ただ、言える事は、口の中に入るものがどのような材料・材質(マテリアル)であるのかを知っておく必要があるということです。
普段診療していると、白いか白くないかということだけで決めている方が多いと感じます。
見た目だけではなく安全性も考慮しないといけません。現在では、自費治療の金属、ハイブリッドセラミック、セラミック、コンポジットレジンなどいろいろな材料があります。安全性の高い材質を選ぶべきです。
コンポジットレジンの変色・劣化
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は保存修復学の分野からコンポジットレジンの劣化・変色についてです。
メタルを使わないで治す事ができ、安全性の面では良いのですが、時間の経過とともに着色がおきます。
症例です。
上の第一大臼歯と第二大臼歯です。
咬む面(咬合面)にコンポジットレジンが充填されています。
境目がちょっとずつかけて段差ができています。
写真左の第一大臼歯は境目が黒くなって着色しています。
咬む面(咬合面)にコンポジットレジンが充填されています。
コンポジットレジン自体も歯質に比べ全体的に黄色に着色しています。
さらに、境目が欠けて黒くなっています。
虫歯は歯の表面に出来たヒビ(クラック)や詰め物の境目から漏洩することで起こります。
このようなケースでは再度充填する必要があります。
コンポジットレジンは現在の虫歯修復には必須のマテリアルですが、変色、劣化の問題から近年ではセラミックでの修復頻度が高まりつつあります。
金属の値段高騰、安全性の問題からセラミックインレーやオールセラミックスクラウンでの治療へとシフトしています。可能であればセラミック修復を選択すべきです。
今回のコンポジットレジンとは関係ありませんが、ある入れ歯安定剤に亜鉛が使われていて自主回収を行っているようです。メーカーでは亜鉛の過剰により貧血や手足のしびれなどの副作用を起こすためとしています。口の中に入るものですし安全性も考慮しないといけません。
安全性を考えて金属を口腔内に使うならプレシャッスメタルですし、金属を使わないセラミック修復はさらによいと言えます。
メタルフリー修復(セラミック修復)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
虫歯治療やかぶせ物の分野からメタルフリー修復についてです。
メタルフリー修復とは、金属を使うことなしに虫歯を治すことです。
現在では、アレルギー、歯肉着色の観点から金属を使わないで治すことが良いとされています。
金属の使用すると、唾液に金属が溶け出して金属の腐食という問題も出てきます。
さらに、写真に示すような歯肉着色を引き起こす事があります。
ハイブリッドセラミックのインレー
メタルを使わないので、安全性が高いです。
さらに、色が歯に近く審美的です。
ファイバーコア(歯の土台)の症例です。
メタルフリーの治療では、金属の土台は使用せずファイバーコアを使用します。
ファイバーコアの上にオールセラミックスのかぶせ物をします。
金属を使わないで治すことは、見た目が白いというだけではなく、
安全性が高いと言える訳です。
コンポジットレジン修復の長所・短所
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は保存修復学から虫歯修復、コンポジットレジンに関してです。
症例を交えて見てみましょう。
長所
虫歯の部分のみを削るので、健全な歯質を温存できます。
症例は隣接面の虫歯です。
コンポジットレジンで修復します。
右がコンポジットレジンを充填した所です。
色が天然色に近く審美的です。
ちなみに赤いのはかみ合わせの確認を行っている所です。
もう1つ症例を見てみましょう。
奥歯2つをコンポジットレジンで修復しました。
審美的なだけでなく、金属を使わないので、アレルギーや歯肉着色の心配がありません。
保険適応のため経済的負担が少ないという点もあります。
短所
時間が経つと変色します。
隣接面で虫歯が大きいと詰めることができません。
この場合は型を取ってインレーをセットしないといけません。
写真はハイブリッドセラミックスインレーです。
ハイブリッドセラミックスは保険適応外です。
コンポジットレジンは現在の虫歯治療には無くてはならないものです。
