さくまブログ

顎関節脱臼の予防

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節の分野から顎関節脱臼の予防についてです。

顎関節脱臼の原因については前回書きました。
関節円板が原因する場合と、筋肉が原因する場合です。
原因の特定にはMRIが必須です。

それぞれの予防法を見てみましょう。

①関節円板が原因する場合
関節円板の動きが悪くなっているために起こります。
関節円板の動きを出すような開口練習を行います。

②筋肉が原因する場合
筋肉をストレッチすることで、アゴの脱臼を防ぎます。


それぞれ開口練習をするわけですが、脱臼する原因によって動かし方が異なります。
診察を受けて自分に合った方法で予防を図りましょう。


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顎関節脱臼の原因(閉口障害の原因)

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節の分野から顎関節の脱臼についてです。

脱臼とは口が閉じなくなることで、閉口障害(へいこうしょうがい)に分類されます。

閉口障害(へいこうしょうがい)原因は2つに分類されます。
それぞれ見てみましょう。

①関節円板が原因の場合
関節円板は、顎関節ののクッションのような働きをしています。
通常、口を開け閉めすると、関節円板が前後に滑ります。
関節円板の動きが悪くなると閉口障害を起こしやすくなります。

②筋肉が原因の場合
口を開け閉めする筋肉に力が入りすぎて、戻らなくなります。

①と②では対処方法が異なります。
①の関節円板が原因の場合は、関節円板の動きを出すために、洗浄療法が有効です。


②の筋肉が原因する場合は、筋肉の緊張が過度になるために起こるので、
開口訓練が有効です。

タイプを判断して、対処方法を決めないといけません。

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顎関節症の治療:運動療法

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 

日本顎関節学会・認定医 佐久間琢です。

今回は顎関節症の分野から運動療法についてです。

顎関節症症型分類については以前書きました。

症型分類によって有効な運動療法が違います。
円板整位運動可動化訓練については以前書きました。
参考にしてみてください。

顎関節症の症型によってどのように運動するか簡単に書いてみます。

①顎関節症I型
筋肉が影響を受けていますので、ストレッチの意味合いが大きく、指を使った大開口します。この時指を使ってしっかりと筋肉を伸ばます。

②顎関節症II型
顎関節が捻挫そしたようなものです。1週間程度安静を保ち、その後関節を動かすことで、関節の正常化を図ります。

③顎関節症III型
円板整位運動可動化訓練が適応になります。2つの開口訓練は全く別の物ですので、診察を受け適応を判断しないといけません。

④顎関節症IV型
関節円板が前方に転位し、関節も変形しています。可動化訓練を行う事が多いです。


どのような運動療法をどのような時期から開始するかは病態によって異なります。
また、スプリント療法を併用した方がいいケースもあります。
診察を受けて、正しい方法で行うべきです。


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顎関節症の2軸診断

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の分野から2軸診断についてです。

最近では、顎関節症というよりは、口腔顔面痛(こうくうがんめんつう)ととらえている話は以前書きました。

アメリカの米国口腔顔面痛学会では、病気を2つの方向から診断する方法を推奨しています。

疾患を2つの方向から評価するのが2軸診断という訳です。
2軸(第Ⅰ軸と第Ⅱ軸)をそれぞれ見てみましょう。

①第Ⅰ軸 ( 生物学的要因・AxisⅠ)
身体的要因のことで、アゴを動かす筋肉アゴの関節の障害のことを意味します。
他に頭痛帯状疱疹、動脈炎など口腔顔面痛(こうくうがんめんつう)の疾患がこれにあたります。

②第Ⅱ軸(心理社会的要因・AxisⅡ)
気分障害不安障害といった精神的状態のことです。

顎関節症を治療する場合、痛みが強くても第Ⅰ軸の要素が強ければ、治療は比較的容易です。
逆に、痛みはそれほどでもないけれど、第Ⅱ軸の要素が強いケースは難症例となることが多いです。

このような場合、心療内科とのタイアップ(リエゾン診療)が必要です。



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武蔵野市の歯科健診と顎関節症

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は武蔵野市の歯科健診にある顎関節症の検査項目についてです。

すでに申し込みが始まっています。
武蔵野市の保健センターに申し込んでください。

顎関節症3大症状と言えば、
①口が開きにくい(開口障害)
②痛み(疼痛)
③カクカク音が鳴る(関節雑音)
です。

特に日常生活に支障がなければ良いのですが、放置すると危険な状況もありますので、
健診で、危険な状態が見つかれば良いと思います。
早期に発見する事が重要です。

健診自分の口の中の状態を知ることは大切だと思います。

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顎関節症の関節雑音(かんせつざつおん)について

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は、顎関節症の分野から関節雑音(かんせつざつおん)についてです。

関節雑音は、開口障害(口が開きづらい)疼痛とならび、顎関節症の主要症状の1つです。

関節雑音の種類についてみてみましょう。

①クリック音
「カクカク」とか「ポキポキ」とか「ガック」などと表現させる方が多いと思います。
関節円板(クッションの軟骨)が前方や後方にづれてしまう場合にクリック音が出現します。
クリック音を放置すると、クレピタス音に変化してくることもあります。

