2010年3月 さくまブログ総括
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
3月も今日でお終いです。
明日からは新年度ですね。
今月は治療法の選択について考えてみました。
インプラント治療の出現により治療の選択の幅がかなり広がったことは間違いありません。
しかし、インプラントが万能という訳ではありません。
自分の歯に勝るものはありませんので予防意識を高く持つことも必要です。
最近、4月はインプラントに関連した話題を多く取り入れようかと思います。
神経をとる(抜髄:ばつずい)
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯内療法の分野から抜髄(ばつずい)についてです。
歯の神経をとることを抜髄(ばつずい)といいます。
どのような場合に抜髄が必要か考えてみましょう。
①虫歯が深く、虫歯を取りきったら神経が露出してしまった場合。
②歯がしみたり、うずいたりした場合。
③歯周病が高度に進行し、かみ合わせを下げなければならない場合。
④上下のかみ合わせを作る上でかみ合わせを下げなければならない場合。
以上のような場合が考えられます。
症例を見てみましょう。
実際に取った神経です。
白い繊維状のものです。
これが歯の中に入っていて痛みを感じる訳です。
歯は硬い組織でできていますが、このような柔らかい神経が中に入っているのです。
歯根破折(しこんはせつ)とフィステル
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から歯根破折(しこんはせつ)の話です。
歯根破折とは、文字どうり歯が割れてしまった状態です。
歯根破折でも歯が保存できるケースがありますが、抜歯しないといけない場面が多いと思います。
症例です。
かなり歯肉が腫れています。
膿も出ていて抜歯の適応です。
抜歯した歯は真ん中でばっさりと割れています。
歯根破折を起こすとフィステル(膿の出口)を形成し、歯肉が腫れてしまいます。
放置すると周囲の骨を溶かしてしまいよくありません。
歯根破折を起こした歯の周囲の歯まで影響が及んでしまいます。
早めの処置が必要です。
顎関節症における治療のゴール
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、顎関節症の分野から、顎関節症における治療のゴールについて考えます。
顎関節症が虫歯や歯周病と違うのは、完全に治る事がない場合もある点です。
顎関節症の3つの症状は、
①関節雑音(アゴの音が鳴る)
②開口障害(口があきずらいこと)
③疼痛(筋肉や顎関節の痛み)
治療の対象になるのは、これら3つの症状で日常生活に障害がある場合です。
症状が軽いうちに対策をとれば正常になる可能性は高いと思いますが、日常生活で障害が現れないと受診に結び付かない場合がほとんどです。
受診した段階では症状が出てから時間が経過していることが多く、完全に症状が消えなくてもある程度改善させることで、顎関節症と上手く付き合っていかなければならないケースが大半と感じます。
上記の3つの症状がある場合は診察を受けて病態の説明だけでも受けておいた方がいいと思います。
インプラント治療と従来の治療の違い
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は、インプラント治療と従来の治療法がどのように違うかについて書いてみたいと思います。
従来の治療法とは、ブリッジや義歯の事です。
今までは、無くなった歯の両隣を削ってブリッジをかぶせる。しばらくすると歯が割れてブリッジを除去する。割れた歯を抜歯する。歯がなくなってくるとブリッジは無理なので義歯を入れることになる。入れ歯を入れてバネをかけた歯がまたダメになる。義歯は違和感が強いから使わなくなる。残っている歯は咬む力を支えきれずに抜けてしまう、、、というような経過をたどっていきます。
インプラントは無くなった歯を取り戻すようなものです。
このような連鎖を断ち切ることができます。しかし、どのような場合にも適応できるわけではなく、骨が残っていることが大変重要となります。また、全身疾患によってはかなりの制限を受けます。
私はインプラント治療は従来の治療法と全く違うと感じています。
インプラントが従来の治療と決定的に違うのは、インプラントが骨と接合するかしないか、すなわち、成功するか失敗するかのどちらか一つしかないという事です。
