舌の強直症(きょうちょくしょう) | 吉祥寺の歯医者 - さくま歯科 -

舌の強直症(きょうちょくしょう)

こんにちは。さくま歯科 佐久間琢です。

今回は口腔外科の話です。

舌の強直症きょうちょくしょう)についてです。

舌の下面に舌小帯(ぜつしょうたい)と呼ばれるスジがついています。

小さい頃は舌小帯(ぜつしょうたい)が強く付いていますが、

成長とともに退化していくのが一般的です。

しかし、退化しないで舌小帯(ぜつしょうたい)が強く付いたままのことがあり、

様々な弊害を起こします。

代表的な弊害

1.乳幼児期では、哺乳障害嚥下障害。

2.乳児期には発音障害心理的障害

  発音障害ではとくに、ラ行、タ行、サ行が障害される。

3.下アゴの成長を妨げる

  

症例を見てみましょう。

写真は16歳男性です。

かかりつけの歯科医院で舌小帯(ぜつしょうたい)の異常を指摘されて受診されました。

DSC_0014.JPG

舌を上げようとしても、舌小帯(ぜつしょうたい)が邪魔をして上アゴまで届きません。

舌小帯(ぜつしょうたい)が舌を引っ張ってしまい、舌の動きを障害しているのがわかります。

舌がハート型になっています。

そこで、局所麻酔をおこない、舌小帯(ぜつしょうたい)を切除しました。

DSC_0158.JPGのサムネール画像

切除により舌小帯(ぜつしょうたい)のテンションがなくなり、

舌の可動性が増しました

DSC_0159.JPG

上アゴの方まで舌が動いています。

抜糸はおよそ5日から7日後に行います。

舌の強直症きょうちょくしょう)は、

簡単な処置で改善できます。

投稿日:2009年8月29日  カテゴリー:口腔外科