
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科の分野から外傷性歯牙脱臼に関してです。
外傷(がいしょう)では、皮膚や粘膜の軟組織と歯や顎骨などの硬組織の回復を図ることが目標になります。
転んだり、ぶつけたりと原因はいろいろありますが、
治療上の大原則は元に戻して固定することになります。
症例です。
ランニング中に転倒し顔面を強打しました。
右上の鼻のに擦過症(さっかしょう:こすった傷の事)があります。
ぶつけていますので唇も腫脹しています。
口腔内はぶつけた衝撃で切れていました。
歯はぶつけた衝撃で陥入しています。
レントゲンでは顎骨の骨折、歯の破折もないので、
かみ合わせを調整して安静にします。
歯の動揺もなかったので固定は不要でした。
また、歯がわずかに陥入していましたが、位置の変化も軽微で整復するには至りませんでした。
今後は、歯の神経が死んでしまうことがあるので、経過観察が必要です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、骨隆起があるとなぜ悪いか、骨隆起をとる場合について考えます。
骨隆起は、下の骨の内側や、上アゴの真ん中あたりにできることが多いです。
骨隆起があることで、起こるトラブルは4つだと思います。
①歯磨きがしにくい。
②やけどすることが多い。
③骨隆起の部分に口内炎ができやすい。
④入れ歯(義歯)の作製に邪魔となる。
症例を見てみましょう。
左の写真は下顎の骨隆起で、右の写真は上顎の骨隆起です。
骨隆起自体は、病気ではないので上に書いたようなことがなければ除去の必要はありません。
気になる場合は診察を受けましょう。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から親知らず(智歯)を抜歯すべきかについてです。
まず、抜歯が必要な場合です。
親知らずの抜歯が必要な場合
①虫歯になっている。
②何度も腫れる。
③歯ブラシが難しく、手前の歯を虫歯にしてしまう。
メリットを見てみましょう。
親知らずを残すメリット
①ブリッジや義歯の支台歯(しだしい:ささえの歯)として使う事ができる。
②歯の移植に利用できる。
残すメリットではやはり歯の移植です。
第二大臼歯が歯周病でグラグラになってしまったので、抜歯して、親知らずを移植しました。
歯周病は骨が溶けてしまうので移植される場所の骨が溶けすぎると行うことができなくなります。
早めの処置が効果的です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から歯根破折についてです。
歯根破折については以前からたくさん紹介していますが、
圧倒的に神経の無い歯(失活歯:しっかつし)に多いことに気づきます。
症例です。
腫れて痛いとの事で受診されました。
レントゲンを撮ってみると真っ二つです。
歯の周囲も骨が溶けています。
歯根破折は圧倒的に神経を取った歯で起こります。
神経を残すためには虫歯が大きくなる前に処置しなければなりません。
虫歯予防、早期発見のために定期検診は必ず受診すべきです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
ビスホスホネート製剤に関連した顎骨壊死(がっこつえし)の
ポジションペーパーの内容を紹介していますが、今回が最終回です。
実際、ビスホスホネート製剤を使っている場合の歯科治療についてです。
抜歯やインプラントなどの外科処置が問題となります。
休薬については処置の3カ月前からが原則となります。
3年以上の長期にわたり内服している場合も注意しないといけません。
薬の再開については、抜歯後歯肉が盛り上がってくる2~3週間後か、
十分骨性の治癒が期待できる2~3カ月後が目安とされています。
担当医と良く相談をして処置方針を決定しましょう。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回も口腔外科の分野からビスホスホネート製剤に関連した
顎骨壊死(がっこつえし:骨がダメになってしまうこと)についてです。
対処方法について書きます。
治療指針は3つあります。
①骨壊死の進行を抑える
②痛みの緩和
③口腔内清掃の徹底
です。
顎骨壊死(がっこつえし)についてはステージがあり、ステージごとに治療法が決まっています。
抗生物質で洗浄をしたり、神経の症状に関しては痛み止めを使います。
ステージが進むと、アゴの骨を切断しなければならないこともあり、
要注意です。
次回は、ビスホスホネート製剤の休薬についてです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は前回の続きです。口腔外科の分野から
ビスホスホネート製剤に関連した顎骨壊死(がっこつえし)についてです。
顎骨壊死(がっこつえし)とは、骨がダメになってしまい、骨が口の中に露出する現象です。
顎骨(口の中の骨)は他の骨と違っていて特殊な環境に置かれています。
そのために顎骨壊死(がっこつえし)が発生しやすいのです。
口の中は800種類以上の細菌が1立方cmあたり1000000000000個(10の11乗個)も存在していて、抜歯をしたり、歯周ポケットが深くなったりすると一気に感染がおこります。
顎骨壊死(がっこつえし)が発生すると、腫れや疼痛、歯のグラグラ、潰瘍、膿が出る、といった症状が出現します。
このような症状が出ると骨の治癒能力が著しく低下しているため、なかなか治りません。
顎骨壊死(がっこつえし)にはステージがあります。
ステージが進むと治療が困難になってきます。
ステージと治療法です。
顎骨壊死(がっこつえし)した部分を洗浄するのですが、
重症の場合は骨を切らないといけません。
次回は顎骨壊死(がっこつえし)が発生した時の治療法について書きます。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野からビスフォスフォネート製剤についてです。
ビスフォスフォネート製剤に関してポジションペーパーというものがありますので、
数回に分けて紹介します。
ビスフォスフォネート製剤は骨粗しょう症や、癌の治療などに用いられる薬で、
歯科治療と大きく関係します。
内服している場合は必ず申告しないといけません。
ビスフォスフォネート製剤に関連しては顎骨壊死(がっこつえし)が発生する
という報告がたくさんあります。
ビスホスホネート製剤は、特に抜歯やインプラントなどの外科処置の際に問題になります。
外科処置の際のガイドラインとして、
我々はこのポジションペーパーに従って外科処置を行うことになります。
次回は、顎骨壊死(がっこつえし)について書きます。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から上顎の親知らずの根の形態についてです。
レントゲンでは、わからないのですが、抜歯をしてみるとなかなか抜けない場合があります。
症例を見てみましょう。
症例1
親知らずの根は形態が複雑なことも多く、
写真のように根が4つあることも珍しくありません。
症例2
根が90度に曲がっていた症例
無理に力をかけると根が折れてしまうことがあります。
症例3

根が5本あって癒合(ゆごう:くっついていること)しています。
通常は器具をかけて
ほんの一瞬で抜歯が完了しますが、
根の形態が複雑だと思わず時間がかかってしまう事があります。
親しらずの形は複雑な訳です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回も、前回に続いて口腔外科の分野から歯根破折(しこんはせつ)についてです。
症例です。
咬んで痛みがあるとの事で来院されました。
レントゲン写真と口腔内の様子です。
かぶせ物を外してみると頬側の歯が割れて動いていました。
歯の破折が痛みの原因でした。
まず割れている部分を除去します。
歯肉の下の方まで割れていましたが、2本ある根のうち半分を抜歯し、半分を温存できました。
アメリカでは歯の神経を取ってかぶせ物をするよりは抜歯してインプラントというのが主流のようです。
神経のない歯にかぶせ物をする割合がアメリカに比べ圧倒的に高いのが日本という訳です。
確かにインプラントが高い成功率であることは間違いありませんが、
神経は無くなっても自分の歯を残すことに全力をつくすべきだと思います。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から歯根破折(しこんはせつ)についてです。
症例です。
咬んだ時の違和感があったので、かぶせ物をはずしてみると写真のようになっていました。
縦に亀裂が入っています。歯根破折しているので、咬んだ時に違和感があった訳です。