突然、クリック音が消えて口が開きにくくなることがあります。

消せる音と消せない音があります。

②クレピタス音
「ジャリジャリ」と表現されることが多いと思います。
クリック音が出現して時間が経つとクレピタス音に変化してきます。

日常生活に支障がなければそのままにしている場合が多いのですが、
気になる症状は受診して病態の説明だけでも受けるべきです。



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顎関節症とかみ合わせ(咬合)の関連

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の分野から顎関節症と咬み合わせについてです。

インターネットで顎関節症に関して、検索してみると、顎関節症が完全に治るとか咬み合わせが原因なので咬み合わせの治療をすればよいといった広告やホームページを良く見かけます。

顎関節症が完全に治るのは一部の症例で、多くは症状が進行しているために、
日常の生活に支障がない位に症状を抑えることが治療にゴールになることがほとんどだと思います。

今回は咬み合わせ(咬合:こうごう)と顎関節症について考えます。

顎関節症の原因は多く因子が重なって起こるとされていて、原因がはっきりと特定されてはいません。
咬み合わせ(咬合)も原因の一つとされていますが、
顎関節症イコール咬みわせが悪いではないのです。

咬み合わせ(咬合)を治せば顎関節症が治ると言うのは間違いだと思います。

咬み合わせの治療(咬合治療)をして顎関節症が改善するケースもあることは事実ですが、咬み合わせ(咬合)を治した事が改善の要因か、あるいは、治療中に顎関節症が自然経過をたどって改善したかは検証の仕様がありません。

顎関節症とは関係なく悪い咬み合わせは治療すべきです。

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顎関節症と肩こり

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の分野から顎関節症と肩こりについてです。

肩こり顎関節症の方でも随伴する症状の1つです。

肩こり三叉神経(さんさしんけい)に関連していて顎関節症による痛みと解剖学的には関連性があることを示していますが、臨床的には関連しないとも考えられています。

日本顎関節学会編集の「顎関節症という本があり、治療の基準になる書籍です。
この本を参考にして書いてみます。

肩こりは頭痛よりも訴えが多いとされており、原因は4つあるとされています。

①頸椎の障害
②頸筋の障害(首の筋肉)
③神経系の障害
④血管系の障害

特に顎関節症と関連が強いのは②頸筋の障害(首の筋肉)です。

これには長時間の同じ姿勢、ストレス、目の疲労、過度の緊張を強いる細かな作業、血行不良、冷えなどの日常生活にあるものが起因すると言われています。

典型的には頭位前方位姿勢と言われ、
下顎の突き出して背中の丸まった感じになることで筋肉の障害が生じるとされています。

整形外科での確定診断が必要です。




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顎関節症と頭痛

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は、顎関節症の分野から顎関節症と頭痛についてです。

まず、頭痛について簡単に書きます。
頭痛国際頭痛分類第2版(ICHD-II)というものがあって国際的にスタンダードな診断基準があります。

国際頭痛分類第2版(ICHD-II)によると、頭痛
第1部 一次性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛)
第2部 二次性頭痛
第3部 頭部神経痛・中枢性。一次性顔面痛およびその他の頭痛
と分類されます。

このうち顎関節症で合併する頭痛は第1部の一次性頭痛のうち緊張型頭痛がほとんどを占めています。

緊張型頭痛は筋肉のコリから起こるもので、首や肩の運動、マッサージなどで筋肉の血流が改善すると症状が軽減するという特徴があります。

実際、頭痛の治療は神経内科で行うのですが、顎関節症の筋肉に症状が出るタイプ、
あるいは歯ぎしりが関係しているタイプを治療する場合は歯科医師も念頭においておかなければならない概念です。

米国では「顎関節症」というよりは「口腔顔面痛:こうくうがんめんつう」ととらえていて、診断方法も症状だけではなく、心理的、社会的側面からも評価するのが当たり前になっています。
日本では症状のみを診断しますので、随分と違うわけです。
また、処方できる薬もだいぶ違います。

最近では日本でもリエゾン診療といって心理、社会的な側面から精神科医と連携して治療する場合もあります。

いろいろと状況を判断しないといけないという訳です。


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歯牙接触癖(しがせっしょくへき)について

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の分野から歯牙接触癖(TCH)についてです。

歯牙接触癖とは、機能時間以外に上下の歯牙を接触させる習癖のことです。
通常、上下の歯牙は接触していないのですが、物を咬んだり、飲み込んだり、会話をする時には歯牙が接触します。あるデータによると、歯牙を接触させているのは、1日17.5分との報告があります。


顎関節症の原因は多因子病因説といって、精神的なものや、行動学的な要因などが相互に影響して起こるとされています。行動学的要因のうち歯牙接触癖があるという訳です。

顎関節症の方の50%~70%の人歯牙接触癖を持っているという報告があります。
歯牙接触癖を是正することは顎関節症状の緩和することがあると考えることができます。
すなわち、顎関節や周囲の筋肉に対する過剰な負荷を軽減することいつながるという訳です。

是正には3つのステップがあるとされています。
歯牙接触癖を無意識に行っていることを認識する。
②例えばデスクに張り紙などをして歯牙接触癖に気づくようにする。
③さらに歯牙接触癖を是正し、さらに脱力する。