しかし、すべてがコンポジットで治せる訳ではありません。
虫歯が大きくなると型をとってインレー修復としなければなりません。
虫歯は小さいうちに治すべきです。
むし歯の好発部位(こうはつぶい)について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、保存修復学から虫歯の好発部位(こうはつぶい:できやすい部分)についてです。
以下の3つと言われています。
①歯間隣接面(しかんりんせつめん)
②小窩裂溝(しょうかれっこう)
③歯頚部(しけいぶ:歯と歯肉の境目)
実際の臨床でもこの3つがよく虫歯になっています。
1つずづ見てみましょう。
①歯間隣接面
歯と歯の間です。
ブラシが届かないので虫歯になりやすい所です。
デンタルフロスや歯間ブラシを使う必要があります。
②小窩裂溝(しょうかれっこう)
歯の形態には溝があります。
この溝にプラークが貯まって虫歯になります。
単なる着色ということもありますので診断を受ける必要があります。
③歯頚部
歯と歯肉の境目です。
黒くなっています。
典型的な例です。
この3つの部位は虫歯になりやすい所なのでよく磨かないといけません。
甘いものと虫歯の関係
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
私は、チョコレートケーキが好きでよく食べます。
甘いものは虫歯に良くないとされています。
なぜか考えてみましょう。
虫歯の原因菌(S.mutans)が砂糖を材料にして酸をつくります。
この酸が歯の表面を溶かします(脱灰:だっかいといいます。)
酸が作られ、脱灰が続くと神経まで達するような大きな虫歯になります。
甘味料でもキシリトールのように虫歯の原因菌が酸を作るのに使えないものもあります。
食べた後は、きちんと歯ブラシを行いプラークを落とすとともに、フッ素入り歯磨き粉で再石灰化を行いましょう。
次回は虫歯のできやすい部位(好発部位:こうはつぶい)についてです。
大きな虫歯、、、定期検診が大切
歯科技工士(しかぎこうし)の役割
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、歯科技工士(しかぎこうし)の役割についてです。
歯科医院を受診すると、型を取ることがありますね。
この場合、多くは技工所に発注して技工物を作ってもらいます。
症例を見てみましょう
型を取ったものを模型にします。
技工士さんはこの模型状で技工物を作るわけです。
写真はハイブリットセラミックインレーとメタルセラミッククラウンです。
自費の技工物は顕微鏡を使って辺縁を調整します。
総義歯(総入れ歯)の例です。
かみ合わせを採って、咬合器(こうごうき)に付着します。
咬合器に付けることで口の中の状態を作業しやすいように再現します。
歯が並んだ状態が左の写真です。
義歯を外すと右のようになります。上の歯と顎堤(歯肉の土手)の状態がよくわかります。
模型を見ながら、歯科医師と歯科技工士で相談しながら作り上げていくわけです。
予約が約1週間先になるのは、技工作業を行うので、
発注から納品まで時間がかかるわけですね。
ハイブリッドセラミックインレー修復
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回もむし歯修復(保存修復学)の分野からです。
インレー修復の最終回です。
ハイブリットセラミックインレー修復です。
白い材料で審美歯科領域でも多様されます。
長所・短所をみてみましょう。
長所
メタルを使わないので金属アレルギーの心配がない。(メタルフリー修復)
見た目がきれい。(審美性が高い)
精度が高いため2次虫歯のリスクが低い。
短所
メタルインレーに比べて強度が劣る。(割れる事がある)
時間が経つと変色することがある。
保険適応がない。
症例を見てみましょう。
上顎の第一大臼歯がハイブリットセラミックインレー修復です。
ちなみに、手前の小臼歯はパラジウムインレーが装着されていました。
後ろの第二大臼歯はアマルガム修復がされています。
いろいろな修復物が1枚の写真に入っているので良いなと思って選びました。
ハイブリットセラミックインレーで修復された部分と比べ
前後の歯を見てどのように感じますか?