保存は不可能です。抜歯となってしまいました。
抜いてみると、縦にばっさりと割れていました。
歯根破折を起こすのは圧倒的に失活歯(神経を取ってある歯)です。
虫歯は小さいうちに処置しないと神経を取らないといけなくなります。
神経の保存は重要です。
予防歯科が重要ですし、
治療が必要な場合も早期に発見し、治療すべきです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
8月から武蔵野市の歯科健診が始まります。
まだ受診したことのない方は保健センターに申し込みましょう。
今年の新規受付は500名と非常に少ないようです。
すぐに満席になってしまうことが予想されます。
申し込みはすでに始まっています。
昨年、健診を受けている方は武蔵野市から受診票が来ますので
さくま歯科に電話にて予約してください。
今回は健診の項目から粘膜疾患に関してです。
健診では、歯の状態だけではなく、舌や粘膜の状態もチェックします。
粘膜の疾患にはどのようなものがあるか見てみましょう。
初期の舌癌:白板症のようにも見えますが、組織検査では舌癌でした。
頬粘膜の白板症:境界明瞭な白い病変です。
舌の白板症
白板症は前癌状態です。要注意の疾患です。
頬粘膜の扁平苔癬(へんぺいたいせん):白色でレース状の病変です。
症状がなくて、症例写真のように粘膜が変化を起こしているかもしれません。
隠れた疾患を見つける意味でも健診は大切です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯根破折(しこんはせつ)についてです。
歯根破折とは歯が割れてしまうことを言います。
破折を起こす主な原因はやはり咬む力が歯にかかりすぎることです。
症例を見てみましょう。
症例①
縦方向に亀裂が入って割れています。
保存不可能なため抜歯になってしまいます。
症例②
歯の根っこが横方向に割れています。
神経を取った歯(失活歯:しっかつし)は歯に弾力が無くなるため、
割れやすいという特徴があります。
神経を保存することは歯の破折を防ぐ意味でも重要な事です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から親知らずについてです。
親知らずは、根の形態が複雑なことも多く、思いほか抜歯に手間取ることがあります。
症例です。
上顎の親知らずが虫歯になったため抜歯を行いました。
器具をかけてすぐに脱臼してきましたが、なかなか抜けません。
ゆっくり力をかけて抜歯します。
抜いてみると、根が90度に曲がっています。
これではなかなか出てこない訳です。
力まかせに抜こうとすると根を折ってしまうこともあり注意しないといけません。
上顎の場合、通常は数分あれば抜歯は終わってしまいますが、
症例のように根の形が悪いと時間を要することがある訳です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、急性症状と慢性症状についてです。
それぞれ見てみましょう。
①急性症状
腫れる(腫脹)、赤くなる(発赤)、膿がでる(排膿)、熱が出るなどの症状があります。
痛みが強くなるのが急性症状です。
②慢性症状
たまに痛い時がある。何か違和感があるという程度の症状です。
急性は激しい症状、慢性は何となく違和感がある程度の軽いものと考えてください。
今まで慢性になっていた病巣が突然活発になるため激しい痛みや腫れを起こす場合があります。(急性発作)
例えば、根管治療(根の治療)で稀にあるのですが、治療で根の尖端の病巣を刺激してしまい、今まで症状がなかったのに急性症状を起こしてしまうことがあります。
治療後に起こり得る事柄についてはよく説明を受けないといけませんね。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から舌下小丘(ぜっかしょうきゅう)についてです。
舌下小丘は、顎下腺と舌下腺で作られた唾液の出口で、下の歯の前歯の裏側にあります。
症例を見てみましょう
舌を上に上げると、左右に対になった高まりが確認できます。
ここが舌下小丘です。
唾液腺が感染すると、舌下小丘から膿が出てきたり、腫れたりします。
口の中の細菌が逆行性に感染してしまう訳です。
正常でも粘膜が高まっているので、心配になり受診される方もいます。
痛みや腫れがある場合は異常があることもあります。
気になったら受診してみるべきです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から咬合縫線(こうごうほうせん)についてです。
症例です。
両側の頬粘膜です。
白っぽいスジのようなものが確認できると思います。
これは歯の跡が粘膜についてしまったために起こるもので心配ありません。
夜間のくいしばりが強いと口の中の陰圧が強くなり跡がついてしまうことがあります。
頬の粘膜には他に白板症(はくばんしょう)や扁平苔癬(へんぺいたいせん)があります。
白板症は癌化するものがありますし、扁平苔癬は炎症病変で様々な弊害を引き起こします。
気になる場合は診察を受けるべきです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は小児歯科、口腔外科の分野から、舌小帯についてです。
「子供の舌小帯の異常を指摘された」という問い合わせメールが数件ありました。
結論から言うと、
3歳までは経過観察を行い、その後障害が出るようなら小帯を切除だと思います。
それ以前は全身麻酔を行って処置しないといけません。よほど重度の障害(哺乳障害など)がない限りは、3歳まで経過を観察し、3歳以降の処置で十分です。発音障害があっても十分回復可能だと思います。
症例は16歳男子の舌小帯切除です。
簡単な処置で切除が可能です。
心配な場合は1度受診し、診察を受けましょう。
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こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から舌神経(ぜつしんけい)についての話です。
舌神経は舌の運動と感覚(味覚)をつかさどっています。
ちょうど奥歯の内側を舌神経(ぜつしんけい)が走っています。
奥歯に麻酔をする時、舌側に麻酔するとたまに舌がしびれることがありますね。
これは、舌神経(ぜつしんけい)の方まで、麻酔液が流れているために起こります。
30分から1時間は麻酔の効き目が無くなるとしびれも無くなると思います。
舌神経(ぜつしんけい)に関連して注意が必要なのは、親知らずの抜歯です。
親知らずの抜歯を行った後に舌神経(ぜつしんけい)が障害されることがあります。
しかし、これはかなりマレなことで、確率はゼロに近いと思いますが、気をつけないといけません。
下歯槽神経麻痺よりも舌神経(ぜつしんけい)が障害される確率はかなり低くなります。
しかし、絶対起こらないという訳ではありませんから、しっかり説明をうける必要がありますね。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は金属アレルギーについてです。
口の中に入った金属はイオン化すると金属の表面から崩れ落ちます。(腐食:ふしょく)
金属がたんぱく質と結合するとアレルギー物質となります。
金属アレルギーの治療は、まず原因となる金属の特定です。
そして、原因金属の完全な除去です。
歯科の分野では、口の中の金属が原因になります。
歯科金属は合金でいろいろな金属が含まれています。
この合金の中にアレルギーの原因となる種類の金属が含まれている場合に起こります。
まず、詰めてある金属を除去するわけですが、この時に削りかすが体内に取り込まれてしまうと、気管支ぜんそくや、腎炎を起こす可能性があるので、ラバーダム防湿が必要になります。
また、掌蹠膿胞症(しょうせきのうほうしょう)や扁平苔癬(へんぺいたいせん)の原因にもなります。
(掌蹠膿胞症(しょうせきのうほうしょう)に関しては歯科金属は無関係とする意見もあります。)
扁平苔癬(へんぺいたいせん)の口腔内です。
歯肉全体に白斑が広がり、炎症の強い所は赤くなっています。
金属の中では、金、白金、チタンは安全性が高いとされています。
オールセラミックスクラウン
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
口腔外科の分野から扁平苔癬(へんぺいたいせん)についてです。
扁平苔癬(へんぺいたいせん)は炎症性の粘膜疾患で原因が不明とされていますが、
原因の1つにアレルギー反応が考えられます。
症例です。
金属アレルギーの口腔内です。
組織検査では扁平苔癬でした。
扁平苔癬がよく見られる部位としては頬粘膜がありますが、本症例のように歯肉に沿って
病変が現れることがあります。