歯科医師の本分は如何にして悪い条件の歯を改善し残す事ができるかだと思います。しかし、インプラント治療の出現により、この概念は大きく変わってきていると思います。インプラント治療がある程度の成功を収めていますので、予後の悪い歯は抜いてしまい、予後のよいインプラントを選択するということがあっていいのかもしれません。しかし、安易にインプラントに決めるのもいけない事だと思います。ブリッジや義歯も検討すべきです。
以前、アメリカはボストンで開催された学会(PRD)に参加した事がありますが、残せるのではないかと思われる歯も抜歯してインプラントとなっているケースがほとんどで驚いたのを覚えています。欧米ではすでにこのような考え方が定着していると強く感じました。
患者さんが、ブリッジ、義歯、インプラントのどの治療法を選んでも、私は、患者さんが選んだ治療法でベストを尽くすという思いで診療しています。
いろいろな治療法がありますが、自分の歯で咬めることが何よりだと思います。
予防意識の向上、定期検診の重要性も理解しないといけません。
顎関節のMRIについて
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は顎関節症の分野から顎関節のMRIについてです。
大学病院に勤務していた頃は全症例でMRI検査を行っておりました。
しかし、 診療所ではMRIは撮像(さつぞう)することができません。
必要がある場合は画像を専門に撮ってくれる所に依頼しています。
ちなみに、MRIは撮像(さつぞう)と言います。CTは撮影(さつえい)と言います。
レントゲン写真とは違って、立体的に顎関節の状況が把握できます。
MR画像はこんな感じです。
顎関節を横から見た所です。
3Dになっている画像を輪切りにしていきます。
顎関節の可動域、関節円板、骨髄信号、関節内貯留液、関節の形態などたくさんの情報が詰まっています。この画像から治療期間がどのくらいでどのような経過になりやすいか見当がつきます。
私は、大学病院時代に何百というMRIを見ていますので、患者さんのこれまでの経過と実際にアゴの関節を診ることで、大体の予想が付きます。しかし、あまりに複雑な場合は画像を撮ってきてもらうようにしています。
新学期前に検診を行いましょう
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
3月も残りわずかですね。
新学期、新年度の前に検診を受けましょう。
今回は予防歯科の分野からです。
口の中には知らない間にいろいろな変化が起きています。
いくつか見てみましょう。
①歯石は知らない間に溜まってしまいます。
このままでは歯周病が進行してしまいますね。
②口内炎です。
なかなか治らないものは悪性腫瘍の可能性もあります。
③歯肉の変色
金属が溶けだして歯肉を着色させます。
金属の刺青(メタルタトゥー)です。
出来るだけ金属は使わない、メタルフリー修復が良いと思います。
写真はハイブリッドセラミックインレーです。
③義歯破折
義歯にヒビが入っていると割れてしまうことがあります。
また、不適合な義歯は調整しましょう。
④扁平苔癬(へんぺいたいせん)
炎症性の粘膜疾患です。
虫歯や歯周病以外に、口の中の粘膜にも病気もあります。
他にも気になる症状があったら受診して検査・検診を受けるべきです。
シリコン印象材
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回も型どりについてです。
この型どりをすることを印象採得(いんしょうさいとく)といいます。
前回紹介したアルジネート印象と違う方法にシリコン印象があります。
最近のシリコン印象材は物性が改善されかなり扱いやすくなりました。
シリコン印象材は高価なため自費治療で登場することが多いと思います。
症例を見てみましょう。
写真のような鉄砲のような装置から印象材がでてきます。
これをトレーに盛りつけ型をとります。
インプラントの印象採得です。写真の左側にポストが見えます。
このようにピックアップしてインプラントの位置を模型に再現します。
このようなインプラントの印象採得をオープントレー法といいます。
アルジネート印象の他にもこのような型どりの方法があるのですね。
アルジネート印象材
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
こんな質問をうけました。
型を取る時のピンク色のは飲み込んでも大丈夫でしょうか?
