下顎骨隆起(かがくこつりゅうき) | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

下顎骨隆起(かがくこつりゅうき)

こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。

今回は口腔外科の分野から骨隆起(こつりゅうき)についてです。

以前、上あごの骨隆起については紹介しました。

IMG_6832.JPG

今回は下アゴに出来た骨隆起です。

今回はさくまブログで一番の長編になりました。

症例を見てみましょう。

このケースは私が経験した中では最大級の骨隆起です。

骨隆起は日常生活で問題とならなければ特に処置の必要はないのですが、

ここまで大きくなると、歯ブラシがかけられないし、本人も邪魔で

取って欲しいとのことでしたので、取ることにしました。

口の中の状態です。

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下顎の左右に骨隆起が存在します。それも内側と外側です。

DSC_0007.JPGのサムネール画像

かなり大きいので、舌のスペースがありません。

(ミラーを使って撮っていますから左右が逆になっています。)

左右両側ありますので、片方づつ日にちを変えて除去することにしました。

ここまで大きいと外科処置の侵襲も大きいです。

術後の腫れや、痛み、出血斑などの説明を行い右側から取りました。

DSC_0008.JPGのサムネール画像DSC_0009.JPG

麻酔をして歯肉を剥離(ハクリ)しました。かなり大きな骨です。

根だけになっている歯(残根)は抜歯しました。

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タービンで切れ目を入れて、ノミたたいて除去します。

DSC_0017.JPG

出っ張りを削ってなだらかにします。

外側が終わったので内側にとりかかります。

DSC_0020.JPGDSC_0024.JPG

切れ目をいれてコツコツとノミでたたきます。

(右の写真はミラーを使ったので左右が逆です。)

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骨隆起がとれた所です。

DSC_0028.JPG

なだらかにして

DSC_0035.JPG DSC_0007.JPGのサムネール画像のサムネール画像

縫っておしまいです。

右の写真は術前です。

(写真はミラーを使っていますので左右逆に映っています。)

DSC_0034.JPG

摘出物です。3つのブロックになりました。

かなり大きな塊が取れたのがわかります。

左側は後日処置をする予定です。

お疲れ様でした。

投稿日:2010年3月8日  カテゴリー:口腔外科