口の中にかぶせ物が多く存在し、歯科金属に対してアレルギー反応が陽性となった場合、
金属のかぶせ物をセラミックに変えるという手段が有効な場合があります。
オールセラミックのクラウン
左が表から見た所、右が裏から見た所です。
すべてセラミック(陶材)でできています。
オールセラミックスは金属アレルギーの心配がなく安全性が高い治療法と言えます。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から白板症(はくばんしょう)についてです。
白板症は前癌状態と言われ、一部は癌化する病態です。
口腔粘膜上皮の増殖によって肉眼的には白く見えます。
40歳以上に発生することが多く、男性にやや多いとされています。
舌、歯肉、頬粘膜、口腔底に発生します。
原因には局所的な要因と全身的な要因があるとされています。
局所的な要因は歯の鋭縁、義歯、喫煙、飲酒などとされており、全身的な要因には内分泌異常、高コレステリン血症、ビタミンA・Bの欠乏などとされています。
紅板症(こうばんしょう)といって血管の反応が著しい場合、肉眼的に赤色を呈するものもあります。
白板症はいろいろなタイプに分かれています。病理組織検査では細胞の異型上皮(いけいじょうひ)が分類され高度の場合は上皮内癌と言ってもいいくらいです。注意が必要です。
また、ニコチン性白板症といって喫煙と関連がある白板症があります。
この場合、禁煙することで無くなります。
症例です。
肉眼的には白板症と思われたのですが、組織検査の結果、悪性腫瘍でした。
組織検査を行い確定診断することは重要です。
虫歯や歯周病だけではなく、粘膜疾患についても
気になる症状は診察を受けるべきだと思います。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から歯根破折(しこんはせつ)の話です。
歯根破折とは、文字どうり歯が割れてしまった状態です。
歯根破折でも歯が保存できるケースがありますが、抜歯しないといけない場面が多いと思います。
症例です。
かなり歯肉が腫れています。
膿も出ていて抜歯の適応です。
抜歯した歯は真ん中でばっさりと割れています。
歯根破折を起こすとフィステル(膿の出口)を形成し、歯肉が腫れてしまいます。
放置すると周囲の骨を溶かしてしまいよくありません。
歯根破折を起こした歯の周囲の歯まで影響が及んでしまいます。
早めの処置が必要です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は予診表の重要性についてです。
予診表は就職活動をする時の履歴書のようなものです。
就職活動では履歴書1枚に自分を凝縮して表現するわけですが、予診表も履歴書に似ていると思います。
予診表に自分の受診した理由や、治療上の希望などを書きます。
さくま歯科の予診表はA4の用紙にギュッと内容を凝縮しています。
できるだけ詳しく書いて欲しいと思います。
では、予診表の内容について見てみましょう。
内容は大きく分けて3つになると思います。
①主訴(しゅそ)
受診した一番の理由の事です。
我々は、まずこの主訴を解決することを第一に考えます。
解決して欲しい問題がいくつかある場合はすべて書いて欲しいと思います。
②病気の治療歴
歯科治療に関係ないと思われてもしっかり記入しないといけません。
麻酔や薬など関係する場合があります。
③治療に対する希望
全体を治したいのか?それとも気になる所のみでいいのか?という項目があります。
気になる所以外に問題となる箇所があっても治療したくない場合もあると思います。どちらかしっかり伝えるべきです。
また、保険のみなのか、自費の治療も説明を受けた上で決めたいかも大切です。
保険診療は機能的には補えますが、安全性や適合性、審美性などの点では保証されません。
保険外の治療も説明を受けてみてから決めてもいいと思います。
特に近年は金属の安全性の問題、コンポジットレジンやセラミック技術の向上で、金属を使わないメタルフリーな治療が行えるようになっています。
コンポジットレジンの吸水性の問題から可能ならばセラミック修復がベストチョイスでしょう。
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こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から骨隆起(こつりゅうき)についてです。
今回は下アゴに出来た骨隆起です。
今回はさくまブログで一番の長編になりました。
症例を見てみましょう。
このケースは私が経験した中では最大級の骨隆起です。
骨隆起は日常生活で問題とならなければ特に処置の必要はないのですが、
ここまで大きくなると、歯ブラシがかけられないし、本人も邪魔で
取って欲しいとのことでしたので、取ることにしました。
口の中の状態です。
下顎の左右に骨隆起が存在します。それも内側と外側です。
かなり大きいので、舌のスペースがありません。
(ミラーを使って撮っていますから左右が逆になっています。)
左右両側ありますので、片方づつ日にちを変えて除去することにしました。
ここまで大きいと外科処置の侵襲も大きいです。
術後の腫れや、痛み、出血斑などの説明を行い右側から取りました。
麻酔をして歯肉を剥離(ハクリ)しました。かなり大きな骨です。
根だけになっている歯(残根)は抜歯しました。
タービンで切れ目を入れて、ノミたたいて除去します。
出っ張りを削ってなだらかにします。
外側が終わったので内側にとりかかります。
切れ目をいれてコツコツとノミでたたきます。
(右の写真はミラーを使ったので左右が逆です。)
骨隆起がとれた所です。
なだらかにして
縫っておしまいです。
右の写真は術前です。
(写真はミラーを使っていますので左右逆に映っています。)
摘出物です。3つのブロックになりました。
かなり大きな塊が取れたのがわかります。
左側は後日処置をする予定です。
お疲れ様でした。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から口内炎です。
治療する側からすると口内炎というのは非常に難しい病態の1つです。
症候群の1症状として出る場合もありますが、単なる口内炎ということもあります。
症候群の場合は原因となっている疾患の治療が必要となります。
単なる口内炎の場合は対症療法がメインになります。
症例です。
口唇の内側に出来ています。
舌の尖端にもできています。
治りかけています。
口内炎というと軟膏の処方が行われますが、口の中の炎症の原因をコントロールすることも必要だと思います。
歯石をとって歯ブラシの指導を行い、口の中の菌の数を減らす説明もしています。
口内炎は粘膜が傷ついて、そこに口の中の細菌が感染を起こして炎症をおこします。
私の勝手な感触ですが、人によっては粘膜が弱い体質があったりする気がします。
ちょっとした刺激で口の中の粘膜が傷つきやすく炎症を起こしやすいのではないかと感じています。
これは扁平苔癬(へんぺいたいせん)で症状が重度な場合もこのような傾向が見られる気がします。
歯石を取り口腔内の環境を改善することは虫歯や歯周病の予防というだけではなく粘膜疾患にも有効と思われます。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、前回に引き続き口腔外科の分野からで義歯性カンジダ症です。
カンジダ菌は通常でも口の中に存在します。(口腔内常在菌)
カンジダ菌は義歯が大好きで、義歯を不潔にしていると義歯の表面で繁殖して悪さをします。
症例です。
上あご(口蓋部分)の粘膜に赤い斑点が見られます。
義歯をはずしてみると内面に白い堆積物が確認できます。
この白い堆積物は細菌の塊で義歯の上で繁殖し口の中の粘膜に悪さをします。
義歯の清掃を徹底してもらい、ファンギゾンシロップの使用で改善します。
義歯の清潔を保つためには毎回、食後には義歯の洗浄を行い、
1日1度は入れ歯洗浄剤の使用は必須です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野からカンジダ症についてです。
カンジダ菌は口の中に常にいる菌(口腔内常在菌)ですが、何らかの原因で悪さをするようになります。その誘因としては、義歯、溝状舌、栄養不良、抗生物質、副腎皮質ホルモン剤、制癌剤、放射線治療などがあります。
通常、ファンギゾンシロップや、フロリードゲルなどを使用して軽快します。カンジダ症が慢性化した状態(慢性肥厚性カンジダ症)が長期にわたり、治らない場合、上皮の悪性化(癌化)を考慮しなければならないといけないケースもあります。
症例です。
頬の粘膜が白くなっています。
菌の塊なのでガーゼでぬぐう事ができます。
舌の辺縁が白くなっており、溝ができています。