そこで、今回はアルジネート印象材について書きます。
アルジネート印象材はアルギン酸塩と硫酸カルシウムで出来ていて、ガムのベースやアイスクリームなどに使われています。もちろん、飲み込んでも大丈夫です。
型をとる事を印象採得(いんしょうさいとく)と言います。
寒天とアルジネート印象材を使って型を取ることを連合印象といいます。
型取りの大部分が寒天とアルジネートの連合印象です。
紫の部分が寒天、ピンクの部分がアルジネート印象材です。
このようにして口の中の状況を模型に再現します。
次回は、別の型どりの方法、シリコン印象について書きます。
ブリッジと義歯
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
歯をなくした場合の治療法の比較の3回目です。
今回はブリッジと義歯の違いについて考えてみます。
この2つの方法はインプラント治療が確立する前からの治療法です。
従来どうりの治療法と言えます。
ブリッジはセメントで接着しますので義歯のように取り外しができません。
清掃性が義歯に比べ悪くなりますが、咬んだ時の感覚は義歯に比べ自然です。
無くなった歯が多数の場合、ブリッジは適応できません。
ブリッジは見た目にも義歯についているバネや義歯床がないので自然です。
ブリッジも義歯も保険適応があります。
しかし、義歯については自費と保険のものではかなりの差があると思います。
金属床・コーヌスの義歯
3回に分けて歯を失った場合の治療法、インプラント、ブリッジ、義歯について書いてきましたが、それぞれに長所・短所があります。よく検討しないとけません。また、歯をなくさないように予防意識を強く持つことも大切だと思います。
インプラントとブリッジ
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
治療法の比較についての2回目です。
インプラントとブリッジについて考えます。
前回の書きましたが、歯をなくした場合、第一選択はインプラントです。
インプラントは無くなった歯を取り戻すようなものです。
インプラントとブリッジ、2つの治療法の比較です。
インプラントでは健全な歯を削る必要はありませんが、ブリッジでは無くなった前後の歯を削る必要が出てきます。しかし、ブリッジでは外科処置はいりませんし、治療期間もインプラントに比べ短くて済みます。
ブリッジは失った歯の負担を他の歯が負担するわけで、他の歯の寿命を短くする結果となります。たとえて言うなら、10人で運んでいた荷物を5人で運ぶような感じです。1人で運ぶ量が増えるので疲れてしまいます。そのように考えるとインプラントで治す事は無くなった歯を取り戻すだけではなく、前後の歯を守る意味合いもあると思います。
歯周病の進行と歯根破折のため抜歯となったブリッジ
歯根が割れ、歯石がびっしりついています。
しかし、インプラントが万能という訳ではありません。骨がなかったり、全身疾患などインプラントが行えない要因もあります。よく相談して決めないといけません。
インプラントについてはホームページ本編で詳しく書いていますので参考にしてみてください。
インプラントと義歯
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
歯をなくした時の治療法について3回に分けて考えます。
1回目の今回は、義歯とインプラントの違いについて考えてみます。
現在、歯が無くなった場合に第一選択となるのはインプラントです。
インプラントは無くなった歯を取り戻すようなものですから、ベストだと思います。
しかし、骨の量が少なかったり、骨粗しょう症の薬を内服していたり、歯周病が高度な場合は、インプラントが難しい場合もあり、必ずしも万能という訳ではありません。
現在はMIインプラントと言って、いかに低侵襲でインプラントを行うのかがトピックスです。
症例は抜歯即時埋入(ばっしそくじまいにゅう:抜歯してすぐにインプラントを入れる)のケースです。
抜歯即時埋入は、手術が1回で済み、歯肉を切開することもなく侵襲を最小限にできます。
一方、義歯は、どのようなケースにも対応できます。また、保険の適応もありますので経済的負担が少なくて済む場合もあります。インプラントのように外科処置が必要ないのも長所です。
