2011年 2月 さくまブログ総括
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
2011年2月のさくまブログ総括です。
今月は歯周病、コンポジットレジン、酸蝕症、睡眠時無呼吸症候群などについて書きました。
特に酸蝕歯では日常の食べ物や飲み物が歯にとって大きな刺激となる事がわかったと思います。
口の中は絶えず厳しい環境に置かれているという訳です。
来月は顎関節症について少し回数を増やして書きたいと思います。
フッ化物の普及について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は予防歯科の分野からフッ化物の普及についてです。
国民の健康づくりの為に「健康日本21」というものが提唱されています。
フッ化物の応用は3つです。
①フッ素入りの歯磨き粉の使用
②歯科医院でのフッ素塗布
③フッ化物のうがい
「健康日本21」に記載されているデータを見ると、
①のフッ素入りの歯磨き粉の使用については90%の人が使用しています。そして、
①のフッ素入りの歯磨き粉の使用については90%の人が使用しています。そして、
②の歯科医院でのフッ素塗布も定期的に受診する傾向にあります。
よって、①と②は結果的には達成されている感じです。
③のフッ化物のうがいは5%程度と低く、
フッ素の普及に関してはフッ化物のうがいを強化する必要があると思います。
フッ化物のうがいが行われない要因としてはうがい薬が簡単に入手できない現実があります。
また、フッ素の水道水添加も行われていないので、
現状では歯科医院でのフッ素塗布とフッ素入り歯磨き粉の使用が実際のフッ素予防と言えそうです。
デンタルフロス
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯周病の分野からデンタルフロスについてです。
デンタルフロスは歯と歯の間の汚れを落とすのに必要な清掃器具です。
歯ブラシだけでは落とせない部分のプラークを除去する事ができます。
デンタルフロスを使った患者さんではプラークが2週間で70%減少したというデータもあります。
プラークの減少は虫歯や歯周病の予防に効果があるということです。
歯ブラシだけでは落とせない部分のプラークを除去する事ができます。
デンタルフロスを使った患者さんではプラークが2週間で70%減少したというデータもあります。
プラークの減少は虫歯や歯周病の予防に効果があるということです。
歯周病の予防は全身疾患の予防という観点からも必要です。
糖尿病、癌、動脈硬化、脳梗塞、早産、低体重児出産は歯周病と関連があるとされています。
イタリアではデンタルフロスの普及率が約70%、
一方、日本では約20%というデータがあります。
日本では成人の約80%が歯周病という事がわかっています。
日本では成人の約80%が歯周病という事がわかっています。
歯を守るというという観点からも歯ブラシ以外にもデンタルフロスや歯間ブラシは使用すべきです。
顎骨嚢胞(がっこつのうほう)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から顎骨嚢胞(がっこつのうほう)についてです。
症例です。
顎関節の雑音を主訴に受診された患者さんです。
顎関節症の診査で撮影したレントゲンでのう胞が発見されました。
右下の骨の中に丸い境界明瞭な透過像を認めます。
わかりにくいので印をつけてみます。
赤い丸印が嚢胞(のうほう)です。
顎骨嚢胞(がっこつのうほう)にはたくさん種類があります。
稀にエナメル上皮腫などの腫瘍の場合もあり、病理検査が必要です。
このケースでは顎関節症の診査で嚢胞が発見されました。
1年に1回はパノラマレントゲンによる診査を受けても良いと思います。
ソケットプリザベーション
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はインプラントの分野から、ソケットプリザベーションについてです。
ソケットプリザベーションとは、抜歯した後に骨の吸収を防いで、インプラントなど備えることです。
抜歯すると骨がどんどん減ってしまいますので、骨を温存する必要があるという訳です。
症例です。
右の下顎第二小臼歯が歯根破折(しこんはせつ)を起こしています。
神経が無い歯で、金属の土台を入れている歯は割れてしまう事が多いです。