カンジダ菌ではない事もありますが、溝に菌が貯まって炎症を起こす事があります。
気になる場合は受診してみるべきです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から溝状舌(こうじょうぜつ)についてです。
溝状舌(こうじょうぜつ)は舌に多数の溝を伴う先天奇形の一種とされています。ビタミンBの欠乏などでも起こります。全身疾患では、ダウン症候群で見られる事があります。
溝の中に食事の残りが停滞し、口臭の原因になったり舌の炎症を引き起こし時に痛みを伴います。
症例です。
時々、舌が痛くてしょうがなくなるとのことで受診されました。
ガーゼで舌を引っ張ってみると溝になっているのがわかります。
舌にある溝をガーゼやメン棒などで清掃し、うがい薬で清潔にするようにします。
対症療法がメインとなります。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
口腔外科の分野から前回に引き続き外傷の症例を見てみたいと思います。
続く時は同じようなケースが続きます。
今回は歯の外傷です。
では、症例です。
中学生の男子です。
部活の最中にふざけていてぶつけてしまったとのこと。
一直線に割れています。
割れた破片を生理食塩水に入れて受診しました。
前回も書きましたが、外傷の基本は整復固定(せいふくこてい)です。
破折した歯をコンポジットレジンで接着し、修復します。
術前、術後です。
くっつけてかみ合わせを調整します。
歯の神経が死んでしまう(失活歯になる)ことがあるので経過観察は重要です。
外傷でもコンポジットレジンが登場しました。
コンポジットレジンは虫歯だけでなく、現在の歯科治療では応用範囲が広いマテリアルです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から小児の外傷についてです。
今回の症例は成人でも多く起こる典型的なケースです。
症例です。
登り棒で遊んでいて転倒したとのことで受診されました。
6歳の男の子です。
上の前歯がグラグラになり、下くちびるの粘膜に傷があり出血しています。
オトガイの部分(アゴ)をぶつけて上の前歯が下くちびるの粘膜にぶつかり傷ができたと思われます。
デンタルレントゲン写真です。
グラグラしている前歯はもう生え換わりの時期です。
ここまで乳歯の吸収が進んでいると、もう抜歯してもいい時期です。
パノラマレントゲンです。
オトガイ部(アゴ)をぶつけた場合、直接ぶつけていないのに顎関節が骨折を起こすことがあります。
これを介達骨折といいます。
本症例では骨折はありませんでした。よかったよかった。。
外傷の基本は整復固定(せいふくこてい)といって、元の位置に戻して動かないように固定するのが大前提となります。
この場合は下顎骨に骨折もなく、歯はぐらぐらしましたが、生え換わる時期だったので大がかりな処置は不要でした。
受傷したら検査を受けるべきだと思います。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から抗血栓薬と抜歯についてです。
抗血栓薬を内服している方の抜歯についてです。
日本ではアスピリンは300万人、ワルファリンは100万人が内服していると推定されていて、
歯科医師は、抗血栓薬を内服している方の治療をする機会が増えているという訳です。
抗血栓薬を内服していると血液がサラサラになり、体の中で血栓を作りにくくなります。
抜歯をする際、血液がサラサラだと、抜歯後の止血が難しい場合がでてきます。
そこで、抜歯の1週間前から抗凝固剤の内服を中止して抜歯をするということが行われてきました。
近年では、抗血栓薬を止めることで血栓を作りやすくなるために内服を中止しないで抜歯する事が推奨されています。抗血栓薬の内服を中止すると血栓ができやすくなるという訳です。
日本循環器学会の「循環器領域における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン」では、抜歯に関しては以下のように定義されています。
①抜歯はワルファリンをコントロールした上でワルファリンの継続下で抜歯が望ましい。
②抜歯は抗血小板薬の内服継続下での施行が望ましい。
このガイドラインは口腔外科医を中心に浸透しつつありますが、一般歯科医にはまだ十分浸透しているとは言い難い現状があります。
患者さんも内科で、1週間止めるようにと言われていることも多く、内科的にも内服を止めていいケースもあります。
抜歯など外科処置の際は必ず内科に状態を確認することが大切です。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から舌痛症(ぜっつうしょう)についてです。
舌に器質的変化(異常がない)がないのに痛みが出る病気です。
心理的ストレスが原因とされています。
症状としては、舌のピリピリ感などと表現される軽度の自発痛です。
生活の環境が変わったり、精神的にショックが大きい出来事があると、
神経質になり舌が痛くなることが多いのが特徴です。
何かに集中していたり、悩み事が解決されたり、ストレスの少ない時期には
軽快していることが多く見られます。
舌痛症の他に舌が痛くなる疾患には、
舌癌
舌炎
舌にできた潰瘍
などがありますが、舌に異常(器質的障害)が見られますので舌痛症とは鑑別ができます。
心配な症状があったら診察を受けましょう。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から地図状舌(ちずじょうぜつ)についてです。
地図状舌(ちずじょうぜつ)は原因が不明とされています。
内分泌障害やビタミン欠乏説、あるいは遺伝などが言われていますが、確かなものはありません。アトピー性の素因と関連するという説もあります。
また、膿疱性乾癬、尋常性乾癬と合併することがあります。
症例です。
写真のように地図のような模様が出現します。
この模様は日によって変化します。
地図状舌(ちずじょうぜつ)は特に処置の必要はありません。
時に、舌の炎症を伴う事があり、痛みがでることがあります。
この場合、うがい薬を使います。
舌や口腔粘膜の病変にはいろいろなものがあります。
特に舌は良く見るとデコボコしていたりして、一見すると病気かなと思うこともあるかもしれません。
気なったら診察を受けましょう。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
前回の続きです。
骨粗しょう症の2回目で、具体的な問題点について書きます。
表に示すような薬を内服していたり点滴治療を受けている方や受けていた方は注意
が必要です。
骨粗しょう症だけでなく、悪性腫瘍の治療や転移にも使われています。
この薬をビスホスホネート製剤(BP製剤)といいます。
このような薬を飲んでいる方や飲んでいた方は必ず歯科医師に申告が必要です。
次のような問題点があるからです。
歯科治療での問題点は以下の3つだと思います。
①抜歯
②インプラント
③歯周病
①抜歯
ビスホスホネート製剤は骨の治りのサイクルを変えてしまうので、抜歯後に骨が出来にくく、
治りが悪くなります。骨壊死(こつえし)といって骨がダメになってしまいます。
②インプラント
インプラントは骨と接合することができなければ機能しません。インプラントが骨と接合することをオステオインテグレーションといいます。骨粗しょう症では骨のできるサイクルが変化しているためインプラントが骨と接合が難しく、この薬を使っている場合はインプラントをすべきかどうか考える必要があります。
③歯周病
歯の周りにある骨は、炎症があると溶けてしまいます。体はこの溶けた骨を元に戻そうと骨を作ります。骨が溶けたり出来たりを繰り返す訳ですが、ビスホスホネート製剤を服用していると骨の出来るサイクルを変化させてしまうために骨ができにくくなります。すなわち、歯周病を治りにくくしてしまいますのです。
骨粗しょう症だけでなく、全身疾患や内服薬は歯科治療で問題となることがあります。
関係ないなと思っても、病気や内服薬はしっかり申告するべきです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は骨粗しょう症についてです。
骨粗しょう症とは、骨の形態的な変化はないのですが、骨の量が減ってしまうために起こる病気です。骨密度が低下して骨がスカスカになってしまうことです。
骨粗しょう症にはビスホスホネート製剤(BP製剤)が処方されています。
整形外科で処方されていることが多いと思います。
不必要なケースにも処方されていることもあるように感じます。
日本では100万人以上に投薬されていると推計されています。
みなさんもご自身の内服薬をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?