義歯の短所についても書いておきます。
粘膜にも咬む力の負担を求めるため骨が1年で0.5mmもやせてしまうというデータもあります。後にインプラントを考えているのであれば骨が無くなってしまうので不利になります。また、装着時の違和感や見た目の悪さは義歯の短所だと思います。
義歯で機能性や安定性を求めるならコーヌスの義歯だと思います。
PMTCについて
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は予防歯科の分野からPMTCについてです。
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaning の頭文字を取ったものです。
専門家にによる歯面の清掃を意味します。
13歳以上の日本人では90%が虫歯菌を保有しているとされています。定期的にPMTCを受けることは虫歯や歯周病の予防につながります。
PMTCは機械的に歯面を研磨してバイオフィルムというものを除去します。
バイオフィルムとは簡単に言えば、多糖類などのネバネバした所に細菌が入り込み複合体を形成したもので歯磨きでは除去できません。バイオフィルムの中で細菌が増殖しますから、バイオフィルムを除去することは非常に重要となるわけです。
PMTCは歯科衛生士が担当します。
フッ素入りペーストを使って歯面の再石灰化を促進します。
予防意識を高く持ち、定期的に受診し、歯石の除去、磨き残しのチェック、PMTCを行うべきです。
歯周病治療:FMDについて
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は歯周病の分野からFMD(Full Mouth Disinfection)についてです。
FMDは抗生物質を内服しながら、口の中全体の歯石除去を行い、口の中から歯周病菌を減らすことを言います。
歯周病は歯周病菌が歯肉に感染して炎症を起こしていますので、抗生物質を内服して歯周病菌をやっつける事は有効です。そして、抗生物質を内服している間に菌の塊である歯石を一気に取りますので歯周病を細菌学的な側面からは治癒させることができると思います。
近年、歯周病と全身疾患との関連がわかってきています。血流に乗って歯周病菌が全身に散って行きますので、この点から考えても抗生物質の内服は有効です。
歯周病の要素としては、かみ合わせの要素も大きく関与していると思いますので、かみ合わせの調整もしないといけません。
保険診療では適応がありませんので、自費診療になります。
予診表の重要性について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は予診表の重要性についてです。
予診表は就職活動をする時の履歴書のようなものです。
就職活動では履歴書1枚に自分を凝縮して表現するわけですが、予診表も履歴書に似ていると思います。
予診表に自分の受診した理由や、治療上の希望などを書きます。
さくま歯科の予診表はA4の用紙にギュッと内容を凝縮しています。
できるだけ詳しく書いて欲しいと思います。
では、予診表の内容について見てみましょう。
内容は大きく分けて3つになると思います。
①主訴(しゅそ)
受診した一番の理由の事です。
我々は、まずこの主訴を解決することを第一に考えます。
解決して欲しい問題がいくつかある場合はすべて書いて欲しいと思います。
②病気の治療歴
歯科治療に関係ないと思われてもしっかり記入しないといけません。
麻酔や薬など関係する場合があります。
③治療に対する希望
全体を治したいのか?それとも気になる所のみでいいのか?という項目があります。
気になる所以外に問題となる箇所があっても治療したくない場合もあると思います。どちらかしっかり伝えるべきです。
また、保険のみなのか、自費の治療も説明を受けた上で決めたいかも大切です。
保険診療は機能的には補えますが、安全性や適合性、審美性などの点では保証されません。
保険外の治療も説明を受けてみてから決めてもいいと思います。
特に近年は金属の安全性の問題、コンポジットレジンやセラミック技術の向上で、金属を使わないメタルフリーな治療が行えるようになっています。