まず、歯牙接触癖があるか自分の行動を観察してみましょう。
歯牙接触癖に気づく事が重要です。

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スプリント療法②前方整位型スプリント

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の分野から前方整位型スプリント(リポジショニングスプリント)についてです。

前方整位型スプリントは下アゴのポジションを前方に保つことで、関節円板の位置を整位させるのに使用します。要するに関節円板に位置を正常な位置に戻すためのスプリントです。

形態も前回のスタビリゼーション型とは随分違っています。
前方に山がついていて、下アゴが後退するのを防ぎます。
PICT0120.JPGのサムネール画像 
このスプリントは使用期間が長期にわたると咬み合わせに大きな変化を起こすことがあり、
経過観察が非常に重要です。

また、適応となる症例も限られますので、適応症かどうか判断しないといけません。

関節雑音が始まって3カ月以内のケースでは関節円板が戻る症例が多いと思います。
また、20歳以下では関節雑音が消失出来るケースが圧倒的に多いと感じます。
(関節雑音:アゴがカクカクとかジャリジャリと鳴ること)

症状がある場合は早めの対応が効果的と言えます。


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スプリント療法①スタビライゼーション型

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。

今回は顎関節症の分野から、スプリント療法に関してです。

スタビライゼーション型スプリントについて書きます。

関節に痛みが出たり、筋肉が痛くなったりした場合に使います。
基本的に夜間の使用です。
顎関節症のI型、II型、III型、IV型に使います。
使用できる範囲は広いです。

スタビライゼーション型スプリントです。
IMG_7313.JPGのサムネール画像のサムネール画像
まっ平らになっていて、全部の歯牙が接触するように調整します。

調整時に良く見てみると、歯ぎしりの跡が見られる事があります。
つるつるに研磨しますので、歯ぎしりをした部分はスプリントがすり減ってきます。
IMG_7314.JPG  IMG_7315.JPG
ちょうど犬歯(糸切り歯)がガイドする部分がすり減っています。


スタビライゼーション型スプリントは、歯ぎしりをしているかどうかの診断にも役立ちます。
歯ぎしりのある症例では歯ぎしりから、歯や歯周組織を守るのにも有効です。











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顎関節症のパンピング療法

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今日は顎関節症の分野からパンピング療法についてです。

顎関節症の治療の1つにパンピング療法というものがあります。

パンピング療法とは、顎関節に注射をして関節の環境を変える治療法の事です。
IMG_0372.JPGのサムネール画像
針を刺すだけなので侵襲は小さい治療法です。

関節内の炎症物質の除去や、関節内の陰圧を改善し、関節円板がスムーズに動けるようにするといった効果があります。

関節に注射をすればすぐに良くなるという訳ではなくて、その後の運動療法が重要になります。
パンピング療法は運動療法を助けてくれるという意味合いも大きい訳です。



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顎関節学会 学術講演を聞きにいきました②

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の分野からです。

5月16日に大阪で行われた日本顎関節学会主催の第27回学術講演を聞きにいきました。

歯ぎしり噛み合わせに異常、難治性の顎関節症など治療に関しての最新情報がたくさんありました。

歯ぎしりについては、また多くの知見がありました。
顎関節症と咬合についても視点を変えて切り込んでいました。

難治性の顎関節症に関しては特に鑑別を要する疾患などがありますが、特に紛らわしい疾患もありますので、機会を改めて書きたいと思います。




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顎関節症の症型分類④

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は、顎関節症の症型分類の4回目です。

顎関節症は以下の5つに分類されます。
I  型  咀嚼筋障害
II   型  関節包・靭帯障害
III  型  関節円板障害
IV 型  変形性関節症
V  型  その他

今日は顎関節症IV型の変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)についてです。

レントゲン写真でアゴの関節に変形が見られる症例です。
臨床症状は前回に書いた顎関節症III型とあまり変わりません。

顎関節症III型に比べアゴの関節の痛みが強く出たり、雑音の種類がクレピタス音といってジャリジャリするような感じになります。また、開口障害の程度も顎関節症III型より強く出ることがあります。

治療法です。

スプリント療法、運動療法、消炎鎮痛剤の内服による消炎で対応します。
また、関節の環境改善が必要な場合はパンピング療法が有効な場合も多くあります。

パンピング療法
IMG_0372.JPG
耳の前がちょうど関節です。ここに注射を行います。
パンピングにより陰圧の除去、疼痛物質の除去などが行えます。
関節の環境をリセットできますので非常に有効な治療法の1つです。

気になる症状は診察を受けましょう。
治療が必要かもしれませんし、現在の状態を把握することも必要だと思います。


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顎関節症の症型分類③

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の症型分類の3回目です。

顎関節症は以下の5つに分類されます。
I  型  咀嚼筋障害
II   型  関節包・靭帯障害
III  型  関節円板障害
IV 型  変形性関節症
V  型  その他

今回は顎関節症III型(関節円板障害)についてです。

関節円板とは、下顎頭の上に乗っているクッションのようなものでこのクッションの位置が前にずれたり、後ろにずれたりして、痛みカクカク音が鳴ったり、口が開かないといって障害を引き起こします。