骨粗しょう症の危険因子としては以下のようなものがあります。
①女性ホルモン(エストロゲン)の低下
②喫煙
③運動不足
④加齢
⑤薬の副作用
⑥遺伝
⑦食事
⑧全身疾患
これらの危険因子があると、骨の中にあるカルシウムの量が減って骨折や、歯周病の危険度が増してしまうわけです。
歯科との関連では、抜歯、インプラントなどの外科処置が大きな問題となります。
次回は、実際の内服薬と具体的な問題点について書きたいと思います。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科の分野から血管腫(けっかんしゅ)についてです。
血管腫は血管組織の増生からなる病変で、真の腫瘍ではなく、
組織の発育異常であることが少なくないとされています。
また、女性に多いとされており、どの年代にも発生するとされています。
症例です。
舌の左側に紫色の円形の部分があります。
これが血管腫(けっかんしゅ)です。
レントゲン写真で、静脈石(じょうみゃくせき)が見られることがあります。
全身疾患との関連としては
三叉神経(さんさしんけい)の支配領域に一致して見れる血管腫があります。
これをSturge-weber症候群といいます。
血管が集まっていますので、傷をつくったりすると血が止まりにくいので注意が必要です。
基本的には摘出術を行います。
最近ではレーザーで蒸散(じょうさん)を行うことが多いのですが、
この場合、病理検査ができないので、確定診断が出ないという欠点があります。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野からジェーグレン症候群についてです。
ジェーグレン症候群は口腔乾燥症の1つです。
最近では、歯科医院で口腔乾燥を治療できるというのが一般的になってきたと思います。
口腔乾燥の原因は2つと言われています。
①唾液腺自体の機能低下
②神経系の不備による
ジェーグレン症候群は診断基準がありますが、
治療法が確立されていないのが現状で難病と言えます。
口腔乾燥に対する治療は
①唾液分泌の促進
②唾液の補充
③口腔内環境の改善
④虫歯、歯周病、カンジダ症の予防と治療
ということになります。
人工唾液を使ったり、最近では、コリン作動薬といって唾液分泌の促進や
口腔内環境の改善を行う薬があります。
コリン作動薬は環境によってその効果が異なるので使用には、
薬剤の長期投与と口腔ケアの計画を立る必要があると思います。
虫歯や歯周病の治療は通常の治療と変わりありません。
ただ、口腔乾燥があると、唾液の分泌が減って虫歯や歯周病にかかりやすい状況にあります。
定期的に検診する必要があります。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯周病と全身疾患、
歯周病と口腔がんについてです。
この報告を読んだ時は
びっくりしました!!!
米国のロズウェルパークがん研究所(Roswell Park Cancer Institute:RPCI)の報告
を簡単に紹介します。
米国では喫煙率が減っているにもかかわらず、口腔がんが増加傾向にあるというのです。
喫煙や、飲酒はがんのリスクファクターですので、他に原因があるのではないかと考えた訳ですね。
そこで、彼らは歯周病の影響を検討してみたのです。
そうすると、歯槽骨(しそうこつ:歯を支えている骨)が1mm吸収(溶けてしまうこと)
するとがんの発症が4.36倍増加するという結果が出たというのです。
非喫煙者であっても歯周病により口腔がん発症率が増加するという結果がでたので、
歯周病が癌のリスクファクターというわけです。
歯周病の有無とがんの分化型(※注釈を参照)との関連を検討した結果、歯周病のある人はない人よりも有意に低分化型のがんが多いことが示されました。
すなわち、歯周病の患者さんは悪性度の高い癌になることがわかったのです。
この報告からもわかるように
普段から口の中に関心を持ち歯周病予防に努めることは大切というわけです。
舌がん
次回は歯周病と糖尿病の関係についてです。
※注釈※
腫瘍とは出来そこないの細胞が無秩序に増加することです。
この出来そこないの度合いを分化度と言います。
分化度が低いとは未熟な細胞を意味します。
すなわち分化度が低いことは悪性度が高いということなのです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から上顎の親知らずの抜歯に関してです。
親知らずの抜歯というと下の親知らずの抜歯にばかり焦点が当てっていますが、
上顎の親知らずでも気をつける点があります。
抜歯を行って起こりうるトラブルを偶発症(偶発症)と言います。
上顎の親知らず抜歯では、上顎洞(じょうがくどう)が問題になります。
レントゲンに上顎洞を赤で示しました。
では、上顎の親知らず抜歯による偶発症を見てみましょう。
①上顎洞炎(じょうがくどうえん)
抜歯により口腔内の細菌が上顎洞に感染し、炎症を起こします。
抗生剤の内服を行い、上顎洞を洗浄します。
②上顎洞迷入(じょうがくどうめいにゅう)
抜歯操作で、歯を上顎洞に落としてしまうことです。
もちろん、除去を行います。
③歯根破折(しこんはせつ)
親知らずの根の形態は曲がっていたり、細くなっていたりして、折れてしまう事があります。
折れた根は抜歯に努めますが、無理に抜歯しようとして②の上顎洞迷入を起こしそうな場合は、
そのままにする事があります。感染さえ起こさなければ問題はありません。
④口腔上顎洞瘻孔(こうくうじょうがくどうろうこう)
抜歯後に、抜いた所の穴がふさがらず、上顎洞と口の中が穴でつながっている状態を言います。
上顎洞瘻孔閉鎖のために歯肉を切って穴をふさぎます。
⑤ドライソケット
これは親知らずにかかわらず抜歯した所に起こるトラブルです。
通常は、かさぶたが抜歯した穴をふさぎますが、かさぶたの出来が悪いと骨がむき出しになってしまいます。この状態をドライソケットと言います。
この場合、再度抜歯部位に出血を起こしてかさぶたの形成を促します。
⑥抜歯窩治癒不全
歯肉の治りが悪かったり、術後の痛みが持続することがあります。鎮痛剤と抗生剤の内服で経過を見ることが多いのですが、場合によっては再度抜歯部位のソウハ(再度出血を起こさせてかさぶたをつくる操作)を行うことがあります。
先日、インプラントの上顎洞底挙上術(サイナスリフト)のブログにも書きましたが、
上の歯を治療する際は、上顎洞のことを考慮する必要があります。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科の分野から扁平苔癬(へんぺいたいせん)についてです
この病気は炎症性の病変で、
原因は不明とれていますが、
自己免疫性の発生機序が関与しているのではないかとされています。
また、C型肝炎の場合、扁平苔癬(へんぺいたいせん)が出現する確率が高い
との報告があります。
舌に出来た扁平苔癬(へんぺいたいせん)
頬の粘膜(頬粘膜)に出来た扁平苔癬(へんぺいたいせん)
原因不明のため、対症療法がメインになります。
ステロイド入りの軟膏とステロイドなしの軟膏を使ってコントロールします。
症状がひどい時はステロイド入りを使い、落ち着いてきたらステロイドなしに切り替えます。
ステロイド入りの軟膏を長期間使うとカンジダ菌が増殖することがあるためです。
悪性化の頻度は0.4%~3%と報告されています。
経過観察が必要な疾患です。
しみたり、ひきつれ感、突っ張り感などの自覚症状があり、受診されるケースが多いです。
扁平苔癬(へんぺいたいせん)と似た病変に白板症(はくばんしょう)があります。
白板症は症状のないことが多く、検診で指摘されることが多いと思います。
歯科検診では歯だけではなく、口の中の粘膜の状態も診てもらうべきです。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
口腔外科の分野から親知らずの移植についてです。
前回、親知らずを抜歯すべきか?残しておくべきか?について書きました。
今日は親知らずを残しておくといい事もあるという例です。
症例です。
右の下、第二大臼歯(親しらずの手前の歯)が虫歯になっており抜歯が必要でした。
この症例では、親知らずを傷つける事なく抜歯できそうでしたので、
虫歯の歯を抜歯して、親知らずの移植を行う方針としました。
親知らずの移植前と移植後のレントゲン写真です
神経の治療(根管治療)をしてかぶせ物(クラウン)をセットしました。
治療後は定期検診を行いかみ合わせの微調整を行います。
この症例に限らず、治療終了後の定期検診(メンテナンス)は非常に重要です。
予防歯科の観点からも必ず定期検診を受けるようにしましょう。
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こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
口腔外科の分野から親知らずについてです。
日本人のアゴの骨は小さいので、親知らず(第3大臼歯)が上手く生えることができずに
斜めに生えてきたり、アゴの骨の中に埋まっていたりします。
赤い矢印が親知らずです。
横になっているのがわかります。
親知らずは、抜歯するべきか抜歯しないで残しておくべきか考えてみましょう。
親知らずを残すメリット
手前の歯や形態がにている奥歯が虫歯になって抜歯することになったら、
歯の移植に使える可能性があります。
残しておくと磨きにくいので腫れやすいとも言えます。
親知らずを抜歯する場合
虫歯になっていて、治療できない状態
何度も腫れを繰り返す場合
手前の歯が虫歯になっていて、虫歯の治療の邪魔になる場合
妊娠を予定している場合
矯正治療の一環で抜歯が必要とされる場合。
偶発症(ぐうはつしょう)も抜歯するかどうかの判断材料になります。
偶発症とは、抜歯により起こるトラブルのことです。
下の親知らずは、近くを神経が走っています。
抜歯した場合、神経麻痺が出る可能性があります。
下のレントゲン写真の青い矢印です。
神経が親知らずにかかっています。
また、上の親知らずは上顎洞という空洞に近接しています。
親知らずの根が上顎洞に突き出していることも多く、
場合によっては上顎洞と口がつながってしまう事があります。
上のレントゲンの黄色い矢印です。
抜歯のメリット・デメリットはホームページの本編にも書いていますので、
参考にしてみてください。
次回は親知らずの移植についてです。
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こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はセカンドオピニオンについてです。
セカンドオピニオンとは、別の医師の診察を受けて、
診断が正しいのか?
