2010年10月のさくまブログ総括
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
2010年10月のさくまブログ総括です。
今月で武蔵野市の歯科健診が終了しました。
昨年に比べ、暑かったせいか、出足が鈍く10月は混みあってしまいました。
今月はテレビで、口腔癌をテーマにした放送があったらしく、
舌の出来ものを主訴に受診された方が多かったです。
日本では欧米に比べ歯科医療を軽視する傾向が強いので
関心を高めてもらう事は大変良いことだと思います。
口腔がんや扁平苔癬、白板症などの粘膜疾患についても
症例写真を整理していずれ書きたいと思います。
症例写真を整理していずれ書きたいと思います。
来月もよろしくお願いします。
オールセラミックスの問題点
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、メタルフリー修復から、オールセラミックの問題点です。
オールセラミックは、金属を使わないでかぶせ物を作製することが可能ですが、
表面の小さな亀裂から、破折を起こすことがあります。
材質が改善されて硬さが増した分、欠けやすいとも言える訳です。
多くのセラミッククラウンはセラミックのコーピングに陶材を盛りたして作りますので、
盛りたした部分のセラミックが上手く接着しないという欠点があります。
最近では、この問題点を解決すべく、
セラミックとセラミックを接着させるボンドが臨床の場に登場しています。
材料の性質はすごい速さで進化しているという訳です。
フィステルと抜歯
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯内療法、口腔外科の分野からフィステルと抜歯についてです。
通常、根の先に病巣ができると、根管治療を行います。
根管治療で、排膿(膿がでること)が止まらない場合、抜歯になってしまう事があります。
膿が出ているということは、根の先の炎症が鎮静化していないということになり、
かぶせ物をして咬ませることはできません。
歯根端切除術と言って、根の先端をきれいにする方法もあります。
根の治療を行っても改善なく抜歯になってしまったケースです。
症例
右下の第一中切歯の先に膿が貯まってしまいました。
左の写真ではプクッと腫れているのがわかります。
根の先の構造が壊れていて、排膿が止まりません。
残念ながら抜歯の適応です。
抜歯を行い、悪い部分をきれいにしました。
歯根破折が抜歯になってしまうケースはいくつか紹介していますが、
歯が割れていなくても抜歯になってしまうケースがあります。
注意しないといけません。
帯状疱疹について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から帯状疱疹(たいじょうほうしん)についてです。
この疾患は水痘・帯状疱疹ウイルスの感染で発症します。
幼児期に罹患すると水痘として発症し、成人で帯状疱疹として再燃します。
外傷、放射線治療、体力の低下(免疫機能の低下)が引き金になることがあります。
帯状疱疹が発症すると三叉神経の走行に一致して水泡を形成します。
三叉神経は顔面の皮膚や、口の中の粘膜の感覚を司る神経のことです。
水泡は黄色から赤黒色になり痂皮にとなって瘢痕をのこして治ります。
一般的に予後は良好ですが、
顔面神経が損傷されると顔面神経麻痺、耳鳴り、めまい、味覚障害を引き起こします。
治療法としては、抗ウイルス薬の投与を行い、安静、栄養補給を行います。
治癒には3週間程度が必要と言われています。
乳頭腫
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、口腔外科の分野から乳頭腫についてです。
乳頭腫は良性腫瘍で痛みなどの自覚症状がないのが特徴です。
発育は緩慢(ゆっくり)で、処置は外科的に切除します。
エイズについて(AIDS)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から
エイズ(AIDS:acquired immunodeficiency syndrome)に関してです。
HIV(human immunodeficiency virus)の感染により細胞性免疫が機能不全になる感染症です。
近年、感染者数が急激に増加しており注意が必要です。
現在では、内服薬の進歩により、
感染しても発症しないようにコントロールが可能ですので、
慢性疾患とも言えるかもしれません。
口腔内症状としては
白板症
カンジダ症
帯状疱疹
カポジ肉腫
などが挙げられます。
歯科治療との関連については、細胞性免疫が低下すると感染に対して弱くなりますので、
抜歯などの外科処置は時期を選んで行わないといけません。
内科との連携が必要な疾患です。