顎関節症III型の治療法
運動療法、スプリント療法、パンピング療法です。

顎関節症III型は関節円板の状態によって対応方法が異なります。
運動療法でも、関節円板の動態によって、円板整位運動可動化訓練か違ってきますし、スプリントの種類も病態によって前方整位型を使わないといけない場面が出てきます。

写真は前方整位型スプリントです。以前紹介したスタビリゼーション型とは形が全く異なります。
PICT0120.JPG   PICT0113.JPGのサムネール画像
横から見ると山が付いています。
口腔内に装着するとこんな感じになります。

顎関節症は症型の診断を受け、スプリントの種類や運動療法の方法などを選択しないといけません。気になる症状は診察を受けましょう。






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顎関節症の症型分類②

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の症型分類の2回目です。

顎関節症は以下の5つに分類されます。
I  型  咀嚼筋障害
II   型  関節包・靭帯障害
III  型  関節円板障害
IV 型  変形性関節症
V  型  その他

今回は顎関節症II型についてです。

アゴを動かしたり、物を噛んだ時に関節部が痛みます。また関節部をギュッとおすと痛みがあります。
簡単に言うと関節が捻挫したと思っていただければいいと思います。

顎関節症II型の対応方法です。

まずは安静にします。
安静とは、大きな口を開かない、硬いものを咬まないということです。
足首を捻挫した時も最初は痛くて歩けませんが、負荷をかけず安静にすることで1週間もすれば良くなると思います。アゴの関節も同じように考えていいと思います。

スプリントが有効なケースもありますのでスタビライゼーション型スプリントの使用も考慮します。
IMG_7188.JPGのサムネール画像
スタビライゼーション型スプリントを全部の歯が接触するように調整します。
赤い点は歯の接触点を示しています。

IMG_7190.JPG
口腔内にセットするとこんな感じです。

よくデコボコになったスプリントをセットされている方を拝見することがありますが、上の写真に示すように真っ平らにしないといけません。

気になる症状は診察を受けましょう。
次回は、顎関節症III型についてです。





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顎関節症の症型分類①

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回から4回に分けて顎関節症の症型について書きます。

顎関節症は以下の5つに分類されます。
I  型  咀嚼筋障害
II   型  関節包・靭帯障害
III  型  関節円板障害
IV 型  変形性関節症
V  型  その他

今日はI型の咀嚼筋障害(そしゃくきんしょうがい)について話します。

咀嚼筋とは、口を開け閉めする時に使う筋肉のことです。
顎関節症のI型はこの咀嚼筋が障害を受けます。

何もしなくて痛みがある場合は顎関節症とは違う原因を考えるのが一般的です。
自発痛は腫瘍や炎症など別の原因を考える)

顎関節症I型は簡単に言うと筋肉痛です。
口を開け閉めした時や噛んだときに筋肉が痛みます。
また、筋肉を押すと痛みがあります。


顎関節症I型の治療方法です。

開口訓練(ストレッチング)、マッサージ、スプリント療法が有効です。
また、歯牙接触癖と言って日中無意識に上下の歯を接触させていたり、くいしばっていることがあります。自分で観察してみて接触しているようならやめるように気をつけなければいけません。
食事以外の時間に歯を接触させることで筋肉が働き疲労してしまう訳です。

IMG_7313.JPGのサムネール画像
スプリント療法ではスタビライゼーション型スプリントが有効。

気になる症状は診察を受け、正しい治療法を選択しないといけません。





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顎関節症における治療のゴール

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は、顎関節症の分野から、顎関節症における治療のゴールについて考えます。

顎関節症が虫歯や歯周病と違うのは、完全に治る事がない場合もある点です。

顎関節症の3つの症状は、
①関節雑音(アゴの音が鳴る)
②開口障害(口があきずらいこと)
③疼痛(筋肉や顎関節の痛み)

治療の対象になるのは、これら3つの症状で日常生活に障害がある場合です。

症状が軽いうちに対策をとれば正常になる可能性は高いと思いますが、日常生活で障害が現れないと受診に結び付かない場合がほとんどです。

受診した段階では症状が出てから時間が経過していることが多く、完全に症状が消えなくてもある程度改善させることで、顎関節症と上手く付き合っていかなければならないケースが大半と感じます。

上記の3つの症状がある場合は診察を受けて病態の説明だけでも受けておいた方がいいと思います。

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顎関節のMRIについて

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の分野から顎関節のMRIについてです。

大学病院に勤務していた頃は全症例でMRI検査を行っておりました。
しかし、 診療所ではMRIは撮像(さつぞう)することができません。
必要がある場合は画像を専門に撮ってくれる所に依頼しています。
ちなみに、MRIは撮像(さつぞう)と言います。CTは撮影(さつえい)と言います。

レントゲン写真とは違って、立体的に顎関節の状況が把握できます。
MR画像はこんな感じです。
seno1214-2040.jpg
顎関節を横から見た所です。
3Dになっている画像を輪切りにしていきます。
顎関節の可動域、関節円板、骨髄信号、関節内貯留液、関節の形態などたくさんの情報が詰まっています。この画像から治療期間がどのくらいでどのような経過になりやすいか見当がつきます。