3回にわたりインレー修復を解説しました。
それぞれに特徴があるのがわかったと思います。
治す際はどの材質を使って治すかが大切です。
機能的にはどの材質でもカバーされますが、
安全性や審美性、経済性も合わせて考えるべきです。
ゴールドインレー修復
こんにちは。 武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間 琢です。
今回も、むし修復歯(保存修復学)の分野からです。
インレー修復の2回目、ゴールドインレー修復についてです。
長所・短所を見てみましょう。
長所
生体親和性が高く安全性が高い。
しなやかな材質で適合性が非常に高い。
辺縁封鎖性が良く、2次虫歯のリスクが低い。
短所
見た目が派手なゴールド色。
保険適応がない。
ゴールドインレー修復
私は20Kか18Kを使用します。
ゴールドは延びのあるしなやかな材質なので、
口の中にセットした後も境目が伸びて歯に適合していきます。
見た目が気にならなければ、
インレー修復の中では安全性、強度とも申し分なく私自身は一番いい材料だと思います。
次回は、インレー修復の最終回、白いインレーである
ハイブリットセラミックスインレーについてです。
パラジウムインレー修復
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今日からインレー修復の各論を書きます。
3回シリーズの1回目はパラジウムインレー修復です。
パラジウムインレーは保険診療で使われる材質です。
30年以上前に保険導入された材料です。
欧米では全く使いません。
大まかな組成は金12% パラジウム20% 銀50%銅10%です。
長所・短所を示します。
長所
保険診療なので経済的負担が少ない。
短所
腐食されやすく、金属アレルギーの心配がある。
適合が悪く二次虫歯になりやすい。
審美性に欠ける。
ゴールドインレー、ハイブリットセラミックスに比べ適合が悪い。
パラジウムインレー修復
機能的にはカバーされますのでその点は安心して選べます。
次回はインレー修復の各論2回目、ゴールドインレー修復です。
詰め物の種類について(メタルインレー修復)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はむし歯修復(保存修復学)の分野からです。
今回から4回に分けて詰め物(インレーとアンレー)について解説します。
今日は1回目でその総論です。
保険適応と保険外(自費)のものがあります。
3種類について説明していこうと思います。
①パラジウムインレー
②ゴールドインレー
③ハイブリッドセラミックスインレー
保険適応があるのは①のパラジウムインレーだけです。
②と③は保険外(自費)のインレーとなります。
それでは、種類を見てみましょう。
①パラジウムインレー
30年以上前に保険導入された金属です。
いろいろな金属の混合されたもので、
適合精度は②ゴールドインレーと③ハイブリッドセラミックインレーと比べ悪いです。
②ゴールドインレー
ゴールドは強度、安全性ともに高くいい材料です。
伸びがあり、適合性も高いのが特徴です。
③ハイブリッドセラミックインレー
金属を使わないので安全性が高い材質です。
色も歯に近く審美的です。
いずれの材料を選んでも機能的にはカバーできます。
保険外(自費)の材質には保険の材質に比べ長所があります。
次回以降、この3種類について、3回シリーズで解説しようと思います。
明日は①のパラジウムインレーについて説明しようと思います。
虫歯の治療法:コンポジットレジン修復
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、虫歯修復(保存修復学)の分野からです。
むし歯の治療法には、大きく分けて2通りあります。
①コンポジットレジンを詰めて1回で治す方法
②型を採って詰め物(インレー)をセットする方法
です
今日は①のコンポジットレジン修復についてです。
長所と短所をみてみましょう。
長所
受診したその日に治せる(1回の受診で終了)できる。one day treatmentです。
メタルを使わない。
白いので見た目がきれい。
虫歯の部分のみ削ればよい(MI (MI=minimal intervention最小の侵襲))
保険適応である。
短所