かぶせ物を外してみるとヒビが3方向に入っています。
保存できないので抜歯となってしまいます。
抜歯した歯です。
抜歯後傷の治りを待ってインプラントの予定です。
抜歯した所に人工の骨を入れて膜を張って縫合します。
このケースでは、ブリッジも選択肢になりますが、前後の歯に手を入れないといけませんし、
ブリッジの支えとなる歯は負担過重になりやがて歯根破折を起こす可能性が高いです。
歯根破折を起こし抜歯になって、、、これを繰り返し歯がなくなって行きます。
インプラントは無くなった歯を取り戻すようなものです。
インプラントを選択することで、前後の歯を守る事が出来ます。
ソケットプリザベーションはブリッジでも、骨の陥没を防ぐために行うこともあります。
現在では、インプラントの前処置として行う事がほとんどだと思います。
ブラックマージン
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、かぶせ物の分野からブラックマージンについてです。
症例を見てみましょう。
右上の犬歯、
硬質レジン前装冠のケースです。
歯肉との境目に黒い線が走っているのがわかります。
オールセラミックスのケースです。
金属を使わないので、歯肉との境目が黒くなることはありません。
前歯を治す時はオールセラミックスが第一選択だと思います。
2つを並べてみましょう。
正面からみてみます。
左が硬質レジン前装冠で右がオールセラミックスのクラウンです。
裏返してみるとこんな感じです。
金属の裏打ちがあるので金属色が出ているのがわかります。
前歯は見た目が重要です。金属の使用は避けるべきです。
上の写真からもわかるとおり、
前歯を治す時はオールセラミックスを選択するべきです。
歯冠破折(しかんはせつ)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯冠破折についてです。
歯冠とは歯の上の部分の事です。
以前、歯根破折についてはたくさん取り上げてきましたが、
いずれも神経のなくなった歯(失活歯)でした。
今回は神経が生きている歯の破折です。
稀なケースです。
症例です。
左上の第一小臼歯です。
バリっと音して違和感が出現したとのことです。
横に線が走り、歯が割れているのが確認できます。
破折片を除去します。
破折が、根の方まで及んでいた場合は、抜歯になってしまう事もあります。
咬む力はものすごいので、硬いもので瞬間的に力がかかり歯が割れることがあるのです。
注意しないといけません。
小児のパノラマ写真
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です
今回は口腔外科の分野から小児のパノラマレントゲンについてです。
小児のパノラマレントゲンは目にする機会が少ないので紹介します。
症例です。
顎の下(オトガイ部)を強打して受診されました。
顎の下をぶつけると顎関節周囲の骨が介達骨折するケースがおおく、
パノラマレントゲンの診査は必須です。
骨折の有無を確認するために撮影しました。
骨折は認められませんでした。
乳歯の下に永久歯が発生するので、
1枚の写真の中に歯がたくさん写ります。
小児のレントゲン
成人のレントゲン
成人のパノラマレントゲンと比べると歯がたくさん写っているのがわかると思います。
さくま歯科では、デジタルレントゲンですので、
従来の被爆量の1/2から1/3と低被爆です。
体にやさしいと言えます。
レントゲンの現像も不要なため、
フィルムや現像液がいらないので環境にもやさしいのです。
外傷性:口唇裂傷(こうしんれっしょう)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です
今回は口腔外科の分野から口唇裂傷(こうしんれっしょう)についてです。
前歯の部分をぶつけると多くのケースで内側の粘膜に歯がぶつかってしまい
粘膜が切れてしまいます。
症例です。
下唇のあたりをぶつけてしまったとのことで受診されました。
下唇の下の部分に約1cmの傷ができています。
ぶつけたのは下唇の付近ですが、間接的に上の前歯にも衝撃が及ぶため、
何らかの障害が上の前歯にも発生することが多いです。
上の前歯3本を強打しています。
下唇の内側の粘膜は上の前歯がぶつかり大きく裂傷になっています。
基本的に粘膜は縫合処置。