私は、大学病院時代に何百というMRIを見ていますので、患者さんのこれまでの経過と実際にアゴの関節を診ることで、大体の予想が付きます。しかし、あまりに複雑な場合は画像を撮ってきてもらうようにしています。

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ブラキシズム(歯ぎしり)と睡眠の質

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は、睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)と睡眠の質についてです。

ある大学での研究が報告されていましたのでご紹介します。

最近では単に顎関節症を症状によって分類するだけではなく、
精神的な側面からも診断するようになりました。

この報告はこのような背景からの報告です。

初診時に顎関節症の症型分類を行い、さらに不安・抑うつ・神経症・外向性性格・睡眠・職場・生活環境に関する質問を行ったそうです。

性別、年代、習慣習癖、不安、抑うつ、性格傾向を独立変数にしてロジスティック回帰解析を行い以下のような結果を得たということです。

①睡眠の質が悪いブラキシズムには抑うつが関与している
②睡眠の質の問題がないブラキシズムには歯牙接触癖が関与している

といった研究報告があります。

すなわち、
顎関節症患者の歯ぎしりを治療する場合は上記の①と②を分けてタイプ別に行う必要があるというわけです。

ブラキシズムに対してはスプリントが使用されろことは以前に書きました。
スプリントはブラキシズムによる弊害から歯を守ってくれます。
IMG_7313.JPG
スタビライゼーション型スプリント。


この報告から、実際の臨床の現場では、次のような事が言えると思います。
①のタイプにはスプリント療法だけではなく、心療内科で抑うつを治療すると効果的である。
②のタイプにはスプリント療法と歯牙接触癖のコントロールが有効である。

顎関節症かなと思ったら診断を受け正しいないといけません。
症状によって治療法が異なります。











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顎関節症とパソコンの関連

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は、顎関節症の分野からパソコン時間が顎関節症に及ぼす影響についてです。

パソコン時間が長い女性で顎関節症のリスクが高いという報告があります。

簡単に紹介したいと思います。


ある集団の男性、女性に対して、パソコン時間運転時間手作業時間重量物運搬時間通勤時間帰宅から就寝時間、睡眠時間、会議時間、顎関節症に関する項目を質問したそうです。

この質問項目について統計的に処理を行うとパソコン時間が長い女性で顎関節症のリスクが高いという結果出たということでした。

現在の生活では、日常の様々な場面にパソコンが入り込み、
パソコンを使わない日はないのかもしれません。
私もブログを書いていますので、ノートパソコンとイーモバイルは必携のアイテムとなりました。
通勤の電車の中ではパソコンに向かっています。

ちなみに私は「くいしばり」が強いので、時々、アゴの筋肉が痛くなります。
自分自身ではパソコンとの関連はよくわかりませんが、、、

顎関節症は症状によって対処方法が異なります。
診断を受けて正しい対処をしないといけません。
顎関節症についてはホームページ本編もご覧ください。







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ブラキシズムに対するスプリント療法の効果

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の分野からブラキシズム(歯ぎしり)に対するスプリント療法についてです。

ブラキシズム(歯ぎしり)は、歯科の臨床で様々なトラブルを引き起こし、
我々臨床家を悩ませます。

わかっていない事も多く、現在研究が行われては、新たな報告が出てきます。

ブラキシズム(歯ぎしり)は、顎関節症を発症させたり、悪くする因子の1つで、
このブラキシズム(歯ぎしり)に対してスプリントが使用されます。

スタビリゼーション型スプリントです。
IMG_7188.JPG
赤い点は下の歯との接触点です。
このように全部の歯牙が接触するようにスプリントを調整します。

スプリントの表面がデコボコになっていたりしていて、歯が接触していなかったり、
歯の接触を調節せず単に入れてあるスプリントをよく見かけます。
そのようなスプリントはきちんと調整しないといけません

スプリントを使うことで、ブラキシズム(歯ぎしり)が減少はしますが、
使用してしばらくするとまた元に戻ってしまうというのが現状です。
スプリントブラキシズム(歯ぎしり)が無くなるわけではないのです。

ブラキシズム(歯ぎしり)が無くならなくても、
筋肉の安静、歯牙の保護といった効果が期待でき有効です。
ブラキシズム(歯ぎしり)による弊害を減少するのにかなりの効果を発揮するという訳です。




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顎関節症のスプリント管理

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


キシリトール関するのブログのため、市販のキシリトールガムを買いまくり、
ガムを咬みすぎて顎が痛くなってしまいました。
皆様もガムの咬みすぎには注意です。
物事、度が過ぎるのはよくありませんね。

さて、今回は顎関節症の分野からスプリント療法に関してです。

顎関節症の治療でスプリント療法についての詳細は以前書きました。

今日は、実際の運動療法ではなく、
どのように手入れをすれば良いかについて書こうと思います。

顎関節症において、スプリントを使うのは、ほとんどの場合寝ている間です。

寝ている間は口腔内細菌が繁殖します。
よって、起床時にスプリントを外してよく水洗します。

保管は専用のケースが良いと思います。
IMG_7254.JPG  IMG_7255.JPG
おむしび型のケースです。この中に保管します。


必ずケースに入れて保管してください!