他の治療法がないか?
など、別の医師の見解を求めることです。
もし、処置の方針に疑問があったら、
別の医師に意見を聞くことができるのは、患者さんにとって、プラスだと思います。
どこの医院で治療するかを決めるのに大きな参考になりますね。
一つ症例を見てみましょう。
セカンドオピニオンを求めての受診です。
通っている歯科医院で、
「左上の奥歯が残せないの抜歯してインプラントですね」
と説明を受けたそうです。
患者さんが知りたいのは、
①本当に抜歯なのか?
②インプラント以外の治療法はないのか?
また、その長所、短所は?
ということだと思います。
では、口の中を見てみましょう。
左上の第一大臼歯が虫歯になっています。
虫歯は根の部分まで及んでおり、保存はできません。
①については抜歯の適応ということになります。
では、抜歯後の治療についての方法です。
私は、4つあると思います。②についてはインプラント以外に3つの選択肢があるということです。
a:インプラント
b:ブリッジ
c:義歯(入れ歯)
d:親知らずの移植
レントゲン写真です。
抜歯する前後の歯を削りたくないのであれば、aのインプラントかcの義歯(入れ歯)になりますし、
前後の歯を削って良ければブリッジでも可能ということになります。
このケースでは、抜歯する後ろの歯はすでに虫歯になっており、
いずれの治療法を選択しても削って治す必要もあります。
また、このケースは左上の親知らずが移植に使えそうです。
抜歯予定の歯を抜いて、親知らずを移植するのも可能ということになります。
インプラント、ブリッジ、義歯(入れ歯)の長所、短所については、
ホームページ本編のインプラントの項目に、
親知らずの移植については親知らずの項目に詳しく解説しています。ご参照ください。
それぞれの治療法の長所、短所をよく考えて治療法を決定しないといけませんね。
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こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
先日、顔面神経麻痺について質問を受けました。
そこで、今日は口腔外科の分野から顔面神経麻痺について書きたいと思います。
顔面神経は顔の表情をつくる筋肉や舌の味覚を支配しているので、
顔面神経が障害されると、顔のゆがみや、味覚異常が生じます。
末梢性(まっしょうせい)と中枢性(ちゅうすうせい)に分けられます.
中枢性は脳腫瘍、脳梗塞、脳出血に合併するとされています。
日常生活で見られるのは末梢性が多いと思います。
末梢性と中枢性の区別の方法
麻痺側のおでこにしわを形成できないか、出来ても弱い場合は末梢性、
左右両方のおでこにしわが形成できる時は中枢性です。
この他に、閉眼(瞼を閉じることができない)が不十分になり、眼球の上転して白眼となります。
また、口笛が吹けなくなったり、食べ物が口からこぼれたりします。
治療
ステロイド療法やビタミン剤の内服、マッサージ、電気刺激などの理学療法が行われます。
神経線維の変性が見られない場合は予後良好です。
歯科との関連について
水痘・帯状疱疹ウイルスの感染により顔面神経(膝神経節)が障害されると
顔面神経麻痺、味覚障害、耳鳴り、めまい、耳部の水疱などの症状を起こします。
これをRamsay-Hunt症候群といいます。
季節の変わり目にはウイルス性の疾患が多く見られます。
異常を感じたら診察を受けるのがよいと思います。
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こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から唾石症(だせきしょう)についてです。
現在、武蔵野市の健診を行っています。
この健診ではパノラマレントゲン写真を撮ることができます。
10月で終了ですので申し込みをされた方は早めに受診しましょう。
その健診では、パノラマレントゲンを撮影できますので、
歯の異常以外に上顎洞の異常や、骨の中の異常、親知らずの状態など、
目には見えない部分の異常を発見できます。
その異常の1つに今日紹介する唾石症(だせきしょう)があります。
症例を見てみましょう。
下にパノラマレントゲン写真を示します。
左下に白い不透過像を認めます。(左右が逆になるので、向かって右下の白い丸が唾石です)
これは顎下腺に唾石(だせき)ができている像です。
唾石症は、顎下腺に好発しますが、
他の唾液腺にも出来ることがあります。
唾石の原因は不明ですが、唾液に含まれる無機塩の沈着により発生すると言われています。
症状としては、顎下腺が腫れたり、
唾仙痛(だせんつう)といって食事の時に唾液腺が痛くなったりします。
処置は、唾石の摘出あるいは唾液腺の摘出を行います。
この症例は唾石が左の顎下腺の中に出来ていますので、
顎下腺の摘出ということになります。
また、症状がない場合は、経過を観察することもあります。
しかし、見事な唾石です。
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こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から骨髄炎についてです。
症例を見てみましょう。
他院にて抜歯をしてから痛みが止まらないという理由で来院されました。
抜歯は14日前だったとのお話でした。
初診時のパノラマエックス線写真です。
右下の第二大臼歯(向かって左下)を抜歯したが、
それから右アゴが自発痛(何もしないで痛い)とのことでした。
レントゲンでは抜歯窩(ばっしか:歯を抜いた傷)は問題ありません。
慢性的に炎症があると、レントゲンでは、骨硬化像(こつこうかぞう)として白っぽくなります。
また自発痛の原因として手前の歯や上側の歯に虫歯があって歯髄炎(歯の神経の炎症)
であることもありますが、それもなさそうです。
口の中を見てみると

すでに歯肉があがってきており、治りは悪くなさそうです。
抜歯後の治りが悪い原因に、ドライソケットや感染がありますが、それもありません。
抜歯後4週間です。
軟組織があがってきて治りは問題なさそうです。
このケースでは抗生物質の内服で症状は無くなりました。
典型的な骨髄炎は、抜歯した歯より前方の歯をたたくと痛みが出たり、
しびれるような感覚(神経麻痺)が出現します。
骨髄炎の場合、抗生物質の内服が長期化することがあります。
確定診断は重要です。
確定診断をするには、CT検査やMRI検査を行って骨の中の状態をみて、
組織検査を行う必要があると思います。
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こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科、小児歯科の分野から生後7カ月、乳児の外傷です。
早速、症例を見てみましょう。
子供の口から出血しているので診て欲しいとのことで受診されました。
上の唇には、上唇小帯(じょうしんしょうたい)があります。
その周囲から出血しています。
下の歯肉からは、歯が萌出(ほうしゅつ:歯が生えてくること)しています。
この歯は上アゴの歯肉にぶつかって傷を作ってしまったようです。
切れている部分が大きいと縫合が必要です。
このケースは生後7か月ではちょうど歯が生えてくる時期ですが、
出生時、あるいは生後1カ月頃から歯が生えてくることがあります。
この歯は先天生歯(せんてんせいし)と呼ばれ、潰瘍を作ったり、授乳障害となることから、
抜歯を行うことがあります。
歯が生えてくる時期が早すぎたり、遅すぎたりすると弊害があるわけですね。
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こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
口腔外科の分野から下歯槽神経についてです。
下歯槽神経は、三叉神経(さんさしんけい)の枝で、下アゴの骨の中を走る感覚神経です。
下アゴの歯と歯肉、下唇とアゴの皮膚の感覚をつかさどり、
下顎管(かがくかん)とういう管の中を血管と一緒に走ってきます。
下歯槽神経に問題が起こるのは
①親知らずの抜歯
②インプラント
③根尖病巣(根の先の病気)
かと思われます。
それぞれのトラブルについて見てみましょう
①親知らずの抜歯
親知らずの根は下歯槽神経に近い事が多いので抜歯した時に神経麻痺を出すことがあります。
神経麻痺の出現に関しての報告は0.5%から約4%くらいで幅があります。
しかし、麻痺が出た患者さんにとっては確率の低い高いは関係ありませんね。