内科との連携が必要な疾患です。
武蔵野市の歯科健診は来週までです。
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
現在、武蔵野市の歯科健診が行われています。
10月中となっておりますので、権利をお持ちの方は、早めにご連絡ください。
受診の際は、問診票に記入の上持参してください。
来週までとなりますので、早めにご連絡ください。
癒合歯(ゆごうし)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から癒合歯(ゆごうし)についてです。
通常は2本の歯が合わさって一本の歯になってしまう事があります。
歯の奇形の一つです。
2本以上の歯が互いに結合している歯のことを癒合歯と言います。
乳歯に発生することが多いとされています。
(セメント質どうしの場合は癒着歯という)
症例です。
まだ乳歯のAとBが癒合しています。
2本の歯が1つになっているのがわかります。
特に処置の必要はありませんが、後続の永久歯に障害があったり、先天的に欠如している場合もあります。
過剰歯(かじょうし)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は過剰歯(かじょうし)についてです。
過剰歯とは、歯が定数異常に多く存在しているものを言います。
永久歯に多いとされていて、乳歯では稀です。
形態的には円錐型や矮小歯が多く見られます。
症例です。
右上の第一大臼歯の間と第二大臼歯の間に過剰歯があります。
形は円錐歯です。
歯磨きの邪魔になりますので、抜歯をした方がいいケースです。
過剰歯については、特にかみ合わせにも関与していないので、
抜歯が必要なケースが多いと思います。
顎関節症の自然経過
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野から顎関節症の自然経過についてです。
顎関節症はある一点に病態が収束する疾患です。
完全によくなることもあれば、ある一定の所で適応変化してしまうこともあります。
長期の経過を調べた報告がありますので簡単に紹介します。
その報告によると2年6カ月で改善率が88%となっています。
この数字だけ見ると88%も改善するんだと思いますが、
改善するのに2年6カ月もかかるとも言えるわけです。
さらに顎関節に変形が認められる場合は、改善度も低くなり、
関節が変形している場合は早期の治療が必要であるとしています。
年齢や、生活環境、咬みあ合わせ、習癖、歯ぎしりの有無、病悩期間
などにより違いもあるので、気になる症状は放置せず診察を受けるべきだと思います。
親知らず抜歯後の骨露出
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から、親知らず抜歯後の骨露出についてです。
歯を抜くと、血が出ます。
その血がかさぶた(血餅)となって傷を塞ぎます。
このかさぶたはやがて歯肉になって、約6か月すると骨に変化してきます。
抜歯した後に、かさぶたを守る事が大切になります。
うがいを強くしてしまったり、歯磨きでこすってしまうとかさぶたが取れてしまい、
傷の治りを悪くしてしまします。
出血が少なくてかさぶたが上手く形成されなかったりすると
骨がむき出しの状態になってしまいます。
これは、ドライソケットと言って抜歯後に起こる偶発症の一つです。
ドライソケットの対処法は
感染予防の抗生剤の内服および洗浄と傷の保護です。
また、再度出血を促し、かさぶたの形成を行います。
抜歯後に痛みが持続するような場合は抜歯後の偶発症の可能性があります。
診察を受けましょう。
エビデンスの重要性
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はエビデンスEBM(Evidence-Based Medicine)の重要性についてです。
近年、様々な場面でエビデンスという言葉を聞いたりすることがあると思います。
医科や歯科の世界でのエビデンスとはEBM(Evidence-Based Medicine)のことを指していて、
証拠があることに基づいて治療を行うということです。
証拠と言うのは論文の事で、学会誌や、専門雑誌に掲載されている事柄を指しています。
論文の中には全く違った結果や結論、考察を行っているものもあります。
正反対の結論になっていたり、研究方法にいささか問題のありそうなものであったりします。
現在、いろいろな論文が世の中に出回っています。
情報が多いのは良いことですが、その情報がどの程度正しいかは、
良く検討しないといけません。
我々は様々な論文やトピックスをよーく検討し治療に当たらないといけません。
経験や感覚だけで治療することは厳につつしまないといけないということです。
どのかぶせ物を選ぶべきか?