コンポジットレジンの吸水性の問題から可能ならばセラミック修復がベストチョイスでしょう。
予診表のダウンロードはこちらからお願いします。
知覚過敏について
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間 琢です。
今回は知覚過敏です。
何らかの原因で象牙質が露出すると、刺激が象牙細管と呼ばれる管を伝わり痛みを感じます。
象牙質と神経(歯髄:しずい)は、象牙細管を介してつながっています。
知覚過敏の症状としては、
つめたいものがしみる
空気がしみる
歯ブラシをしていると痛い
といったものです。
知覚過敏も含めて神経の症状が出る状況をみていきましょう。
①歯肉退縮
歯肉がやせてくると象牙質が露出して症状がでます
②象牙質露出
過度なブラッシングや、歯ぎしり、咬み合わせが強かったりすると象牙質が露出してしまいます。
③虫歯
虫歯が進行すると、表面のエナメル質が虫歯菌の出す酸で溶かされて象牙質に達します。
象牙細管を伝わって神経に刺激が伝わり痛みを起こすわけです。
④治療後
詰め物が神経に近かったりするとしみたり神経に症状を出すことがあります。また、詰め物をするために虫歯を削ることが刺激となり、削った後に痛みを出すことがあります。
⑤咬合力
咬む力が強いことが原因となります。力のコントロールが必要です。
症例です。
奥歯の歯肉の境目がくさび状に欠損しています。
コンポジットレジンを詰めると同時に咬み合わせも調整します。
このようなくさび状欠損の原因は咬む力(咬合力)が強いことが原因し、夜間の歯ぎしりが大きく関連していることが多く、かみ合わせの調整を行い咬む力をコントロールすることと、歯を守るためにナイトガードを装着する事が有効です。
しみるというとすぐにしみ止めを塗って様子をみるという話よくを聞きますが、原因から考えてかみ合わせの調整とナイトガードがベストだと思います。
下顎骨隆起(かがくこつりゅうき)
こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から骨隆起(こつりゅうき)についてです。
以前、上あごの骨隆起については紹介しました。
今回は下アゴに出来た骨隆起です。
今回はさくまブログで一番の長編になりました。
症例を見てみましょう。
このケースは私が経験した中では最大級の骨隆起です。
骨隆起は日常生活で問題とならなければ特に処置の必要はないのですが、
ここまで大きくなると、歯ブラシがかけられないし、本人も邪魔で
取って欲しいとのことでしたので、取ることにしました。
口の中の状態です。
下顎の左右に骨隆起が存在します。それも内側と外側です。
かなり大きいので、舌のスペースがありません。
(ミラーを使って撮っていますから左右が逆になっています。)
左右両側ありますので、片方づつ日にちを変えて除去することにしました。
ここまで大きいと外科処置の侵襲も大きいです。
術後の腫れや、痛み、出血斑などの説明を行い右側から取りました。
麻酔をして歯肉を剥離(ハクリ)しました。かなり大きな骨です。
根だけになっている歯(残根)は抜歯しました。
タービンで切れ目を入れて、ノミたたいて除去します。
出っ張りを削ってなだらかにします。
外側が終わったので内側にとりかかります。
切れ目をいれてコツコツとノミでたたきます。
(右の写真はミラーを使ったので左右が逆です。)
骨隆起がとれた所です。
なだらかにして
縫っておしまいです。
右の写真は術前です。
(写真はミラーを使っていますので左右逆に映っています。)
摘出物です。3つのブロックになりました。
かなり大きな塊が取れたのがわかります。
左側は後日処置をする予定です。
お疲れ様でした。
技工物はどこで作られるか
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
最近、技工物が海外で作られているという報道や、ある入れ歯安定剤に亜鉛が使用され自主回収しているといった報道があります。
今回はこのような報道から技工物について考えてみます。
初めに触れておきますが、
さくま歯科の技工物はすべて国家資格をもった歯科技工士が日本で作っています。