実際の診療では、ティッシュにくるんでいてそのままゴミ箱に
捨ててしまったなんていう話がよくあります。
保険診療では、もうひとつ作製することは認められません。

大切に保管しましょう。

また、スプリント使用中は歯周病の進行にも注意が必要です。
夜間、スプリントを装着したままなので、口腔内細菌が繁殖しやすい状況にあります。

私は、スプリントの調整と同時に歯肉の状態もチェックするようにしています。






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前方整位型スプリントの治療

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


顎関節症の分野から顎関節症の治療についてです。

顎関節症のスプリント療法2回目です。

スプリント療法は以前ブログにも書いた運動療法と並んで、重要な治療法です。

前方整位型スプリント(リポジショニングスプリント)は、
関節雑音(カクカク音)が鳴っていて、
雑音が消失する顎位(咬み位置)が存在する場合が適応です。
以前書いた運動療法円板整位運動療法とセットにして治療します。
運動療法も参考にしてみてください。



では、前方整位型スプリント(リポジショニングスプリント)について見てみましょう。


症例です。

普通にかみ合わせた位置です。
PICT0083.JPGのサムネール画像PICT0082.JPGのサムネール画像PICT0086.JPGのサムネール画像

雑音が無くなる咬み位置です。上の写真と比較すると、
雑音が無くなる位置はかなり前で咬んでいる事がわかります。
PICT0104.JPGPICT0095.JPGPICT0101.JPG
この咬み位置で前方整位型スプリント(リポジショニングスプリント)をつくります。


前方整位型スプリント(リポジショニングスプリント)です。
前歯の部分が山のように盛り上がっているのがわかります。
PICT0119.JPG


口の中に装着した写真です。
PICT0113.JPG
下アゴを前方に維持させる目的のために山がついています。

昨日のスタビライゼーションスプリント平らだったのに比べて
全く形が異なるのがわかったと思います。

適応となる症例も異なるので、しっかり診断を受ける必要があります。
また、スプリント療法では、かみ合わせが若干変わってしまったり、
逆に入れることで痛みが出ることもあります。
経過をきちんと観察し調整を行うことが必要です。



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スタビライゼーション型スプリント(全歯列接触型スプリント)

こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は、顎関節症の分野から、スプリント療法についてです。
2回に分けて話したいと思います。

スプリント療法は以前ご紹介した運動療法と併用して治療を行います。

よく使うスプリントは
①スタビライゼーション型スプリント(全歯列接触型スプリント)
②前方整位型スプリント(リポジショニングスプリント)
2つです


今日は、①のスタビライゼーション型スプリントについてです。

このスプリントは、顎関節症や歯ぎしりのある方が適応です。

スタビライゼーション型スプリント(全歯列接触型スプリント)の効果は
筋肉の安静
顎関節の保護
歯列の保護
歯がすり減るのを防ぐ
不正咬合の暫定的な補正
です。

症例です。


IMG_7067.JPG 
最終調整を口の中で行い、
装着すると上の写真のようになります。

IMG_7072.JPG
外してみるとこんな感じです。
全部の歯列が接触するように平らになっています。

装着は夜間のみです。
使用しながら調整を行います。

次回はスプリント療法の2回目です。
前方整位型スプリント(リポジショニングスプリント)について書こうと思います。


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日本顎関節学会 学術講演を聞きに行きました

こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


10月18日の日曜日。
この日はものすごい、いいお天気でしたね。、
この日行われた日本顎関節学会主催の学術講演会を聞きに行きました。


学術大会総会(いわゆる学会)は年に1回行われ、
大学病院や市民病院の先生方が研究の内容や、珍しい症例報告を行いまが、
この日聞きに行った学術講演は、
臨床に即したテーマが多く明日の診療からすぐに役立つ内容が多く聞けます。
日本顎関節学会の主催で年に2回開かれています。



今回の講演の内容は、
①画像診断
②局所解剖
③人間学、患者学
④臨床的なエビデンスにもとずく顎関節症の診断と治療
でした。

①の画像診断では、顎関節症の区別しなければならない類似の疾患についてレントゲンやMRI
の画像を示しての講演でした。

②局所解剖は、顎関節周囲の神経、血管などの話でした。

③の人間学、患者学では、顎関節症が、歯科で扱う他の疾患(むし歯や歯周病)とはどのように違っていて診断ではどのような点に注意が必要かといった内容でした。

歯科の治療は外科的側面が強いのですが、
顎関節症は、内科的な側面も持っているという講演でした。

④では、ある大学病院の外来患者さんを症状や治療内容、治療結果に分類し統計的に結果を考察しており、症状に応じてどのような治療法を選択するのが最善かということが示されていました。
このように、治療内容を総括して、ある程度治療の有効性を示していることをエビデンスといいます。
このエビデンス(証拠)に基づいた治療を行うことは大切なことです。


昔の顎関節症はかみ合わせによるとされていて、大々的にかみ合わせを治すことが行われていましたが、現在は顎関節症の原因はいろいろな要因が重なって起こるとされており、かみ合わせの治療が必ずしも正しい選択肢とは言えません。