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、かぶせ物の種類についてです。
先日、
「保険のかぶせ物より、保険外の物を入た方が長い目で見たら安いのではないか」
という質問を頂きました。
この方の場合、
保険のかぶせ物をしては虫歯になり外して入れ直すというのを繰り返しているので、
自費のものを考えたいと言う事でした。
確かに、保険外の物は適合精度や安全性、審美性などの面では格段に上を行きます。
そこで、計算してみました。
例えば10万円のかぶせ物をセットしたと仮定しましょう。
5年間、何のトラブルもなく使えたとしたら、
1年で2万円、1日で54.8円 1回の食事では18.2円ということになります。
もちろん、かぶせる歯の状況や、歯ブラシの状況、歯周病になりやすいかどうか、
歯ぎしりをするかどうか、定期検診に応じてもらえるかなどいろいろと条件がありますので、
すべてに上のような計算が当てはまるとは限りません。
毎日、毎回の食事で使う大切なものですので、よく考えて選びたいですね。
武蔵野市歯科健診の予約受付しています
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
2010年 武蔵野市 歯科健診についてお知らせです。
武蔵野市の歯科健診は今月で終了となります。
権利をお持ちの方は早めにご予約ください。
現在の所、だいぶ健診の予約が入っています。
月末には混雑が予想されます。
歯科健診では、虫歯、歯周病、顎関節、舌や頬粘膜の状態、嚥下機能(のみ込みの機能)などを診査します。
レントゲン撮影も可能ですので、骨の中の疾患、上顎洞、唾石の有無なども診査が可能です。
早めに予約をお願いします。
切開排膿処置(せっかいはいのう)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から切開排膿処置についてです。
切開排膿とは、歯の周囲で急性に症状が起こり、膿が出て、
風船のように歯肉が腫れ上がった時に行う処置で、麻酔を行い、
膿の貯まった部分を切開し膿を出すことを言います。
症例です。
右上の第二小臼歯の歯肉が腫れてしまいました。
まずブリッジを除去します。
腫れている部分を切開します
クリーム状の膿が噴出しました。
粘液嚢胞(粘液瘤、mucocele)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から、粘液嚢胞(ねんえきのうほう)についてです。
症例を見てみましょう。
下唇の内側にふくらみができています。
このようなふくらみが出来ては割れて、出来ては割れてを繰り返します。
原因は小唾液腺(しょうだえきせん)です。
小唾液腺(しょうだえきせん)は唾液を作る組織です。
何らかの原因で唾液が流通が障害されてしまうと写真のように腫れてきます。
麻酔をして摘出しますが、再発の可能性が高い疾患です。
親知らずを抜歯しないで残す場合
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
最近、親知らずに関連した主訴で受診される方が多いので親知らずに関して書きたいと思います。
今回は口腔外科の分野から親知らずを抜歯しないで残す場合に関してです。
メリットは、歯の移植に使えるという点です。
移植に使えるかどうかは親知らずの根の形にもよりますので、必ずという訳ではありません。
診察を受けてみないといけません。
逆に親知らずは以下のような場合は抜歯した方がよいと思います。
①何度も腫れる。
②矯正のために抜歯が必要である。
③虫歯になっている。
④将来的に妊娠の可能性がある。
歯磨きができて、状態を保てるならば、歯の移植という手段は有効です。
抜歯した方がよいケースや抜歯しないで残すメリットは
ご覧になってみてください。
パラジウムクラウンの脱離
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回はかぶせ物の分野からパラジウムクラウンの脱離についてです。
パラジウムクラウンでは、接着性セメントを用いる場合と違ってセメントが経年的に劣化します。
ちなみに接着性セメントはセラミック修復に用います。
それ以外は普通のセメントを使います。
症例です。
かぶせ物がはずれたとの事で受診されました。
パラジウムのクラウンが入っていました。
セメントが劣化し、漏洩していたために虫歯になっています。
普通のセメントは歯と修復物の隙間を埋めているだけなので劣化すると欠けてきます。
一方、接着性セメントでは歯と修復物をくっつけてくれますので、
隙間から漏洩することがありません。
セラミック修復とパラジウムなどの金属修復では概念が違う訳です。
武蔵野市の歯科健診は10月までです。
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
武蔵野市の歯科健診についてです。
今年は、10月下旬に集中することが予想されます。
今月で終了となりますので、権利をお持ちの方は早めに予約をお願いします。
武蔵野市の歯科健診ではレントゲン撮影が出来ますので、非常に良いと思います。
レントゲン撮影では、直接口の中を見ただけではわからない情報が多く含まれていて、
病気の発見に有効です。
骨の中の状態、根の先の状態、骨の吸収の状態、顎関節の形態異常、上顎洞の様子、
埋伏歯の有無、唾石症、虫歯、歯石などがスクリーニング検査できます。
この機会に受診すべきです。
かみ合わせは顎関節症の原因か?②
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科
日本顎関節学会認定医 佐久間琢です。
今回は、顎関節症の分野から「かみ合わせは顎関節症の原因か」の2回目です。
かみ合わせ(咬合)を治して顎関節症が良くなったと思うことの罠についてです。
罠には3つあると思います。
①顎関節症が自然に良くなったケース
②患者さんが精神的な側面を持っていた場合、気分的な問題で症状が低下したと考えられるケース
(プラシーボ効果)
③患者さんが真面目な方で、顎関節に良いことを積極的に取り入れ、
悪いことは行わず医師の期待に答えようと努力するケース
以上のように実際はかみ合わせの治療が奏効していないのに症状が良くなった場合、
顎関節症はかみ合わせを治療すればよいと思ってしまうのです。
顎関節症の治療は保存的に行うべきでかみ合わせを積極的に変える事ではないのが現在の認識ですし、顎関節症は複数の因子が関与しているので、かみ合わせのみに固執するのは間違いということです。
咬みわせが悪い場合は治療すべきですが、
顎関節症を治すためにかみ合わせの治療をするのはいけません。
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