歯に対しては整復固定(元の位置に戻して固定する)という処置になります。
歯周病と全身疾患
定期検診の重要性
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、予防歯科の分野から定期検診の重要性についてです。
以前は、治療が終了したらどこか悪くなるまで放置する事がほとんどでしたが、
近年、予防歯科の重要性が認識され予防意識も高まりつつあります。
全体の治療が終わったら、状態を維持しないといけません。
治療の終了した口腔内。
日本では、治療すること自体に比重を置いていますが、
治した部分を悪くしない事、虫歯や歯周病を発生、進行させないことにも
気配りをしないといけないと思います。
定期的なクリーニングは治療よりも大切です。
歯石を放置すると、、、
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、歯周病、予防歯科の分野から歯石を放置するといけないという話です。
歯石は細菌の塊です。
症例です。
歯石を取らないで何年も放置していたそうです。
左が歯石の除去前、右が除去後です。
歯肉が炎症を起こし出血しています。
なた、歯周病が進行し、歯肉が下がり歯根の部分が見えています。
歯周病で歯を支える骨が溶けてしまい、歯肉が下がっています。
歯石を放置するのは良くありません。
一度溶けてしまった骨は元に戻りません。
骨が溶ける前に歯周病予防が必要です。
就寝時の義歯の取り扱い
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今季は入れ歯(義歯)の分野から就寝時の義歯の取り扱いについてです。
基本的には外して寝るのが一般的です。
寝ている間に、細菌が繁殖し、残っている歯の歯周病や虫歯を促進したり、
粘膜炎を引き起こしてしまうからです。
細菌は義歯の表面でも繁殖します。
特にカンジダ菌は要注意。義歯性のカンジダ症の原因になります。
入れ歯洗浄剤の使用を強く推奨します。
化学的に除菌殺菌して義歯の清潔を保たないといけません。
睡眠時無呼吸症候群では、総義歯を装着して寝た方が、
改善するとの報告もありますが、統計的な有意差を認めていません。
個々のケースに応じて考えないといけません。
睡眠時無呼吸症候群と社会問題
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は睡眠時無呼吸症候群の社会問題についてです。
報道ステーションでも特集が組まれていましたね。
睡眠時無呼吸症候群は人口の約1%とされています。
およそ120万人です。
さらにいびきんを習慣的にもっている人は13%1600万人以上といわれています。
睡眠時無呼吸症候群は欧米で社会問題となっていることは以前にも書きました。
いくつか例を挙げてみます。
1979年のスリーマイル島の原発事故
1983年のチェルノブイリ原発事故
1886年のスペースシャトルチャレンジャーの爆発事故
1989年のアラスカ沖タンカー座礁事故
などが睡眠時無呼吸症候群が原因とされています。
日本では、2003年の新幹線居眠り運転事故があり、
睡眠時無呼吸症候群が初めて注目されたと思います。
治療法の1つにスリープスプリントによる治療があります。
保存的な治療であり、機械の導入も不要でよい方法だと思います。
スリープスプリント(上下の歯に装着します)
睡眠時無呼吸症候群はこわい病気です。
対策を立てないといけません。
コンポジットレジンの着色
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です
今回は、虫歯修復の分野からコンポジットレジンの着色についてです。
コンポジットレジンは現在の虫歯修復のスタンダードです。
金属アレルギーの心配がなく白いので審美的に治療が可能です。
現在のコンポジットレジンは材質が改善されてきましたが、
長期経過で着色することがあります。
症例です。
写真左側に着色した部分が確認できます。
これがコンポジットレジンの着色です。
左が術前、右は術後です。
着色した部分(古い詰め物)を除去して詰め直しました。
コンポジットレジンは着色しても小さな侵襲で処置が可能です。
コンポジットレジンの特徴として吸水性が挙げられます。
口の中は唾液で、常に湿っていますし、コンポジットレジンにとっては