症例に応じて「この治療をすればこのような結果が出やすい」
といった事がわかってきています。

治療する場合は、常に新しいデータを頭に入れておかないといけない訳ですね。




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顎関節症の運動療法 その③

こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科  佐久間琢です。


今回は顎関節症の運動療法の3回目、最終回です。
可動化訓練について書きます。

この運動療法は関節円板が前にズレてロックされた病態が適応です


IMG_6950.JPG
正常な関節円板は下顎頭(かがくとう)の上に乗っかっています。
ちょうど帽子をかぶっているようなイメージです。

IMG_7003.JPG
関節円板が前方にズレてしまい、関節の運動の障害となってしまいます。
この障害を取り除き関節の動く範囲を大きくするために可動化訓練を行います。


それでは、可動化訓練についてみてみましょう


IMG_6970.JPG
①まずは左右の側方にアゴを動かします。

IMG_6971.JPG
②自力で開口できる所まで口を大きく開けます。
この時、痛みがあったり、ジャリジャリ音がすることもありますが、
気にしないで大きく口を開けます。

IMG_6975.JPGのサムネール画像
③指を使って開口します。
痛みがあるところまでしっかり開けます。
痛みがない範囲で動かしていても効果があがりません。
大きく開けることで関節の動きを出していきます。

 
運動療法はリハビリの要素が強いので、痛くてもしっかりと開口することが大切です。
関節の可動範囲を広げるのが目的です。

IMG_6977.JPG
開口量の目標は指を縦にして3本入る量です。
指が重なることのないようにしっかり開けられることを確認します。


関節円板が手前へずれて、ロックされ口が開かない病態が適応となるため、
ロックされているかどうかの診断を受ける必要があります。



3回にわたり、顎関節症の運動療法について紹介しました。
運動療法といっても、ただ開ければそれでいいという訳ではないし、
それぞれの運動療法にポイントがあります。
病態に応じていろいろ使い分ける必要もあるので、
診断をしっかり受けるべきということもおわかり頂けたと思います。


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顎関節症の運動療法 その②

こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は顎関節症の運動療法の2回目です。
円板整位運動療法について書きます。

この運動療法は、関節円板が前方転位した症例に有効です。
関節円板のズレを治す運動療法です。

IMG_6955.JPGのサムネール画像

本来は関節円板が下顎頭の上に乗っていますが、
この関節円板がズレてしまうわけです。


では、練習の方法をみてみましょう。


IMG_6956 (4).JPG
①普通に口を閉じた状態です。
この段階では関節円板は手前にズレています。


IMG_6956 (3).JPG
②大きく口を開けます。
カクンと音が鳴ります。
これは関節が手前にズレてしまった関節円板を乗り越える時の音です。



IMG_6956 (2).JPG
③口を閉じます。
この時、図のように下アゴを突き出した状態で閉じます。
図のように閉じた時に音はしません。
しかし、普段の咬み位置で咬んでしまうと閉じた時に音が鳴ります。
必ず、下アゴを突き出した状態で口を閉じるのがポイントです。


IMG_6966.JPG

咬んだ状態で下アゴを後退させます。
元の咬み位置まで下げると音が鳴ってしまいますので、
上と下の前歯が合う所まで下アゴを後退させます。


②から④を繰り返し練習します。
前で咬んで後ろに下げる感じです。
手前へずれた関節円板を後ろに戻すイメージです。
練習中はカクンと音を鳴らさないようにするのがポイントです。
音が鳴ってしまうということは間違った方法で行っているということです。


この運動療法が適応になる病態かどうかは診断を受ける必要があります。

頑張って書きましたが、
整位運動療法を言葉で伝えるのはなかなか難しいですね。。


次回は、運動療法の最終回、可動化訓練についてです。

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顎関節症の運動療法 その①

こんにちは。吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回から顎関節症の運動療法について3回に分けて書きたいと思います

運動療法は、保存的な治療法としてとても有効です。
ただし、病態によって運動の仕方が異なりますので、
正しい方法を指導してもらい、ポイントをマスターする必要があります。


運動療法には、大きく分けて3種類あります。

ストレッチ、円板整位運動、可動化訓練3つです。

今回は3回シリーズの1回目です。
ストレッチについて書きます。

この運動療法は、
顎関節症のI型、すなわちアゴを開け閉めする筋肉が障害されている場合が適応です。

下の図のように
指を上下の前歯にかけてクロスさせて大きく開きます。
頬の横の咬筋(こうきん)という筋肉をぎゅーっとストレッチします。
ポイントは痛いところまでしっかり伸ばすことです。

IMG_6976.JPG

常に収縮している状態にある筋肉を伸ばすことで、血流を促進し、
痛みの原因となる物質を洗い流すことができます。
就寝時にスタビリゼーション型スプリントを併用すると有効なことが多いです。

