詰め物を取れたままにしておくと | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

詰め物を取れたままにしておくと

こんにちは 武蔵野市 吉祥寺本町 さくま歯科 佐久間琢です

今回は保存修復学の分野から詰め物をそのままにしてしまうとどうなるかです。

症例です。

上の奥歯の詰め物が脱離しています。

特に傷みがなかったとのことですが、むし歯になっています。

歯の外側はエナメル質という硬い組織で守られています

虫歯がエナメル質を突破し下の象牙質に達すると、虫歯が一気に広がります。

慢性的な虫歯は進行が遅いので痛みが出ないのが特徴的です。このケースでは慢性齲蝕のために痛みが出なかったと思われます。

慢性齲蝕では神経に達して初めて痛みが出たり、神経もゆっくり感染し死んでいくと痛みの出ないまま根尖部に病巣を作っていく事もあります。

詰め物が取れたという事は象牙質がむき出しの状態なのでバリアがありません。早期の治療が必要と言えます。

 

 

投稿日:2018年6月5日  カテゴリー:むし歯修復