神経はかなりデリケートで、空気に触れただけで麻痺が出ることがあります。
麻痺が出るかどうかは抜歯してみないとわからないというわけです。
神経に近い親知らずは特に注意が必要です。
麻痺が出るかもしれないというトラブルは
親知らずの抜歯をするか考える時の判断材料になりますね。
親知らずを抜歯すべきか、しないで残すべきかについては
ホームページ本編にも書いてありますので、ご覧になってください。
②インプラント
骨の中にインプラントを埋入する時、インプラントは長いほうが有利です。
しかし、下歯槽神経までの距離が短く、長いインプラントが使えない症例があります。
この場合、骨を増やす手術や、傾斜させてインプラントを埋入する必要が出てきます。
また、インプラント埋入後に下歯槽神経麻痺が出現することがありますが、
この場合は、骨とインプラントが接合する前に、
インプラントの引き上げか、撤去を行うべきです。
骨とインプラントが接合してからは撤去がかなり困難になります。
③根尖病巣(根の先の病気)
根の先の病気は症状がなくても徐々に大きくなります。
大きくなると、下歯槽神経を圧迫したり、炎症が神経に波及して影響を及ぼすことがあります。
レントゲンを撮りながら経過を観察するか、
症状がないからといって放置しないで小さいうちに治療すべきです。
また、根の治療中に薬液がもれて神経を障害したという報告もあります。
下歯槽神経の麻痺として書いてきましたが、
下歯槽神経の障害については麻痺と知覚鈍麻(ちかくどんま)があります。
麻痺は、感覚が完全になくなってしまうことで、
知覚鈍麻は感覚が弱くなると考えてください。
知覚鈍麻が起こると、日常生活では、
ご飯粒がついてもわかりにくいとか、ヒゲを剃っている時の感覚が弱くなったりします。
神経麻痺の治療法
もし、麻痺や知覚鈍麻が出てしまったら、基本的には薬を飲んで対処します。
一般的にはビタミン製剤と神経賦活作用のある薬の内服です。
今日は文章ばかりでしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野からエプーリスについてです。
エプーリスは前歯に発生することが多いとされ、男性に比べ女性に多い疾患です。
組織学的には、肉芽腫性、線維性、血管腫性、骨形成性、巨細胞性に分類されます。
妊娠性エプーリスといって妊娠に伴い発症し、出産後に小さくなるものもあります。
それでは、症例を2つ見てみましょう。
症例①
50歳代、女性です。
右上の裏側に出来ものができたとのことで受診されました。
右上の中切歯の裏側に出来ものが認められます。
表面はスムーズで、痛みもありません。
局所麻酔を行い、切除しました。
切除して1週間後の状態です。
痛みもなく経過良好です。
組織検査の結果はエプーリスでした。
処置について
今回は、病変のみを切除しましたが、
再発したり、歯のぐらつきが大きい場合は、
原因となる歯を抜歯することもあります。
教科書的にはエプーリスは原因歯の抜歯とエプーリスの切除になりますが、
臨床的には、最初にエプーリスを切除し、
その後再発するようなら抜歯もふくめて行うことが多いと思います。
症例②
左上の歯肉に出来ものが認められます。
この症例では、症例①と違い表面が少しデコボコしています。
組織検査の結果は悪性腫瘍(扁平上皮癌)でした。
大学病院での手術となりました。
今回の2症例は似ていますが、
結果は全く別の結果でした。
あえて言うなら、癌の場合は上皮の欠損があるので
症例②のようにデコボコしていることが多いと思います
癌(扁平上皮癌)の場合は見た目がいかにも悪そうな感じですね。
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こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から親知らずの抜歯です。
親知らずの抜歯と言うと下アゴの抜歯に焦点をあてたものが多いのですが、
今日は上顎(じょうがく)です。
では、症例を見てみましょう。
むし歯で歯冠(歯の上部)の部分が大きく崩れています。
このように歯冠が大きく崩れていると、
器具がかかりにくくなります。
このような場合、抜歯の難易度が高くなります。
レントゲン写真です。
根が湾曲しています。
根が曲がっていて、歯冠が崩壊していて器具がかかりにくい。
うーん、難しそうな抜歯だなあ。。。
麻酔をして、器具をかけます。
抜けました!
抜歯した直後です。
歯が抜けて穴になっています。この穴を抜歯窩(ばっしか)といいます。
抜歯窩(ばっしか)に血液が満たされてかざぶたとなって穴をふさぎます。
抜歯した歯です。根が曲がっているのがわかります。
このように、親知らずの形態は上下とも悪いことが多く、
抜歯を難しくする1つの要因なのです。
抜歯後はうがいや、歯ブラシをひかえ、
抜歯窩(ばっしか)をできるだけ刺激しないようにします。
抜歯窩(ばっしか)を覆ったかさぶたをとらないようにするためです。
抜歯後1週間です。
傷がふさがってきています。
きれいに治りそうです。
親知らずの抜歯に関してはホームページの本編でも書いています。
ご覧になってみてください。
上顎の抜歯における偶発症(トラブル)の1つは、上顎洞炎です。
上顎洞(副鼻腔の1つ)に歯の根が近接しているため、
傷が感染を起こすと炎症が、上顎洞に波及して起こります。
抜歯後の抗生物質はきちんと内服すべきです。
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こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は親知らずに関連した話です。
早速、症例を見てみましょう。
21歳の男性です。
右下の親知らずが痛いとのことで来院されました。
親知らずに半分歯肉がかぶっています。
歯肉が炎症を起こしているので、触ると痛みがありました。
まずは消炎です。
イソジンでうがいを行ってもらい、抗生剤を内服して炎症を抑えます。
何回も腫れを繰り返す場合は、抜歯が必要ですが、
腫れたのは今回が初めてだったことと、
親知らずの生えている方向も比較的まっすぐだったので、
抜歯しないで経過を見ることにしました。
ただ経過観察してもダメなので、親知らず周囲の環境を改善することにしました。
親知らずが腫れる原因は、歯が奥にあるために清掃が行き届かない事が原因です。
腫れがなくなっても歯ブラシが出来ない状況を出来るだけ改善した方がいいわけです。
そこで、磨きやすいように親知らずを覆っている歯肉を除去しました。
このように歯を覆っている歯肉を除去することを
歯肉弁切除(しにくべんせつじょ)といいます。
親知らずを抜歯が必要な場合と、しなくても良い場合に関しては
ホームページでも書いていますのでご覧になってみてください。
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こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は舌(ぜつ)についての話です。
普段、ご自身の舌を見ることは少ないと思います。
鏡でじっと観察してみると、びっくりすることがあるようです。
舌に何かできものができていると受診される方が多いです。
症例を見ていきましょう。
舌の根元には舌扁桃(ぜつへんとう)、有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)があり、
舌を前に出してみると、奥の方がデコボコしていたりします。
さらに血管が走っていて見慣れないのでびっくりしてしまいます。
紫色の所が血管です。
一見すると病気に見えますが、正常です。
舌扁桃(ぜつへんとう)は炎症を起こすと腫れて痛むことがあります。
上の写真のように表面が割とスムーズな舌もあります。
現在、武蔵野市の健診が行われていますが、
この健診でも舌の異常についてチェックしています。
最後にもう1症例。
この症例は舌癌です。
痛みや出血をともないます。
舌だけでなく、気になる部分あったら診察を受けるようにしましょう。
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こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔乾燥について考えます。
口が乾燥する原因には腺の萎縮、神経障害、薬物性、心因性、口呼吸などが挙げられます。
腺の萎縮
前回解説した唾液腺の機能が低下して唾液の分泌量が減ることによります。
薬物性
内科などで処方された薬を飲み始めてから乾燥感が始まっていませんか?