PICT0093.JPG PICT0090.JPG
スタビリゼーション型スプリント


ストレッチが適応かどうかはきちんと診断を受けましょう。
また、正しい方法で行わないといけませんね。


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顎関節のリウマチについて

こんにちは。 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。


今回は、リウマチ(Rheumatoid Arthritis)についてです。

リウマチは膠原病(こうげんびょう)の1つです。
膠原病については、以前、ブログで書いたシェーグレン症候群もその1つですので、
9月8日の口腔乾燥のブログも御参照ください。



リウマチの原因は不明です。(遺伝、ストレス、ホルモンなどいろいろ言われています)
女性に多く発症し、男性の約3倍と言われています。




★アゴの関節のリウマチ

顎関節におけるリウマチの症状は、他の関節に比べると軽微でその進行も緩慢です。
ただし、進行が激しい症例では下顎頭の破壊(アゴの関節破壊)による強い疼痛や、下顎の後退、開口などの不正咬合を引き起こします。

関節リウマチのうちアゴの関節に症状が出るのは42%との報告もあります。



★顎関節に症状が出た場合の治療法

関節リウマチの治療とスプリント療法による関節の安静が一般的です。
PICT0093.JPG PICT0090.JPG
スプリント療法


顎関節の変形が著しい場合は開口といって、前歯が開いた状態になります。
この場合は牽引療法と言って上下の歯を固定源にしてアゴを引っ張ります。



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顎関節症の勉強会

こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。


先週の土曜日、9月12日に顎関節症の勉強会がありました。

以前勤めていた総合病院時代の後輩から、
現在勤めている診療所の先生向けに顎関節症について話して欲しいと依頼を受けました。
7人程度のアットホームな勉強会でした。

顎関節症の診査、診断、治療法、最近の話題について話ました。


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練馬区の歯科医院にて話をさせていただきました。

最近は、
歯科検診でも顎関節の異常に関する項目もありますし、
日本顎関節学会でも、顎関節症は虫歯や歯周病とならんで
開業医が注意する疾患の1つであるとしています。


勉強会で話した内容が参加された先生方の臨床に役立てば幸いです。

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歯ぎしり

こんにちは。 さくま歯科 佐久間琢です。


先日、こんな患者さんが受診されました。
「歯ぎしりがひどいのでなんとかならないでしょうか?」
との訴えでした。

そこで、今回は歯ぎしりについての話です。 
歯ぎしりに関して、いろいろな研究が行われていますが、
その研究は睡眠時の歯ぎしりについてがほとんどで、わかっていないことが多いのが現状です。

寝てる間に起こるものには歯ぎしり以外にもいびき睡眠時無呼吸症候群があります。
ホームページにも解説していますのでご覧になってみてください。

歯ぎしりは歯科の臨床では様々な弊害があり、歯科医師を困らせる要因の一つです。

現段階では、歯ぎしりは無くすことはできないし、ストレスを発散する1つの行動であり、
無くす必要もないとされています。

また、歯ぎしり=顎関節症と思っている方もいらっしゃいますが、
大きな間違いです。

歯ぎしりの弊害を減らすため
普通はスプリントを入れて対応することが多いです。

PICT0093.JPGPICT0090.JPGのサムネール画像

寝る時に、上の写真のような歯面を覆うスプリントを入れます。

スプリントを使うと歯ぎしりがなくなると思っている方もいらっしゃいますが、
これは間違いです。

以下のような効果を期待してスプリントを使用します。
①アゴの関節の保護
②歯面の保護
③咬む力の分散
などの効果が期待できます。

スプリントを入れると、最初の3日間は歯ぎしりが減少しますが、
それ以降は元に戻ってしまうという報告もあります。
歯ぎしりがなくなる訳ではないのです。


歯ぎしりについてのさらなる研究が待たれます。





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アゴの関節の脱臼(アゴがはずれる)

こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。


今回はアゴの関節の脱臼(アゴがはずれる状態)についてです。
顎関節疾患の中では外傷に分類されます。

アゴが、正常な運動領域を越え、口の開け閉めができなくなった状態
これを顎関節脱臼(がくかんせつだっきゅう)といいます。

症状としては、口を閉じることができなくなり、言葉が話づらくなります。
受診される患者さんは、口が閉じないので、かなり焦って受診することが多いです。


アゴの脱臼の原因は大きく分けて2つあります。

①関節円板が原因となる場合
②口を開け閉めする筋肉に問題がある場合

4.jpgのサムネール画像

顎関節4分割のレントゲンです。
左右の関節の開け閉めした時の下アゴの位置がわかります。

原因が関節円板か筋肉なのかを診断するのにMRIが有効です。


アゴが脱臼してしまった場合の処置方法は、
下アゴを手で保持して、元の位置に戻します(徒手整復法)。

また、受診する時は脱臼していないけど、
普段の生活の中で脱臼してしまうので困っているという場合があります。
この場合は前述の原因①と②で対処方法が異なります。

原因①に対しては、関節円板の動きを出すような下アゴを動かす訓練を指導したり、
パンピングや洗浄療法で関節円板の動きを改善し、
関節円板と関節の動きの調和を整えたりします。

原因②に対しては、原因となる筋肉が緊張状態にあることが多く、
筋肉のストレッチになるような開口練習を指導します。

脱臼の頻度が多い場合は手術が適応になる場合もあります。


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