厳しい環境に置かれているという訳です。
外傷性歯牙破折とコンポジットレジン
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 佐久間歯科 佐久間琢です。
今回は虫歯修復学から外傷性歯牙破折とコンポジットレジンについてです。
現在の虫歯治療では、コンポジットレジンはとても重要なマテリアルです。
虫歯の治療以外にも使えるケースがあります。
症例です。
バイクで事故を起こし、歯が欠けてしまったとのことで受診されました。
左が術前、右が術後です。
コンポジットレジンで修復しました。
保険治療でもこのくらいまでは回復が可能な訳です。
酸蝕歯について②
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は前回の続きで酸蝕症(さんしょくしょう)についての2回目です。
日本歯科医師会雑誌に掲載されていた記事を紹介します。
酸蝕症の臨床的対応です。
5つあります。見てみましょう。
①再石灰化を促進する
歯のホワイトニングに使うトレーを応して、再石灰化を促進する薬を歯に作用させます。
②コンポジットレジン
歯冠の破折や、象牙質の露出に対し、コンポジットレジンを充填して症状を緩和します。
③生活習慣の見直し
酸蝕症には嗜好品や生活習慣が大きく関連しています。歯に刺激が強いものは避けるようにします。
④適切な歯ブラシの選択
毛の硬いブラシの使用は適切ではありません。
⑤中性飲料やデンタルガムの併用
臨界pHより酸性になると(臨界pHは5.5です)
最後に前回も載せた表を添付しておきます。
臨界pH5.5より酸性側に傾く物を多く摂取するとリスクがあるという訳です。
酸蝕歯について①
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は身近にあるものが歯の疾患に影響するという話です。
日本歯科医師会雑誌に載っていた記事の内容を簡単にご紹介します。
酸蝕(さんしょく)と言って、酸が歯を溶かしていくという話です。
通常、虫歯は虫歯菌が出す酸によって歯が溶かされてしまうのですが、
酸蝕症は日常、私達が口にする食べ物や飲み物が歯を溶かしていきます。
酸蝕症は非常に緩慢に進むので、
健康意識や生活スタイル、嗜好品が大きく影響します。
どのような食物・飲み物が影響するか図にしました。
図を見る前にエナメル質の臨界pHを理解しないといけません。
臨界pHとは、歯が溶け始める酸性度のことで5.5とされています。
図には縦線を引きました。
pHが5.5より小さくなると歯が溶けます。
個人の歯の質にもよりますが、
酸性が強い物を習慣的、頻繁に摂取したりすると酸蝕症のリスクが高まると言えます。
次回は酸蝕症に対し臨床的にどのように対応するかについてです。
歯根のう胞・歯根肉芽腫
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から歯根のう胞についてです。
症例です。
歯がぐらぐらで腫れて痛いとのことで受診されました。
通常、歯根のう胞では根管治療や歯根端切除術が選択されます。
このケースの場合は、歯周病も高度に進行しており抜歯となってしまいました。
抜歯した歯と歯根のう胞
根の先にカプセル状の塊があります。
これが膿の袋という訳です。
神経を取った歯にはのう胞が発生する可能性が常にあります。
注意しないといけません。
口腔粘膜疾患:白板症(はくばんしょう)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から口腔粘膜疾患の白板症についてです。
白板症(はくばんしょう)は前癌状態とされており要注意の粘膜疾患です。
白斑が顕著なタイプ、白斑と赤い部分が混じったタイプ、境界が明瞭なタイプ、境界が不明瞭なタイプなどがあります。
症例です。
①舌の左側、ちょうど写真の中央に白い部分が確認できます。
このように境界が比較的明瞭で、白い部分のみのタイプは
悪性の心配は低いです。ただし、経過観察は必要です。
②舌の左縁部に白い部分と赤い部分が混在し、境界があまりはっきりしません。
このようなタイプは要注意です。
組織検査の結果は悪性腫瘍でした。
定期検診では口腔粘膜もチェックすべきですね。
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