さて、本題です。
①海外で技工物を作るようになった背景
最近では、詰め物やかぶせ物の材料費(金属)が高騰し、アシスタントの人件費や技工費を合わせるとほとんど利益がないという現状があります。そこで、技工費用の安い所で作るということになるようです。
②資格の問題
日本では国家資格を持った歯科技工士が、作るわけですが、海外では日本の資格は関係ないので、無資格者が作っている点が問題です。
③材質の問題
日本で使用する金属は、認可をうけないといけませんから、含有される金属の割合や種類が決まっていますが、海外で使っているものは必ずしも基準を満たしているものばかりではありません。
ただ、言える事は、口の中に入るものがどのような材料・材質(マテリアル)であるのかを知っておく必要があるということです。
普段診療していると、白いか白くないかということだけで決めている方が多いと感じます。
見た目だけではなく安全性も考慮しないといけません。現在では、自費治療の金属、ハイブリッドセラミック、セラミック、コンポジットレジンなどいろいろな材料があります。安全性の高い材質を選ぶべきです。
コンポジットレジンの変色・劣化
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は保存修復学の分野からコンポジットレジンの劣化・変色についてです。
メタルを使わないで治す事ができ、安全性の面では良いのですが、時間の経過とともに着色がおきます。
症例です。
上の第一大臼歯と第二大臼歯です。
咬む面(咬合面)にコンポジットレジンが充填されています。
境目がちょっとずつかけて段差ができています。
写真左の第一大臼歯は境目が黒くなって着色しています。
咬む面(咬合面)にコンポジットレジンが充填されています。
コンポジットレジン自体も歯質に比べ全体的に黄色に着色しています。
さらに、境目が欠けて黒くなっています。
虫歯は歯の表面に出来たヒビ(クラック)や詰め物の境目から漏洩することで起こります。
このようなケースでは再度充填する必要があります。
コンポジットレジンは現在の虫歯修復には必須のマテリアルですが、変色、劣化の問題から近年ではセラミックでの修復頻度が高まりつつあります。
金属の値段高騰、安全性の問題からセラミックインレーやオールセラミックスクラウンでの治療へとシフトしています。可能であればセラミック修復を選択すべきです。
今回のコンポジットレジンとは関係ありませんが、ある入れ歯安定剤に亜鉛が使われていて自主回収を行っているようです。メーカーでは亜鉛の過剰により貧血や手足のしびれなどの副作用を起こすためとしています。口の中に入るものですし安全性も考慮しないといけません。
安全性を考えて金属を口腔内に使うならプレシャッスメタルですし、金属を使わないセラミック修復はさらによいと言えます。
口内炎、アフタ
こんにちは。武蔵野市 吉祥寺 さくま歯科 佐久間琢です。
今回は口腔外科の分野から口内炎です。
治療する側からすると口内炎というのは非常に難しい病態の1つです。
症候群の1症状として出る場合もありますが、単なる口内炎ということもあります。
症候群の場合は原因となっている疾患の治療が必要となります。
単なる口内炎の場合は対症療法がメインになります。
症例です。
口唇の内側に出来ています。
舌の尖端にもできています。
治りかけています。
口内炎というと軟膏の処方が行われますが、口の中の炎症の原因をコントロールすることも必要だと思います。
歯石をとって歯ブラシの指導を行い、口の中の菌の数を減らす説明もしています。
口内炎は粘膜が傷ついて、そこに口の中の細菌が感染を起こして炎症をおこします。
私の勝手な感触ですが、人によっては粘膜が弱い体質があったりする気がします。
ちょっとした刺激で口の中の粘膜が傷つきやすく炎症を起こしやすいのではないかと感じています。
これは扁平苔癬(へんぺいたいせん)で症状が重度な場合もこのような傾向が見られる気がします。
歯石を取り口腔内の環境を改善することは虫歯や歯周病の予防というだけではなく粘膜疾患にも有効と思われます。
迷惑メール対策をされている場合、「sakumadc.com」からのメールを受信できるように設定をお願い致します。