薬によっては副作用として口腔乾燥を起こすものがあります。
心因性
緊張するとネバネバする唾液の分泌が促進され、
サラサラ唾液の分泌が抑えられてしまいます。
口呼吸
口から空気を呼吸するため口腔内が乾燥してしまいます。
口が乾燥し、唾液が減少すると以下のような弊害が起こります。
虫歯の多発
義歯の装着困難
口臭
味覚異常
舌の灼熱感
口腔粘膜の萎縮
嚥下障害(飲み込み障害)
口腔内不快感
口腔内乾燥がひどい場合は、人工唾液、うがい薬による対症療法が行われます。
写真は保湿剤です。
ジェル状になっています。
入れ歯の場合は入れ歯塗って使います。
最後に要注意の疾患についてです。
口腔内乾燥を起こす症候群にシェーグレン症候群があります。
口の中の乾燥、眼の乾燥、耳下腺の腫脹が主な症状で、関節リウマチや全身性エリトマトーデスが合併することがある。自己免疫疾患です。
口の中の乾燥には対症療法を行います。
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こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
患者さんから「最近、唾液の量が少なくなった気がする」といったお話を伺いました。
今回は口腔外科の分野から唾液腺(だえきせん)についてです。
唾液腺(だえきせん)は唾液をつくる組織です。
唾(つば)をつくる工場と考えてください。
大唾液腺と小唾液腺に分けられます。
1小唾液腺
小唾液腺は、くちびる、舌、頬の粘膜、口蓋(上アゴの粘膜)に分布しています。
唾液腺から唾液の流出が障害されると風船のようにふくらんで嚢胞(のうほう)ができる
ことがあります。
これを粘液嚢胞(ねんえきのうほう)といいます
前舌腺(Blandin-Nuhn腺)から生じた粘液嚢胞です。
原因となった唾液腺の名前からBlandin-Nuhn嚢胞といいます。
つぶれると、中から唾液が出てきます。
つぶれても時間が経つと再び出来てきます。
他にも口唇、頬の粘膜のも粘液嚢胞は発生します。
処置は嚢胞の摘出です。
2大唾液腺
大唾液腺は耳下腺、舌下腺、顎下腺の3つです。
サラサラした唾液をつくる漿液性(しょうえきせん)と
ネバネバした唾液をつくる粘液腺(ねんえきせん)に分けられます。
耳下腺は純漿液性(じゅんしょうえきせん)でサラサラの唾液を出します。
舌下腺、顎下腺は混合腺(こんごうせん)でサラサラ唾液とネバネバ唾液の両方を出します。
加齢により、唾液腺の機能が低下すると
唾液量が減少したり、ネバネバした唾液が優位となり
口が乾いてしまう訳です。
唾液腺の病気には悪性腫瘍、良性腫瘍、炎症があります。
他にも、体液、電解質異常、神経障害、心因性、薬物性、口呼吸
が原因で口が乾いてしまいます。
唾液の減少による弊害と口腔内乾燥症については次回以降に解説します。
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こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の話です。
舌の強直症(きょうちょくしょう)についてです。
舌の下面に舌小帯(ぜつしょうたい)と呼ばれるスジがついています。
小さい頃は舌小帯(ぜつしょうたい)が強く付いていますが、
成長とともに退化していくのが一般的です。
しかし、退化しないで舌小帯(ぜつしょうたい)が強く付いたままのことがあり、
様々な弊害を起こします。
代表的な弊害
1.乳幼児期では、哺乳障害、嚥下障害。
2.乳児期には発音障害や心理的障害
発音障害ではとくに、ラ行、タ行、サ行が障害される。
3.下アゴの成長を妨げる。
症例を見てみましょう。
写真は16歳男性です。
かかりつけの歯科医院で舌小帯(ぜつしょうたい)の異常を指摘されて受診されました。
舌を上げようとしても、舌小帯(ぜつしょうたい)が邪魔をして上アゴまで届きません。
舌小帯(ぜつしょうたい)が舌を引っ張ってしまい、舌の動きを障害しているのがわかります。
舌がハート型になっています。
そこで、局所麻酔をおこない、舌小帯(ぜつしょうたい)を切除しました。
切除により舌小帯(ぜつしょうたい)のテンションがなくなり、
舌の可動性が増しました。
上アゴの方まで舌が動いています。
抜糸はおよそ5日から7日後に行います。
舌の強直症(きょうちょくしょう)は、
簡単な処置で改善できます。
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こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
歯肉の変色についてです。
金属の冠をかぶせたり、さし歯にした所は、歯肉が変色することがあります。
写真は金属の冠をかぶせて、数年経過した症例です。
冠と歯肉の境目が黒く変色していることがわかります。
変色の原因は、土台を削る時に、金属が歯肉に飛び散ってこれが、歯肉に取り込まれてしまい、
刺青(いれづみ)となってしまうことによります。
金属を使わないで治すとこのような心配はありません。
土台(コア)にファイバーコアを使い、オールセラミックの冠(クラウン)でかぶせれば歯肉の変色の心配はありません。最近は金属を使わないで治す治療も行われるようになってきました。
他にはメラニン色素が沈着して変色が起こったり、悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)といって、命取りになるような腫瘍もあります。
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こんにちは。 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は骨隆起(こつりゅうき)です。
限局性の骨増殖で、上アゴの口蓋(こうがい)部分にできるものと、
下アゴの下顎骨隆起に分かれます。
写真は上アゴの口蓋部分にできた骨隆起です。
上アゴのちょうど中心がふくらんでいるのがわかります。
骨の緩慢な過剰増殖なので、特に処置を必要としません。
入れ歯の装着に障害となることがあり、この時は骨を削り取ります。
症状はないのですが、口の中を見てふくらんでいるのでびっくりして受診したり、
やけどしやすいとの理由で受診することが多いです。
写真の患者さんは特に症状はないのですが、やけどしやすいそうです。
生活に支障が高いわけではないので、経過を観察することにしました。
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こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野からです。
大臼歯(奥歯)は歯根の数が複数あり症例によっては歯を分割して残すことができます。
半分抜歯して、半分保存することをヘミセクションといいます。
症例を見てみましょう。
下の歯は歯根が2つに分かれています。
1つだけ状態が悪いので、悪い方だけ抜歯することにしました。
まず、1本の歯を半分に分割します。
悪い方の歯根を抜歯します。
このようにして悪い方のみ抜歯することで自分の歯を残すことができます。
残した方の歯根には土台を入れてかみ合わせを作ります。
自分の歯を少しでも残す方法の1つです。
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