時間が経つと変色しやすい。
金属に比べ強度が低い。
では、症例を見てみましょう。
小窩裂溝といって歯のくぼんでいる部分がむし歯になっています。
黒い部分がむし歯です。
小窩裂溝(しょうかれっこう)う蝕といって虫歯の好発部位です。
削ってコンポジットレジンを詰めました。
もうひとつ症例を見てみましょう。
右下の第二小臼歯です。
となりの歯との接触点(隣接面)が、むし歯になっていました。
左の写真はむし歯を削ったところ、右の写真はコンポジットレジンを詰めたところです。
このようにとなりの歯との接触点(隣接面)がむし歯でも、
症例によりますが、歯質が保たれていれば詰めて治すことができます。
虫歯が深かったり、歯質が大きく無くなっている場合は、
②の型を採って詰め物(インレー)をセットする方法になります。
インレー修復については材質に種類がありますので、
次回以降に書きます。
材質については白いとか白くないということの他にも長所があります。
次回以降も必見です。
コンポジットレジンがどうして歯に着くか
こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
先日、「どうして白い詰め物が歯とくっつくのですか?」と質問を受けました。
今回は接着についての話です。
虫歯のコンポジットレジン修復については、これまで何度が紹介しました。
ただ詰めればよい訳ではなくて、接着剤(ボンディング剤)が重要な役割を演じています。
コンポジットレジン修復はメタルフリー修復でり、現在の虫歯治療の主流です。
治す手順は、
①虫歯をとる(むし歯を削る)
②消毒、乾燥
③ボンディング(接着剤を塗る)
④コンポジットレジンを詰める(充填)
⑤研磨とかみ合わせの調整
となります。
コンポジットレジンを詰める(充填)する前に、
接着剤(ボンディング剤)を塗って光で処理することで
歯の表面の改善を図りコンポジットレジンが接着するようにします。
ボンディング剤
この中に接着剤が入っています。
コンポジットレジン
筒状の入れ物にコンポジットレジンのが入っています。
フローのある流し込みタイプと餅状のペーストタイプがあります。
接着技術は日々進歩しています。
新しい接着剤(ボンディング剤)が毎年のように発売されます。
接着力の高いものやフッ素を含んでいたりするもの、
操作性のよいものなど、、、
接着技術が進歩したおかげで、
コンポジットレジンが虫歯修復のスタンダードになってきているのです。
これはメタルフリー修復(金属をつかわないで治す)という観点からも推奨できます。
適応症もありますので担当の先生によく説明してもらわないといけませんね。
ガルバニー電流
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今日はちょっと変わった話をしたいと思います。
ガルバニー電流についてです。
私は刑事もののドラマが好きでよく見ます。
特に水谷豊扮する、杉下右京が名推理で事件を解決する「相棒」というドラマには
いろいろな話題が盛り込まれており、気にいっております。
そのドラマ「相棒」で、盗聴電波が受診できるようになった理由が虫歯の治療によるものである
という話がありました。
上下に異なった金属をつめてしまったために、
異なった金属が接触することで電波の受信機の役割をしてしまったという話でした。
異なった金属が接触すると発生するのがガルバニー電流です。
では、ガルバニー電流について見てみましょう。
口の中で異種金属が接触すると唾液あるいは歯質を介して電流が流れます。
これをガルバニー電流といいます。
ガルバニー電流によって歯の神経が痛むことがあり、これをガルバニー疼痛といいます。
これは電位差の大きい金属が使われていると起こることが多いとされています。
例えばアマルガムと金合金が上下に装着されている場合、咬む度にこの金属同士が接触すると
発生することがあります。
金合金のインレー修復
アマルガム修復
上に示した2枚の写真のように、
咬むことで異種金属が接触し、ガルバニー電流が発生するのです。
治す時に同じ金属で治すか、金属を使わない詰め物(ハイブリットセラミックやセラミック)
で治す必要がありますね。
メタルフリー修復(金属を使わないで治す)について詳しくはこちらを参考にしてください。
直接つめるか?型を採ってつめるか?むし歯修復の方法!
こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、むし歯治療(保存修復学)の分野からです。
むし歯修復は次の2つに分けられます。
①直接つめる治療
コンポジットレジン修復です。金属を使わないメタルフリー修復です。処置も1日で終わりますので、現在のむし歯治療のスタンダードです。材質もかなり改善されてきました。
コンポジットレジンについては、アマルガムとの比較を以前のブログでも書きましたのでご覧になってみてください。
②型を採ってつめる
インレー修復です。型をとって、仮のつめ物をして1週間後にインレーをセットします。
2回度の来院が必要です。口の外で模型にしてつめものを作るので、形態が上手く回復できます。
写真はゴールドインレーでの修復です。
強度、安全性が高く、いい素材です。
審美的な修復には、ハイブリットセラミックスでの修復がよいと思います。
インレーの種類についてはいずれブログに書きたいと思います。
では、今回の症例を見てみましょう。
症例
左下の歯が欠けたので治してほしいとのことで来院されました。
患者さんには
①直接つめるコンポジットレジン修復
②型を採るインレー修復
両方の説明をしました。
①のコンポジットレジンによる修復を選択されましたので、治療開始です。
型を採る必要がないので1日で処置が終了できます。
コンポジットレジンでの修復は欠けた部分のみにつめて治します。
長所としては治療が1日で終わること、金属を使わないこと、
色調が天然歯に近いこと
が挙げられます。
インレー修復では、欠けた部分以外も削って型をとります。
この方法は、削る量は多いのですが、構造的には強くできます。
また、型を採って作りますので、形態の回復がしやすいという利点もあります。
それぞれの治療法の長所、短所を天秤にかけて、
治療法を選ぶ必要がありますね。
麻酔の傷あと
こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は麻酔についてです。
むし歯を治す時にむし歯が深くて、
神経のある歯を治す場合、麻酔をします。
私は、電動の注射器を使っています。
電動の注射器の利点は常に一定のスピードで麻酔液を注射できる点です。
表面麻酔と併用することで、麻酔時の痛みを少なくできます。
麻酔をする側の我々も、針を刺す操作に集中でき便利なアイテムです。
前置きが長くなりました。
本日のタイトルについてです。
症例を見てみましょう。
歯の痛みを主訴に来院されました。
右上の第二小臼歯(右上5番)が虫歯のため麻酔を行い処置しました。
写真は4日目の状態です。
歯は痛くないけど、違和感がするとのことです。
麻酔の針を刺した所が感染して腫れています。
内出血のあともあります。
違和感の原因は麻酔の傷あとだったわけです。
通常は、このようなトラブルなく経過しますが、
このように傷になると、通常、1週間もすればよくなります。
今回のように、むし歯の痛みが無くなっても、
麻酔の傷が処置後の違和感の原因になることがあります。
アマルガムとコンポジットレジン
こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は虫歯治療についてです
つめる治療は、現在コンポジットレジンという材質がメインとなっています。
コンポジットレジンは、有機複合材料で、現在では材料の性質、
歯との接着がかなり改善されてきており、
これからのむし歯治療には無くてはならない材料です。
歯に近い色をしており見た目も気になりません。
以前はコンポジットレジンの代わりに、アマルガムという金属が使われておりました。
症例を見てみましょう。
黒い金属がつめてあります。
これがアマルガムという金属です。
黒い金属(アマルガム)は最初は銀色をしていますが、
口腔内で劣化し腐食され黒くなってしまいます。
金属が溶け出すと歯肉を変色させる原因にもなります。
黒い金属(アマルガム)を除去して、コンポジットレジンを充填(つめ物)して治しました。
コンポジットレジンを充填(つめる事)ができれば、その歯は1日で治療が完了します。
むし歯の治療は常にコンポジットレジンが充填できる訳ではありません。
むし歯が大きかったり、歯肉の下に及ぶ場合はつめる事が難しいのです。
その場合は,型をとってつめ物をセットする必要が出てきます。
型をとる詰め物の種類は次回以降に書こうと思います。
最後にアマルガムの弊害を書きます。
上の写真のようにアマルガムの辺縁がかけて虫歯になっています。
さらにアマルガムは全身的にも影響があります。
アマルガムは銀、銅、亜鉛、水銀などが含まれた金属で、
口の中では、唾液が電解液となって水銀を溶かし出します。
溶けた水銀は肝臓、腎臓、脳に蓄積する可能性があります。
女性の場合は、妊娠しにくくなったり、
水銀が胎児に移行したり母乳に移行する危険もあるといって報告もあります。
皮膚の炎症や、水ほうが表れたりする掌蹠膿疱症の原因になったりします。
粗悪な金属を口の中に入れることはできるだけ避けるべきです。
金属を入れるならいい金属を入れるべきですし、
笑ったら金属の色が見えるとか見えないとかで、
詰め物をの種類を選ぶのではなく、安全性についても考える必要があると思います。
最近「メタルフリー修復」という言葉を耳にしますが、金属を使わないで、
セラミックだけで治せたらこんなに安全で審美的なことはないですね。





